パワーアップした新NISA!
「つみたて投資枠」で
賢く資産運用を始めよう
「新NISA」という言葉、
最近よく耳にしませんか?
なんとなく投資に関係することかな?と、思いながらも、
実際にはどんなものなのか、
あまりピンとこない人も多いと思います。
新しい「NISA」制度は、
これまでのNISAと比べて、
格段に使いやすく、
パワフルな資産運用の味方になっています。
特に「つみたて投資枠」は、
投資が初めての人にもおすすめの仕組みです。
この新しい「NISA」の仕組みと特徴を、
しっかりチェックしておきましょう!
パワーアップした新NISA!「つみたて投資枠」で賢く資産運用を始めよう
そもそも「NISA」って何?投資の利益が非課税になる仕組み
どう変わった?「新NISA」と「旧NISA」の大きな違い
非課税期間が「無期限」に!
2つの投資枠が併用可能に
年間投資枠・生涯非課税限度額が大幅アップ
新NISA「つみたて投資枠」の詳しい条件をチェック
利用できる人(対象年齢)
投資対象商品
投資方法(積立のみ)
新NISA口座の申し込み・申請方法
金融機関(証券会社・銀行)を選ぶ
口座開設手続きの流れ
必要な書類(マイナンバーカードなど)
新NISAで実際に資産運用を始めよう!
まとめ
- ページ更新日:10月22日
そもそも「NISA」って何?
投資の利益が非課税になる仕組み
資産運用方法として代表的なのは、
「投資」をすることです。
そもそも「投資」とは?
投資とは、これから成長が期待できそうな企業や商品に、
お金を投資して、その価値が上がった時に、
得た利益を受け取るという仕組みです。
代表的な投資には「株式取引」や「投資信託」があります。
「株式取引」にも色々な種類があり、
「デイトレード」のように、
一つの株を購入して株価が上がった時に売却して利益を得る方法などがあります。
「投資信託」のように、
お金を預けて運用のプロが選んだ複数の株式や債券などで運用してもらい、
得た利益の分配を受けるような、
堅実な投資方法もあります。
証券会社は実に多く存在していて、
それぞれの証券会社では、
特徴のある沢山の金融商品を取り扱っています。
投資のリスクと税金
もちろん、
投資は良い時ばかりではありません。
価格は波のように上がったり下がったりを繰り返すものなので、
下がったタイミングで売却してしまえば、
当然投資したお金が戻ってくるどころか、
マイナスになって帰ってくる可能性もあります。
さらに、
株や投資信託の売買を行ったことに対する手数料が、
かかる場合もあります。
一方、投資によってプラスの利益が出た時には、
通常、
その利益に対して税金が取られてしまいます。
現在、国が徴収している株式投資などから得られた利益にかかる税金は、
「20.315%」です。
約20%の税率と仮定して計算すると、
1万円の利益に対して約2,000円の税金を、
支払うことになるというわけです。
10万円だと約2万円、
100万円だと約20万円も税金を納めることを考えると、
せっかく得た利益だとしても、
かなり損をしたような気分になってしまいますね。
「NISA」なら利益が非課税に!
しかし「NISA(ニーサ)」とは、
この投資によって得られた利益が非課税になる(税金がかからなくなる)という制度です。
10万円の利益を得たら、
10万円がすべて自分のものになるという、
資産運用を行う上で、
とても画期的な素晴らしい取り組みです!
どう変わった?
「新NISA」と「旧NISA」の大きな違い
「NISA」という仕組み自体は以前からありましたが、
2024年1月から制度が大幅に改正され、
「新NISA」として生まれ変わりました。
2023年までの制度は「旧NISA」と呼ばれています。
旧NISAには「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類があり、
どちらか一方しか選べませんでした。
新NISAでは、この2つがパワーアップして、
「成長投資枠」(旧一般NISAに相当)と、
「つみたて投資枠」(旧つみたてNISAに相当)になりました。
両者にはどのような違いがあるのでしょうか?
