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ICOCA定期券の作り方ガイド!購入方法・こども用・2区間まとめ・払い戻しまで解説

ICOCAを定期券として使いこなす!
基本から払い戻しまで安心ガイド

通勤や通学で毎日電車に乗るなら、
ICOCAを定期券として使うのが断然便利です。
でも、初めて作る時は「どこで買えるの?」、
「子供用はどうするの?」、「もし引越したら払い戻しは?」と、
疑問も多いかもしれません。

そんなICOCA定期券の基本的な作り方から、
ちょっと特殊な2区間設定、
さらには不要になった時の払い戻し方法まで、
知りたい情報をわかりやすく解説します。

  • ページ更新日:10月27日




ICOCA」は、
電子マネーICカード」に切符の機能をプラスしたカードです!

事前にICOCAカードにチャージ(入金)をしておくだけで、
自動改札機にタッチすると、
乗車区間内の運賃が自動的に清算されます。

1枚2,000円で販売されていますが、
その中にはカード保証料金(デポジット500円)が含まれます。
一部の自動券売機では1,000円から購入することも可能です。

ICOCAは主に関西で広く使われているカードですが、
全国の「IC」マークのある鉄道やバス、
加盟店などで相互利用することができます。

さらに便利なICOCAの「定期券機能」と「払い戻し方法」についてチェックしておきましょう。


ICOCA定期券の作り方・購入方法

ICOCAカードの定期券は、
JR西日本の「ICOCAエリア」のみどりの窓口や、
「みどりの券売機」、
「ピンク色の券売機」などで購入することができます。

「ICOCAエリア」とは、
近畿圏エリア・岡山・広島・山陰・香川エリア・石川・富山エリアのことです。

みどりの窓口でICOCA定期券を新規購入する時は、
「ICOCA定期券購入申込書」に必要事項を記入して提出しましょう。
従来の磁気型定期券からICOCA定期券に交換する場合も同様です。

ICOCA定期券はクレジットカードで購入することも可能です。
定期券使用開始日の14日前から購入することができます。

一度窓口での定期券購入の手続きを終えた後であれば、
2回目以降の継続購入は券売機で行うことができます。

券売機で「定期券を買う」から「継続購入」のボタンを押し、
希望の開始日を選択します。
この時に有効期限を変更することもできます。

券売機に現金かクレジットカードを投入して決済完了です。
更新されたICOCA定期券が返却されます。

もし定期券としての機能が過ぎた後も、
通常のICOCAとしてチャージをすれば利用し続けることができます。

通学定期券の場合、
新年度になってから初めて購入する時は券売機ではエラーになってしまう時があります。
年度をまたがる通学定期券(有効期限の終了日が4月30日を超えるもの)も購入できません。

新年度が関わってくる時は、
みどりの窓口に直接申し出るようにしてください。




こども用ICOCA定期券の作り方と注意点

ICOCA定期券を利用する人が、
小児運賃の適用を求める場合(こどもICOCA定期券)、
申込書とともに、
健康保険証などの公的証明書の提出が必要です。

お子様本人が窓口で申請する場合でも公的な身分証明書の提示は求められます。

また、お子様の場合、
両親などが代わりにICOCAを購入しにくるケースも多いと思いますが、
たとえ家族であっても利用本人の公的証明書と、
代理する人の公的証明書、両方の提出が必要です。

所定の手続きを済ませて発行された「こどもICOCA定期券」には、
表面に「小」という字が入ります。
このカードで改札を通ると係員にわかるような合図が出るので、
大人が不正して使用することはできません。

こどもICOCAは、
12歳になる年度の3月31日までが利用期限になります。
この時点でカード内にチャージ残高が残っている場合は、
手数料無料で払い戻すことができます。

ICOCA定期券を2枚分(2区間)まとめる方法

原則として、
2枚以上のICOCA定期券を併用して利用することはできません。

ただし、
今まで2枚の磁気定期券を併用して使っていた人も、
ICOCA定期券にすることで1枚のICカードに定期券2枚分の情報を合わせることができます。
(※モバイルICOCAは対象外です

