PiTaPaはなぜ即日発行できない?
その理由と手続きの全知識
PiTaPaカードは、
他の多くの交通系ICカードと違い、
駅の窓口や券売機ですぐに手に入れることができません。
それは、
PiTaPaが「後払い(ポストペイ)」を基本とする、
クレジットカードに近い性質を持っているからです。
そのため、入会には審査が必要となり、
手続きが少し複雑になっています。
ここでは、PiTaPaの申込み方法から、
不要になった時の解約手続きまで、
分かりやすくステップごとに解説します。
PiTaPaの入会方法は? 申し込みの流れと注意点
PiTaPaの申込み方法は?
なぜ銀行口座が必要なの?
18歳以上(高校生を除く)でないと申込みができません!
PiTaPaの発行料・利用料は無料? 年会費に注意
PiTaPaのチャージ残高と利用可能エリア
PiTaPaの解約手続きはどうすればいい?
コールセンターになかなか繋がりませんが…
解約書類の取り寄せと返送
チャージ残高は使い切るのがお得
PiTaPaを定期券として利用していた場合の解約
まとめ
- ページ更新日:10月28日
PiTaPaの入会方法は?
申し込みの流れと注意点
PiTaPaは主に関西地方で利用されているIC乗車券です。
このようなICカード型の乗車券は、
同じ関西地方のICOCA、
関東地方のSuicaやPASMOなど、
現在全国で多くの種類が発行されています。
その中でもPiTaPaは特殊な部類に入り、
券売機や窓口で簡単に購入できるものではなく、
事前の申込みと審査が必要で、
それに通過して初めて発行されるという流れで、
やっと手にすることができます。
PiTaPaの申込み方法は?
PiTaPaカードの発行を受けるには、
まずその為の申込みを行わないといけません。
その方法は主に2種類です。
1つ目の方法として、
駅などに設置されている入会申込書、
またはPiTaPaコールセンターから取り寄せる必要があります。
申込書に必要事項を記入し、
PiTaPaの発行元であるスルッとKANSAI協議会まで郵送してください。
もう1つは、
PiTaPaの公式サイト(PiTaPa倶楽部)から
オンラインで申込む方法です。
どちらの場合も、利用料金の引き落とし先となる
金融機関の口座情報が必要になります。
なぜ銀行口座が必要なの?
PiTaPaはICOCAに代表される他のIC乗車券のように、
カード自体にチャージをして利用することもできますが、
チャージ残高が全くない状態でも、
「ポストペイ(後払い)」で
交通機関やショッピングが利用できる仕組みになっています。
利用した料金は、
1ヶ月分がまとめて登録口座から引き落とされる、
まさにクレジットカードのような仕組みです。
PiTaPaはそのような利用方法が基本になるので、
発行前にクレジットカードと同様の審査があり、
場合によっては審査結果により発行されないこともあります。
18歳以上(高校生を除く)でないと申込みができません!
この仕組みのため、本会員として申込みができるのは、
原則として18歳以上(高校生を除く)
の方のみです。
PiTaPaを小児料金用の乗車券にしたり、
高校生以下の方のために発行したい場合には、
本会員が、生計を同一にする家族のために
「家族カード」として申込む必要があります。
この家族カードはクレジットカードのそれと一緒で、
利用分は発行の元となった本会員の口座からの引き落としになります。
PiTaPaの発行料・利用料は無料?
年会費に注意
PiTaPaカードの、
発行手数料や基本的な年会費は無料です。
また、家族カードを発行した場合も、
それぞれのカードに対してそれらが掛かることはなく、
一切無料で発行、利用することができます。
維持管理料(年会費)が発生することがあります!