非課税期間が「無期限」に!
旧NISAでは、非課税となる期間に期限がありました。
(一般NISAは最長5年、つみたてNISAは最長20年)
しかし新NISAでは、
この非課税期間が「無期限」になりました!
期限を気にすることなく、
長期的な資産運用を、ずっと非課税で行うことができます。
2つの投資枠が併用可能に
旧NISAでは「一般NISA」と「つみたてNISA」の、
どちらか一方を選ぶ必要がありました。
新NISAでは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の、
2つの枠を同時に利用(併用)できるようになりました。
これにより、
自分の投資スタイルに合わせて、
「コツコツ積立」と「まとまった投資」を、
柔軟に組み合わせられます。
年間投資枠・生涯非課税限度額が大幅アップ
年間に投資できる上限額(年間投資枠)も、
大幅に増えました。
旧NISA(つみたてNISA)は年間40万円でしたが、
新NISAの「つみたて投資枠」は年間120万円、
「成長投資枠」は年間240万円、
合計で最大年間360万円まで投資が可能です。
さらに、
生涯にわたって非課税で保有できる上限額(生涯非課税限度額)も、
1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)と、
大きく設定されました。
旧NISA(つみたてNISAは最大800万円)と比べると、
格段に大きな金額を非課税で運用できるようになりました。
新NISA「つみたて投資枠」の
詳しい条件をチェック

ここでは、
特に投資初心者の方にもおすすめな、
「つみたて投資枠」の詳しい条件を見ていきましょう。
利用できる人(対象年齢)
新NISAの口座を開設できるのは、
日本国内にお住まいの18歳以上の方です。
(旧NISAでは二十歳以上でした)
年齢の上限はないため、
60歳以上の方でも、
長期の積立投資を非課税で行うことができます。
投資対象商品
「つみたて投資枠」で投資できる商品は、
金融庁が定めた基準を満たす「投資信託」と「ETF」に、
限られています。
(ETFとは、
株価指数などに連動するように運用される投資信託の一種です)
これは、
長期の積立・分散投資に適した商品が、
厳選されているため、
投資初心者の方でも、
商品を選びやすいというメリットがあります。
投資方法(積立のみ)
「つみたて投資枠」は、
その名の通り「積立」での投資が基本です。
まとまった金額を一括で投資することはできません。
購入頻度は、
金融機関によって異なりますが、
「毎月」だけでなく「毎週」や「毎日」など、
定期的にコツコツと買い付ける方法が定められています。
iDeCo(イデコ)との違いは?
よく新NISAは、
「iDeCo(個人型確定拠出年金)」と、
混同してしまいがちです。
iDeCoは掛け金が全額所得控除になるという、
税制上の大きなメリットがありますが、
原則60歳まで資金を引き出すことができません。
一方、
新NISA(つみたて投資枠)は、
掛け金に対する所得控除の適用はありませんが、
いつでも売却して引き出すことができます!
(ただし、
非課税枠は売却すると翌年に復活しますが、
年間の投資上限額(120万円)は決まっているので、
頻繁に売買するのには向いていません)
口座開設・管理手数料は無料
資産運用のための口座を開設する場合、
手数料や年間維持費がかかる場合がありますが、
新NISAは口座開設手数料も管理手数料も無料で、
始めることができます。
新NISA口座の申し込み・申請方法
新NISAのための口座開設は、
どのように行えば良いのでしょうか?
