PiTaPa「マイスタイル」を徹底解剖!
定期券と比べてどれくらい安くなる?
関西圏で交通機関を利用している人は、
「PiTaPa」を選んでいる方も多いですよね!
「PiTaPa」は交通系ICカードの一つで、
地下鉄やバスなどで使用することができます。
そして、
その中でも「Osaka Metro」を頻繁に使う人向けに作られたお得なプランが、
「マイスタイル」です!
以前からある「PiTaPaプレミアム」と同じく、
定期券の代わりに使えるサービスとして人気ですが、
こちらは「任意の二駅」を登録して利用エリアを決めるという、
独自の利用方法で注目を集めています!
このちょっとややこしい?
「マイスタイル」の登録方法、
利用方法を詳しくチェックしましょう!
1.マイスタイルとは?
2.マイスタイルの支払い方法
3.マイスタイルの登録方法
4.マイスタイルの料金シミュレーション
5.定期券との違いは?
6.他の割引との併用はできるの?
7.マイスタイルの種類
8.相互直通している路線がある場合
9.まとめ
- ページ更新日:12月9日
1.「マイスタイル」とは?
登録した2つの駅(登録駅)を基準にしたエリア内が、
上限金額付きで乗り放題になる仕組みが、
「マイスタイル」の特徴です!
利用可能なエリアは、
登録した2駅の「対象駅」となる経路内であれば、
自由に何度でも乗り降りが可能です。
通勤・通学で利用するのはもちろん、
習い事やアルバイトなどのお出かけも考慮してエリア設定をすると、
かなりお得に活用することができます。
ちょっとややこしい感じもしますが、
「マイスタイル」の利用方法は知っていれば意外と簡単です!
まずは「登録駅」である任意の2駅を選びましょう。
自分の家からの最寄り駅と、
会社や学校のある駅を登録するのが基本になります。
すると、
この2駅を含んだ「対象駅」となるエリアが自動的に設定されます。
このエリア内であれば、
どの駅で乗り降りしても、
プランの適用範囲内となるのです。
また「エリア」は対象駅で決められるので、
そのルート内であれば、
東西南北どちらに移動してもかまわないということです。
従来の定期券のように、
決まった経路しか通れないものに比べて、
かなり画期的で自由度の高い取り組みだと言えます。
登録駅を設定した時点で、
自動的に対象駅が付加されます。
乗車区間の判定方法は、
例えば登録駅から対象駅、
そして対象駅から対象駅が支払い条件の範囲内になります。
一方で、
登録駅からそれ以外の駅、
対象駅からそれ以外の駅、
それ以外からそれ以外の駅は別途料金が必要になります。
またOsaka Metroのサービスなので、
バスを利用した場合も合算対象(バスプランもあり)となりますが、
私鉄などは判定外となります。
2.「マイスタイル」の支払い方法
一回ごとの乗車料金を、
「1ヶ月分まとめて精算した料金」に対して割引が適用されます。
ここでの1ヶ月の期間は「1日から末日」です。
特定の利用方法に収まると支払い条件の対象になり、
特定外の乗車をした場合は支払条件の対象にはなりません。
エリア指定した区間内で利用した場合、
マイスタイルの上限額は「6ヶ月定期券の6分の1」の金額です。
割引計算後の額が上限額より多い場合は、
上限額の方が優先されます。
また上限額より少ない場合は、
使った分だけの請求になります。
ここが重要ポイントです!
マイスタイルに登録したけれど、
あまり地下鉄に乗らなかった月は、
利用した分だけの精算で済むのです。
とても良心的なサービスですよね!
これに特定外の区間を利用した場合、
プラスで通常運賃が加算されます。
3.「マイスタイル」の登録方法
「マイスタイル」を利用するには事前登録が必要です。
登録にかかる料金は無料です。
登録場所は「地下鉄駅構内の定期券発売所」か、
「インターネット」で受け付けています!