この事を「2区間分割購入」というのですが、
「2区間分割購入」が可能な条件は以下の通りです。

・定期券の有効期間(開始日・終了日)が同一であること。
・定期券有効区間が各区間の発車駅または到着駅で接続しており、経路が重複していないこと。
・2区間とも通勤定期券で、割引種別(無割引の場合を含む)が同一であること。
・2区間ともJR西日本のICOCAエリアで完結する区間であること。
(※新幹線定期券、特急用定期券、他社との連絡定期券、ICOCAエリア外の駅が発着または経由となる定期券は対象外です)
・使用する人が統一(同一のお客様)であること。
・(磁気定期券から変更する場合)磁気定期券が2枚とも現金で購入されたものであること。

以上の条件に当てはまれば、
新たに発売する場合はクレジットカードで購入することも可能で、
ICOCA1枚として新しく作り変えることができます。

また上限は2枚までで、
3枚以上の定期券を一枚にすることはできません。




ICOCA定期券として
利用できないケース

通常のICOCAに定期券の機能を搭載することはできますが、
ICOCA定期券として購入・搭載できない(書き換えられない)ケースや、
併用できないものがあります。

ICOCA定期券にできないもの

以下の定期券は、
ICOCA定期券にすることはできません。

新幹線定期券(「フレックス」・「フレックス・パル」)
特急用定期券(「パスカル」)
バスの定期券
JR西日本以外の他社線のみの定期券
他社との連絡定期券(※一部を除く)
ICOCAエリア外の駅が発着または経由となる定期券
(例:敦賀駅以北の北陸エリアを含むもの)
割引が適用される定期券(例:身体障がい者割引など)
※「こどもICOCA定期券」(小学生用)は別途発行可能です。

新幹線での利用について

特に新幹線ではICOCA定期券を利用することはできませんので、
磁気定期券を購入してください。

ICOCAで新幹線(東海道・山陽・九州新幹線)を利用したい場合は、
スマートEX」や「e5489(チケットレスサービス)」などのサービスにICOCAを登録することで、
チケットレスで乗車できるようになります。

相互利用ができない場合の注意点

・ICOCAと他の定期券の併用不可
磁気定期券など、
ICOCA定期券以外の定期券とは併用できません。
改札機にタッチする際は、
ICOCAのみ(または磁気定期券のみ)を使用してください。

・定期券区間外の乗り越し精算
定期券区間を乗り越した場合、
定期券区間外の運賃は、
ICOCAのチャージ残額から自動的に差し引かれます。

・複数のICOCAの併用不可
ICOCAを乗車券として利用する場合、
1枚でのみ利用可能なサービスです。
複数のICOCAを組み合わせて使用することはできません。

スマートICOCA定期券とは?
買い方やチャージ方法も解説

スマートICOCAからアプリへイメージ画像
【重要なお知らせ】
SMART ICOCAの新規発売は、2024年12月に終了しています。
また、2026年度中を目途に、
SMART ICOCAへのクイックチャージ(クレジットカードによるチャージ)等の、
一部のサービスを終了する計画が発表されています。

このSMART ICOCAに代わるサービスとして、
スマートフォンアプリの「モバイルICOCA」があります。

これはスマートフォン(Android・iPhone)でICOCAの機能が利用できるアプリで、
もちろん定期券機能にも対応しています。
アプリ内でクレジットカードなどを設定し、
チャージや定期券の購入が可能です。

(以下は、現在SMART ICOCAをお持ちの方向けの情報です)

ICOCA定期券の中には、
スマートICOCA」と呼ばれるICOCAがあります。

「スマートICOCA」は現金なしでチャージができる、
クレジットカード登録が必要なICOCAカードです。
さらに列車での利用に応じて「WESTERポイント」が貯まるお得なICカードです。

「WESTER会員サイト」に登録することで、
パソコンやスマートフォンで利用履歴をいつでも確認することができます。

現金なしでチャージというのは、
駅などに設置されている水色の「クイックチャージ機」で、
希望のチャージ金額のボタンを押せば、
登録したクレジットカードの決済によりチャージが完了するというサービスです!
(※このクイックチャージ機能は2026年度中を目途に終了予定です)