金融機関(証券会社・銀行)を選ぶ
口座開設をする際は、
まず利用したい証券会社や銀行を、
選ぶところから始まります。
ここで大前提となる重要なポイントが、
2つあります。
1つ目は、
新NISA口座を開設するには、
希望する金融機関の「総合口座」を、
持っている必要がある場合が多いことです。
2つ目は、
新NISAの口座は「一人一口座」しか作れないということです。
(金融機関の変更は年に1回可能です)
金融機関を選ぶ際は、
取り扱っている商品のラインナップだけでなく、
積立の頻度(「毎日」「毎週」「毎月」など)や、
積立金の引落方法も重要な比較ポイントです。
例えば、
ネット証券の中には、
特定のクレジットカードで積立決済をすると、
ポイントが貯まるサービスを提供しているところもあります。
自分のライフスタイルや、
よく使うクレジットカード・ポイント圏に合わせて、
最適な金融機関を選びましょう。
口座開設手続きの流れ
新NISA口座は、
総合口座の中の別枠として、
金融機関に申請して作るようなイメージです。
もし選んだ金融機関の総合口座を持っていなければ、
総合口座の開設申請から先に行うことになります。
ほとんどの場合、
最初の総合口座開設時に、
同時に新NISA口座を申し込むかどうかのチェック項目があるので、
一度の手間で申請を行うことができます。
必要な書類(マイナンバーカードなど)
「新NISA」の口座開設には、
マイナンバーカード(個人番号カード)が、必要です。
マイナンバーカードをまだ発行していない人は、
通知カードと本人確認書類(運転免許証など)の組み合わせでも、
代用が可能な場合があります。
これらの書類をコピーして郵送するか、
Web上でアップロードして手続きを行います。
特定口座・一般口座も選ぼう
口座開設時には新NISA口座の他に、
「特定口座(源泉徴収あり)」、
「特定口座(源泉徴収なし)」、
「一般口座」という、
課税口座の種類を選ぶ必要があります。
よくわからない場合は、
確定申告の手間が省ける「特定口座(源泉徴収あり)」を、
とりあえずは選択しておくと良いでしょう。
状況によって開設後に変更することも可能です。
証券会社によってはその後、
「信用取引口座」や「FX口座」の開設を、
選択できる場面が出てきますが、
目的が新NISAでの積立投資だけなのであれば、
無理に選択する必要はありません。
新NISAで実際に資産運用を始めよう!
「新NISA」を行う金融機関を選んだら、
次は積立設定を行います。
どの投資信託の商品を、
どのくらいの頻度で(毎月、毎週、毎日など)、
いくらずつ積み立てるか、
そして積立金をどの方法で支払うか、
(証券口座からの引落、銀行口座引落、クレジットカード決済など)を決めます。
設定が完了したら、
設定した引落方法に合わせて資金の準備をしておけば、
あとは自動で運用が進んでいきます。
得られた利益は、
非課税限度額の範囲内であれば、
すべて非課税で受け取れます。
急な資金が必要になった時は、
途中で売却することもできますし、
年に1回、
金融機関を変更することも可能です。
同じ積立投資を行うのであれば、
少しの手間と時間をかけるだけで、
受け取れる額が全く違ってきます。
これはぜひ活用したい制度ですね。
一番大切なのは、
どこの金融機関(証券会社・銀行)で、
新NISA口座を開設するか、
そして、
どんな商品で運用するかを、
しっかり見極めることと言えるでしょう。
まとめ
パワーアップした「新NISA」、
特に「つみたて投資枠」の基本的な知識をご紹介しました!
「新NISA」は、
国民の資産形成を応援するために、
国が推奨しているシステムです。
まだ「NISA口座」を開設していない人も、
これから投資信託を検討している人も、
ぜひ活用してみてはいかがでしょうか?
参考リンク集
| 公式サイト・サービス | 詳細 |
|---|---|
| 金融庁(新しいNISA) | NISA制度の公式特設ウェブサイトです。 |
| SBI証券(NISA) | ネット証券大手SBI証券のNISA紹介ページです。 |
| 楽天証券(NISA) | ネット証券大手楽天証券のNISA紹介ページです。 |
| みずほ銀行(NISA) | みずほ銀行のNISA紹介ページです。 |