身近だけど意外と知らない?
PET素材カードの基礎知識
クレジットカードやポイントカードなど、
私たちのお財布にはたくさんのカードが入っていますよね。
実は、
見た目は似ていても、
使われている「素材」に違いがあることをご存知でしょうか?
一般的に多いのはプラスチック(PVC)ですが、
最近注目されているのが「PETカード」です。
「ペット?動物の?」と思ってしまうかもしれませんが、
これは素材の名前です。
どのような特徴があり、
どういったカードに使われているのか?
知っておくと少し鼻が高い、
カードの素材知識についてわかりやすく解説します。
- ページ更新日:1月6日
1.PETカードの正体は「ペットボトル」と同じ素材
名前の通り、ペットボトルと同じ素材で作られています。
PETカードとは、
その名の通りPET(ポリエチレンテレフタラート)樹脂を使用したカードのことです。
私たちの生活に一番身近な例で言えば、
飲み物の「ペットボトル」と同じ素材です。
この素材の特徴は、
熱に強くて加工しやすく、
透明性が高いことです。
従来のカード業界では、
主に以下のようなカードに使われてきました。
・QUOカードなどのプリペイドカード
・薄型のポイントカード
・診察券
これらは、
財布の中でかさばらないように、
薄くてしなやかな作りになっていることが多いですよね。
そのため、
「PETカード=ペラペラの薄いカード」というイメージが強いですが、
実は最近、
技術の進歩でこの常識が変わってきています。
現在は、
クレジットカードの国際規格である厚さ約0.76mmのPETカードも製造可能になり、
メインのカードとしても採用が進んでいるのです。
2.一般的なクレジットカード(PVC)との違いとは?
しかし最近は、環境配慮のためにPET素材への切り替えも進んでいるんです。
では、
皆さんが普段使っているクレジットカードやキャッシュカードは、
何でできているのでしょうか?
これらは一般的に、
PVC(ポリ塩化ビニル)と呼ばれる硬質プラスチックで作られています。
PVCカードの特徴は、
加工しやすく非常に丈夫なことです。
耐久性が高いため、
長期間使用するクレジットカードに適しているとされてきました。
これに対してPETカードは、
かつては耐久面で劣ると言われていましたが、
最新のものはクレジットカードとして十分な強度を持っています。
なぜ今、
わざわざ素材を変える動きがあるのでしょうか?
そこには、
世界的な「環境問題」が大きく関わっています。
3.環境に優しい?SDGsで注目される理由
焼却時の有害ガスリスクが低く、リサイクル素材の活用もしやすいのです!
今、
クレジットカード業界では、
従来のプラスチックからサステナブルな素材への切り替えが急速に進んでいます。
その理由は大きく2つあります。
①焼却時の環境負荷が低い
従来のPVC(塩ビ)素材は、
焼却時に適切な処理をしないと、
塩素系の有害なガスが発生するリスクがありました。
一方でPET素材は、
燃焼させても塩素を含まないため、
比較的に環境への負担が少ないという特徴があります。
②リサイクル素材を活用できる
ここが一番のポイントです。
廃棄されたペットボトルなどを再利用した「リサイクルPET(rPET)」を使うことで、
新しいプラスチックの使用を減らし、
CO2排出量の削減に貢献できます。
もちろん、
クレジットカードにはICチップや磁気ストライプが含まれるため、
カードそのものを資源ゴミとして出すことは難しいのが現状です。
しかし、
「作る段階」でリサイクル素材を使うことには大きな意義があります。
実際に、
国際ブランドのMastercard(マスターカード)では、
今後発行するカードをリサイクル素材やバイオ由来の素材へ切り替えていく方針を打ち出しています。
これからの時代、
「PETカード」は単なる薄いカードのことだけではなく、
地球環境を守る次世代のスタンダードになっていくはずです。
4.まとめ
今回は、
クレジットカード用語として見かけることがある、
「PETカード」について解説しました。
ひと昔前までは、
テレホンカードやQUOカードのような、
「薄くてペラペラしたカード」を指す言葉でした。
しかし現在は、
環境に配慮したリサイクル素材として、
一般的な厚みのクレジットカードにも採用され始めています。
新しくカードを作るときや、
更新カードが届いたときは、
「これはリサイクル素材かな?」と少し注目してみてください。
お財布の中から、
地球環境について考えるきっかけになるかもしれません!