チャージ金額は1,000円・2,000円・3,000円・5,000円・10,000円の中から選択可能で、
領収書を発行することもできます。
カード内のチャージ上限金額は2万円となっています。

この便利な機能が備わった「スマートICOCA」カードに定期券機能を搭載することも可能です。




ICOCA定期券の
払い戻し方法と手数料

ICOCAカードはチャージ残高の払い戻しが可能です。

払い戻し手数料は220円(税込)で、
その際にデポジット代金500円が返金されます。
もしもチャージ残高が払い戻し手数料の220円以下だと、
デポジット料金だけが返金されることになります。

払い戻しができる場所は、
ICOCAのカードの種類によって変わります。
各駅の駅員さんに手続きをしてもらえば済むカードもあれば、
みどりの窓口に出向く必要があるカードもあります。

それでは、
ICOCA定期券の場合はどうでしょうか?

払い戻し金額の計算方法と手続き場所

ICOCA定期券を払い戻す場合、
払い戻しをお願いするICOCA定期券と本人確認ができる証明書を持参して、
JR西日本の駅窓口(みどりの窓口など)に依頼します。
原則として本人が手続きを行う必要があります。

もし代理人が手続きを行う場合は、
カード名義人(本人)からの委任状と、
代理人自身の公적証明書(運転免許証など)が必要になります。

クレジットカードで購入した定期券を払い戻す場合は、
購入時に使用したクレジットカードも必要になることがあります。
払い戻し額は、
そのクレジットカードの口座への返金となります。

定期券の部分を払い戻しする場合の計算方法は、
カード残高とデポジットを合わせて以下のようになります。

「定期券の払い戻し額(※)+ カード残高 - 手数料220円 + デポジット代500円 = 払戻額」

※定期券部分の払い戻し額は、
使用した期間に応じて所定の計算(月単位、または日単位)がされます。
まったく使用していない(有効期間開始前)場合や、
開始後7日以内であれば、
手数料を差し引いた額が戻ってきますが、
使用期間によっては払い戻し額がない場合もあります。

2区間を分割した方法で定期券を買った場合、
払い戻し手数料は倍の440円(220円×2)かかります。
(2区間分割定期券は、個別の契約に基づく2枚の定期券として扱われるためです)

スマートICOCA(定期券)を払い戻す(解約・退会する)時は、
駅窓口で払い戻しを行うことはできません

スマートICOCA問い合わせダイヤル(0570-015-015)へ電話して書類を取り寄せるか、
WESTER会員サイトから手続きを行う必要があります。

払い戻し手続き終了後、
規定の計算式に基づいた払い戻し額が、
登録していたクレジットカードの口座(または指定口座)に返金されます。

払い戻し手数料が不要になるケース

こどもICOCAが有効期限切れ(12歳になる年度の3月31日を過ぎた)となり、
新しいICOCAカードに更新(または払い戻し)する時は、
手数料はかかりません。

ICOCAの紛失や盗難に遭ってしまい、
そのことを窓口に届け出て再発行する場合、
前のICOCAカードのチャージ残高はそのまま新しいカードに移行されます。

ICOCAカードが磁気不良などを原因として利用出来なくなった場合、
利用者が原因ではない限り、
新しいカードに手数料無料でICOCAの情報を移行してくれます。




まとめ

ICOCAの定期券についてご紹介しました。

急な転勤や職場の異動などで定期券の区間が変わったり、
ICOCA自体が必要にならなくなる時もあると思います。

定期券の払い戻しには期限や手数料がかかる場合があるので、
不要になったら早めに手続きを行って、
無駄のないように払い戻し手続きを完了させましょう!

参考リンク集

公式サイト・サービス 詳細
ICOCA 公式サイト JR西日本のICOCA公式サイトです。
ICOCA定期券 ICOCA定期券の購入方法や詳細について。
モバイルICOCA スマートフォンで使えるICOCAアプリの公式ページです。
スマートICOCA スマートICOCAの特徴やサービス紹介。(※新規発売は終了)
払いもどし ICOCA・ICOCA定期券の払い戻しに関する公式案内。