決済の歴史が始まった瞬間
フランクカードが築いたクレジットの原型
今では当たり前のように使っているクレジットカード。
その長い歴史を遡ると、
1914年頃に登場した「フランクカード」に行き着きます。
アメリカの通信会社、ウエスタンユニオン社が、
自社の電報サービスのために発行した、
「Franks(フランクス)」と呼ばれるカードです。
これは現在のカード社会へと繋がる、
クレジットの「前史」とも呼べる重要な存在です。
まだプラスチックも存在しなかった時代に。
どのような仕組みで、
後払いの文化が芽生えたのか詳しく解説します。
2.素材と形状の変遷:紙や金属プレートが担った決済の役割
3.主な利用目的:電報サービスのための後払いシステム
4.決済の進化:1950年のダイナース誕生と現代への繋がり
5.まとめ
- ページ更新日:1月26日
1.フランクカードの定義
ウエスタンユニオンが発行した「Franks」
フランクカードは、1914年頃にアメリカの
ウエスタンユニオン社が発行したサービスカードです。
英語では「Franks(フランクス)」と表記され、
自社の優良顧客に対し、
「ツケ払いでサービスを利用できる証」として配布されました。
これは後に共通カードを普及させた、
ダイナースクラブ創業者フランク・マクナマラ氏とは、
また別の「歴史の源流」の一つです。
特定の企業内だけで使える、
ハウスカードとしての性質を持っていましたが。
これが現在の、
クレジット決済の考え方の大きな一歩となったんですよ。
2.素材と形状の変遷
紙や金属プレートが担った決済の役割
当時のカードは、
現代の財布に収まるサイズとは大きく異なり、
はがきに近い大きめのサイズだったとされています。
また、素材も一つではありませんでした。
【素材のバリエーション】
・初期のFranksは、持ち運び可能な「厚紙製」。
・同時期には「Metal Money」と呼ばれる、
頑丈な「金属プレート」の形態も登場しました。
これらは、
現代のカードの利便性とは程遠いアナログなものでしたが
当時のビジネスマンにとっては、
最先端の信頼の証であり、
非常に価値のあるものだったと考えられます。
3.主な利用目的
電報サービスのための後払いシステム
フランクカードの主な用途は、
ウエスタンユニオン社の主力事業であった
「電報(テレグラム)」の支払いでした。
当時は、電報が最も重要な通信手段。
窓口でカードを提示することで、
現金を支払うことなく電報を発信できました。
【利用の仕組み】
・提示されたカードを元に、代金は後日一括払い。
・これは、信頼に基づいた後払いという、
信用のネットワーク化のはしりでした。
まさに、
目の前に現金がなくても決済できるという体験こそが、
現在のクレジットカードの
「根本的な仕組み」そのものだったんですよ。
4.決済の進化
1950年のダイナース誕生と現代への繋がり
ウエスタンユニオンの事例から数十年。
1950年にフランク・マクナマラ氏によって、
ダイナースクラブが誕生します。
ここから、特定の店だけでなく、
多くの場所で共通して使える。
「汎用クレジットカード」の時代が始まります。
【進化のステップ】
・厚紙や金属からプラスチック、そしてデジタルへ。
・手書きの台帳からICチップ、
そしてスマホ決済へ。
フランクカードが証明した「後払いの利便性」は、
100年の時を経て目に見えない電波で一瞬に完了する、
高度なインフラへと進化したのです。
5.まとめ
「フランクカード」は、
クレジットカードという壮大な物語の「序章」です。
巨大な紙やプレートから始まった「信頼」の仕組みは、
今では世界中を繋ぎ。
一瞬で決済を完了させる
巨大な安心のネットワークへと成長しました。
財布の中にあるカードや、スマホの決済アプリ。
それを使うとき、
かつてアメリカの窓口で大きなカードを提示した
先駆者たちの想いに、
触れてみるのも面白いかもしれませんね!