ただし、カードの発行日、
または最後に交通系やショッピングで
利用した日から丸1年間利用がないと、
PiTaPa維持管理料として
1,100円(税込)が、
カードに紐付けた口座から引き落とされてしまいます。
家族カードでもこれは同様で、
1年間利用がない家族カードがあると、
その維持管理料も本会員の口座から引き落とされます。
PiTaPaのチャージ残高と
利用可能エリア

PiTaPaはこのような後払いのカードですが、
カード自体にチャージをすることもできます。
PiTaPaエリア(関西の私鉄・バス)での利用は、
ポストペイ(後払い)になるため、
チャージ残高は使われません。
チャージ残高が使われるのは、
ポストペイに対応していないエリア、
例えば、
全国相互利用サービス対象のJRや他の私鉄、
バス(SuicaやICOCAエリアなど)で利用する時です。
これらのエリアでは、
あらかじめPiTaPaカードにチャージ(入金)が必要なので注意してください。
JR西日本ポストペイエリアについて
以前はJR西日本で利用する際はチャージ残高が必要でしたが、
現在はJR西日本の京阪神エリア(PiTaPaポストペイエリア)に限り、
ポストペイ(後払い)での利用が可能になっています。
電子マネー機能と利用限度額
PiTaPaには後払い方式という点から、
限度額というものが設定されています。
交通利用は1ヶ月で15万円まで、
ショッピング利用は1日3万円、1ヶ月合計で5万円までが
基本的な限度額です。
(※別途、定期券の購入枠が設定されています)
このショッピングで利用できる分は、
電子マネーという扱いになり、
PiTaPaの電子マネーに対応している自動販売機やコンビニなどで利用が可能です。
チャージした残高は、
このポストペイのショッピング枠とは別扱いです。
PiTaPaの解約手続きは
どうすればいい?
PiTaPaが不要になってしまった時には、
解約手続きを行った方がいいでしょう。
使わずにそのまま持っておくと、
前述の維持管理料が発生してしまう可能性があるからです。
これを行うには、
最初にカード裏面に記載されている
PiTaPaコールセンター(0570-014-111)まで電話を掛けてください。
コールセンターになかなか繋がりませんが…
実際にこのコールセンターに電話をして見ると分かりますが、
特に昼間の時間帯はなかなか繋がらないことがあります。
このコールセンターでは解約だけでなく、
入会についてや紛失・盗難、
各種問合せなども受け付けているため、
電話が集中しやすいのです。
ですが、
この電話が繋がらないことには解約は行えないので、
根気よく繋がるまで掛けて、
解約処理の担当に繋いでもらってください。
解約書類の取り寄せと返送
担当まで電話が繋がった後は、
解約のための書類一式を送ってもらうように伝えます。
後日、解約書類が郵送で届きます。
必要事項を記入し、
PiTaPaカードにはハサミを入れて利用できないようにして、
同じく同封の返信用封筒で送り返します。
PiTaPa側での処理が完了すれば、
解約手続きは完了です。
尚、
家族カードを発行していた場合には、
家族カードのみを解約することも可能です。
本会員が解約すると、
紐づく家族カードもすべて利用できなくなりますので、
その場合には一緒にハサミを入れて同封してください。
チャージ残高は使い切るのがお得
送り返したPiTaPaにチャージ残高があった場合には、
そこから払い戻し手数料550円(税込)を差し引いた金額が、
登録口座に返金されます。
チャージ残高が550円以下の場合、
返金はありません。
よって、
解約の前には家族カードも含めた各カードのチャージ残高は必ず確認しましょう。
手数料分を損しないためにも、
チャージ残高はできるだけ使い切ることから解約するのがおすすめです。
PiTaPaを定期券として
利用していた場合の解約
PiTaPaを鉄道・バスの定期券として利用していた場合には、
まず定期券の払い戻し手続きを先に行う必要があります。
これは、
定期券を購入した
鉄道会社・バス会社の窓口で、
払い戻しを申出てください。
その会社の規定によって、
払い戻せる分があれば返金を受けることができます。
バスの場合も同様です。
窓口で定期券情報を削除してもらった後、
カード自体は返却されますので、
その後PiTaPaコールセンターに連絡し、
カード本体の解約手続きを進めてください。
まとめ
PiTaPaへの入会方法、
及び解約方法は以上の通りです。
入会も解約も、
駅の窓口などで即日手続きができないのが
PiTaPaの大きな特徴です。
他の交通系ICカードと同じようなものだと
考えていると戸惑ってしまうかも知れません。
特に同じ関西地方で利用されているICOCAとは、
全く違うので注意してください。
参考リンク集
| 公式サイト・サービス | 詳細 |
|---|---|
| PiTaPa.com(公式サイト) | PiTaPaカードの公式サイトです。 |
| PiTaPa倶楽部 | 利用明細の確認やオンライン入会ができる会員専用Webサービスです。 |
| スルッとKANSAI【Instagram】 | PiTaPa発行会社「スルッとKANSAI」の公式アカウントです。 |