クレジットカード犯罪に悪用される
フロードカードの正体と最新リスク
キャッシュレス決済が当たり前の現在、
私たちの目に見えない場所で不正なカードが流通しています。
それがフロードカードと呼ばれる存在です。
これは番号盗用やなりすまし、偽造など、
不正利用に関わるカードの総称を指しています。
自分には関係ないと思っていても、
いつの間にか被害に遭っていることも珍しくありません。
専門的な視点から、その恐ろしい実態を詳しく解説します。
- ページ更新日:1月16日
1.フロードカードの定義と主流の被害
フロードカードとは、他人の個人情報を盗用したり
架空の身分を捏造して取得されたカードのことです。
英語のFraud(詐欺・不正)に由来しており、
本人が知らないところで勝手に作られたり利用されたりします。
現在の不正利用の実態には、主に以下のタイプがあります。
- 番号盗用(最大勢力)
カード現物は不要で、番号や期限のみを盗んで決済する - なりすまし発行
他人の情報を盗み、その人になりすまして新規作成する - 偽造カード
磁気やIC情報をコピーして物理的に複製を作成する
特に現在は物理的なコピーよりも、
番号盗用による被害が全体の9割以上を占めています。
高度なセキュリティがある現代でも、
情報さえ漏れれば簡単に被害が発生してしまうのです。
2.不正に発行される驚愕の手口とは?
犯罪グループは極めて巧妙な手段を使い、
常に新しいフロードカードを生み出しています。
最大の要因となっているのがフィッシング詐欺です。
銀行や配送業者を装ったメールで偽サイトに誘導し、
カードの重要情報を入力させる手法です。
盗まれる情報のターゲットは、主に以下の4点です。
- クレジットカード番号
- カードの有効期限
- セキュリティコード
- 本人認証用のパスワード
最近では、流出した個人リストを元にして
AIによる自動化・大量化された攻撃が急増しています。
フィッシングの報告件数は過去数年で激増しており、
現在もっとも警戒すべき情報詐取の手口と言えるでしょう。
3.フロードカードが引き起こす被害
フロードカードによる被害額は、
現在も深刻な拡大を続けています。
最新の統計によれば、年間の不正利用被害額は
555億円を突破して過去最高を更新しました。
名前を悪用された個人には身に覚えのない請求が届き、
最悪の場合、信用情報に傷がつくこともあります。
その結果ローンが組めなくなる等の深刻な影響を及ぼします。
さらに、ネットショップなどの加盟店側も
不正利用が発生すると大きな打撃を受けます。
不正なカードで商品を買われると、
チャージバックにより売上を取り消されてしまいます。
これはお店側にとって、商品は盗まれたうえに
売上もゼロになるという極めて大きな損害となります。
4.自分の情報を守るための鉄壁ガード術
私たちが被害者にならないためには、
徹底した自己防衛が不可欠です。
現在、セキュリティの義務化が加速しており
EMV 3-Dセキュアが原則として
全てのECショップに導入されるようになっています。
利用者は以下の対策を必ず実施してください。
- 公式アプリの利用通知設定をオンにする
- ワンタイムパスワードなどの多要素認証を設定する
- 本人確認時はICチップ読取対応の高度なeKYCを利用する
カード会社側も不審な決済をAIで検知する
不正検知システムを常に稼働させています。
しかし、偽造の証明書データが高度化している今、
リンクを安易に踏まないといった
基本的な個人の意識が何より重要になります。
5.まとめ
フロードカードはデジタルの闇が生んだ、
現代社会の大きな脅威の一つです。
一度でも自分の情報が流出してしまうと、
知らない間に犯罪グループに利用されて
取り返しのつかない損害を被るリスクがあります。
現在はカード会社側も高度な技術で監視をしていますが、
最終的に自分を守れるのはあなた自身の意識だけです。
利用明細をこまめにチェックする習慣をつけ、
不審な点があればすぐにカード会社へ相談して
被害を最小限に食い止めましょう!
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