インターネットでの申し込みは24時間受付可能です。
会員専用インターネットサービス「PiTaPa倶楽部」から登録を行いますが、
この「PiTaPa倶楽部」の利用にも会員登録が必要です。
適用期間の考え方は、
「一般プラン」と「学生プラン」で異なります。
【一般プランの場合】
登録時に「1ヶ月〜12ヶ月」または「無期限」を選べます。
「無期限」を選んでおけば、
取り消すまで自動的に継続されます。
【学生プランの場合】
毎年3月末で適用終了となります。
そのため、翌年度分は毎年再登録の手続きが必要です。
また、登録する日によって適用開始日が選べます。
●1日〜15日に登録
「当月」または「翌月」からの適用を選べます。
(当月を選ぶと、1日まで遡って集計されます)
●16日〜末日に登録
「翌月1日」からの適用になります。
取り消しの場合も同様で、
15日までに取り消した場合、
当月の末日までが適用期間になり、
16日以降に取り消した場合は翌月末日までの適用となります。
本会員の場合は、
家族の分も登録することができます。
家族会員の場合は、
自身の分のみ登録可能です。
「プレミアム」や「フリースタイル」といった、
Osaka Metroの他の登録型割引サービスについては、
適用期間を重複して登録することはできません。
いずれか1つを選んで登録する仕組みです。
ただし「区間指定割引」など他社のサービスを利用している時は、
登録が可能です。
「定期券発売所」で登録や取り消しを行う場合は、
所定の用紙が用意されているので記入をして、
登録する人のPiTaPaカードとともに窓口に提出することになります。
現在使っている定期券を払い戻して「マイスタイル登録」を行いたい場合は、
所定の払い戻し手数料がかかります。
4.マイスタイルの料金シミュレーション
Osaka Metroのホームページでは、
料金を一発計算してくれる「マイスタイルシミュレーション」が載っています。
利用種別を選んで登録駅(2駅)の駅名をクリックすると、
対象となる駅や上限金額が表示されるので、
最寄り駅からどの駅が該当するエリアになるのか調べることができます。
「よく利用する駅」と「その日数」を計算して、
月とトータルの料金がいくらになるか?
そしてその金額と、
通常の定期券の金額と照らし合わせ、
どちらが安いか比較してみるのも良いかと思います。
場合によっては定期券で購入するよりも、
マイスタイルを活用した方が、
断然お得にすることができるかもしれません!
5.定期券との違いは?
「マイスタイル」と「定期券」、
どちらにするか迷う人もいると思います。
ここでそれぞれのサービスの違いを整理してみましょう!
まず「定期券」は、
「購入した区間内」が乗り降り自由となるシステムです。
先に料金を支払う「先払い」で、
乗っても乗らなくても料金は固定です。
それに対して「マイスタイル」は、
「後払い」であり、
使った分だけ支払うのが最大の特徴です。
上限額は「6ヶ月定期券の1ヶ月分相当」に設定されているため、
定期券と比べても損をすることはありません。
(※1ヶ月定期券を買うより割安になります!)
出張や長期休暇、
体調不良などで通勤・通学が少なかった月は、
自動的に安くなるのがマイスタイルのメリットです。
逆に、
「定期券」は購入時の出費が大きいですが、
会社への申請などで「定期券の現物や領収書」が必要な場合は、
定期券の方が管理しやすい場合もあります。
※マイスタイルは毎月の利用明細での確認となります。
6.他の割引との併用はできるの?
先ほど少し触れましたが、
Osaka Metroが提供する登録型サービス、
「プレミアム」「フリースタイル」などとは、
併用することができません。
マイスタイルを利用するには、他の登録を一旦取り消しする必要があります。
(※システム上、どれか1つしか登録できません)
ただし、
他社(私鉄各社)が提供している、
「区間指定割引」などのサービスは、
登録が重複しないため同時に適用することができます。
7.「マイスタイル」の種類
「マイスタイル」の種別は、
大きく分けて2種類です。
- マイスタイル(一般)
- マイスタイル(学生)
特に「学生プラン」は、
通学定期券と同様に、
非常に高い割引率(上限額が安い)が適用されます。
登録時には学生証などの証明書確認が必要になるため、
定期券発売所での手続きが必要な場合が多いです。
なお、65歳以上の方には、
別サービスとして「フリースタイル(シニア)」も用意されています。
8.相互直通している路線がある場合
他の路線(阪急や近鉄など)と乗り継ぎで利用している場合は、
相互直通の駅を登録駅の1つにすることで、
「マイスタイル」を利用することができます。
乗り継ぎ駅で毎回途中下車をする必要はありません。
改札機を通る時に、
自動的に「Osaka Metro分」と「他社線分」を計算してくれます。
ただし割引適用の範囲内(上限額キャップの対象)になるのは、
Osaka Metroの利用分のみとなります。
阪急電鉄などの他社線利用額は、
マイスタイルの計算には含まれず、
別途(または他社の割引サービスで)請求されますのでご注意ください。
9.まとめ
Osaka Metroのお得なサービス、
「マイスタイル」の基本的な知識や登録方法をご紹介しました!
利用にあたってはまず、
PiTaPaカードを持っていること、
そしてPiTaPa倶楽部に登録することが優先になります。
1ヶ月の上限額は、
「6ヶ月定期券の1ヶ月分」と相当です。
さらに使用しなくてもまるまる料金がとられる定期券と違い、
利用額が少ない月は使った分だけの支払いになるというのは、
とても画期的で良心的なサービスだと思います。
さらに、
Osaka PiTaPaユーザーであれば、
「Osaka Point」にカードを登録しておくことで、
月の支払額の1%分のポイントがたまるという最新のメリットもあります!
いつも決まった路線、
決まった駅しか降りない人にとっては定期券と同じ感覚で使えますし、
休みが多い月などは、
「マイスタイル」の方が断然お得です。
この機会にぜひ一度、
シミュレーションしてみてはいかがでしょうか?