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ICOCA・SMART ICOCAの返金手続きを徹底解説!手数料やデポジットの扱いも紹介

ICOCAの払い戻しはどこでできる?
手数料や手続きを徹底解説

西日本エリアを離れたり、
他の交通系ICカードをメインで利用するようになり、
「ICOCA」が不要になったとき、
多くの方が払い戻しを検討するでしょう。

一見シンプルに見える手続きですが、
実はカードタイプのICOCAとモバイルICOCAでは方法が異なり、
手数料も気になるところです。

どうすれば損なく、スムーズに返金してもらえるのか、
種類ごとの正確な手順を詳しく解説していきます。

  • ページ更新日:10月16日




ICOCAカードの払い戻し方法を
種類別に解説

ICOCAカードの払い戻し方法イメージ
使わなくなったカードタイプの「ICOCA」の返金方法と、
手数料について詳しくご紹介します!

駅の窓口でのみ払い戻しが可能

「ICOCA」はJR西日本が発行する交通系ICカードです。
そのため、
JR西日本のICOCAエリア内にある駅の窓口でのみ、
払い戻し手続きができます。
郵送での解約手続きはできないため注意しましょう。

窓口で駅員さんに「ICOCAの払い戻しをお願いします」と伝えれば、
すぐに手続きをしてもらえます。

ICOCA購入時に支払ったデポジット(預り金)500円は、
払い戻しの際にカード内の残額とあわせて返金されます。

無記名ICOCA・こどもICOCAの場合

「無記名ICOCA」は、
ICOCAエリア内の駅窓口であれば誰でも払い戻しが可能です。

一方、「こどもICOCA」を保護者の方が手続きする場合、
運転免許証や健康保険証などの公的証明書を持参し、
カード名義人との続柄が確認できれば、
保護者でも返金手続きを行えます。

ただし、大人の記名式ICOCAは原則として、
登録した本人でなければ払い戻しはできません。

ICOCA定期券の場合

「ICOCA定期券」は、
定期券の有効期間が残っている場合に、
定期券部分のみを払い戻すことが可能です。

この場合、払い戻し後も通常のICOCAとして引き続き利用できます。

手続きはカード名義人本人が行う必要がありますが、
「こどもICOCA定期券」に限っては保護者による代理手続きが可能です。

定期券部分の払い戻しでは、
所定の計算方法で算出された返金額から手数料が引かれます。
このとき、デポジットの500円は返金されません

カードのチャージ残額はそのまま残るため、
電子マネー機能は継続して使えます。

手数料とデポジット受け取りのポイント

ICOCAカード自体の払い戻し手数料は220円です。
返金額は、
「チャージ残高」と「デポジット500円」の合計から、
手数料220円を差し引いた金額になります。

ここが重要なポイントですが、
チャージ残高が220円未満の場合
残高の全額が手数料となり、
デポジットの500円はそのまま全額返ってきます。

例えば、残高が100円だった場合、
手数料として100円が充てられ、
差額の120円を請求されることはありません。
結果的にデポジット500円がまるごと返金されます。

この仕組みを考えると、
払い戻し前になるべく残高を使い切った方がお得です!

ICOCAはコンビニなどでも電子マネーとして利用できるので、
残高を0円に近づけてから手続きするのがおすすめです。

また、「こどもICOCA」はカードの有効期限が過ぎた後に払い戻しをすれば、
手数料はかかりません。
ただし、定期券の払い戻しが伴う場合は220円の手数料が必要です。




【発行終了】
SMART ICOCAの払い戻し
解約手続きガイド

クレジットカードと連携できる「SMART ICOCA」は、
「モバイルICOCA」の普及に伴い、
2024年12月12日をもって新規発行を終了しました。

現在カードをお持ちの方向けに、
払い戻し・解約方法を解説します。

なお、クレジットカードによるチャージ機能(クイックチャージなど)は、
2026年度を目途に終了が予定されているため、
あわせて覚えておきましょう。

なお、SMART ICOCAは通常のICOCAと異なり、
駅の窓口での払い戻し(解約)はできません

郵送でのみ解約手続きが可能

SMART ICOCAの解約は、
郵送での手続きが基本となります。

手続きには「SMART ICOCA払戻申込書」が必要で、
以下のいずれかの方法で取り寄せる必要があります。

・電話で請求する
SMART ICOCA専用の問合せダイヤルに電話をかけ、
申込書を郵送してもらいましょう。
なお、問合せダイヤルはナビダイヤルのため、
通話料がかかる点に注意してください。

【お電話から請求する場合】
「SMART ICOCA問合せダイヤル」
0570-015-015/06-4960-8679
(9:00~18:00/年中無休/有料)

・ウェブで請求する
西日本旅客鉄道株式会社サービス内の
ウェブ申請フォームからも、申込書を請求することが可能です。

後日届いた申込書に必要事項を記入し、
本人確認書類のコピーを同封して返送すれば、
手続きは完了です。




モバイルICOCAの払い戻し(退会)はアプリで完結

モバイルICOCAアプリで払い戻しイメージ
SMART ICOCAの後継サービスである「モバイルICOCA」は、
払い戻し(退会)の手続きがすべてアプリ内で完結します。
カードタイプのICOCAとは異なり、
駅の窓口へ行く必要はありません

手続きはICOCAアプリの会員メニューから行い、
チャージ残額から手数料220円を差し引いた金額が、
登録済みのクレジットカード口座に返金される仕組みです。

チャージ残額が220円未満の場合、
その金額が手数料として充当され、
返金はありません。

物理的なカードではないため、
デポジット(500円)の返金もありませんので注意しましょう。

また、定期券を利用中の場合は、
先にアプリ内で定期券の払い戻し手続きを済ませておく必要があります。

まとめ

ICOCAにはカードタイプやモバイルタイプなど、
いくつかの種類があり、
それぞれ払い戻しの方法が異なります。

カードタイプのICOCAが不要になった場合は、
駅の窓口で手続きを行いましょう。
その際、220円の手数料を損しないためには、
残高をゼロに近づけてからデポジット500円を受け取るのが、
一番おすすめの方法です。

一方、モバイルICOCAの払い戻しはアプリ内で完結するため、
さらに手軽になっています。

ご自身の利用しているICOCAの種類を確認し、
最適な方法で手続きを進めてください!

参考リンク集

公式サイト・サービス 詳細
ICOCA 公式サイト ICOCAの基本情報や利用可能エリアが確認できます。
モバイルICOCA 公式サイト スマホで使えるICOCAの案内ページです。
ICOCAアプリ(App Store) iPhone・Apple Watch向けの公式アプリです。
ICOCAアプリ(Google Play) Androidスマートフォン向けの公式アプリです。
SMART ICOCA 公式サイト (発行終了)既存会員向けの案内が掲載されています。