ページ更新日:2026年7月3日
仕事を辞めたあとに、まず気になるのが「失業給付はいつからもらえるの?」ということではないでしょうか。
収入が止まると、生活費、家賃、健康保険料、年金、住民税など、毎月の支払いが一気に不安になります。
その中で、雇用保険の基本手当、いわゆる失業給付を受けられるかどうかは、生活の見通しを立てるうえで大切なポイントです。
ただ、失業給付は、退職したら自動的に振り込まれるものではありません。
ハローワークで手続きをして、失業の認定を受けながら進めていく制度です。
しかも、自己都合退職なのか、会社都合退職なのかによって、支給開始までの流れが変わることがあります。
「会社を辞めたらすぐもらえる」と思っていると、あとで焦ってしまうかもしれません。
この記事では、失業給付がいつからもらえるのか、自己都合退職と会社都合退職の違い、初回手続きに必要なもの、認定日の書類で注意したいことをまとめます。
実際に手続きをしてみると、「ここ、どう書けばいいの?」「このチェック欄、どっちに丸をつければいいの?」と迷う場面があります。
初めてハローワークに行く方が、少しでも落ち着いて手続きできるように、知っておきたいポイントを分かりやすく紹介します。

失業給付はいつからもらえる?
自己都合退職と会社都合退職で何が違う?
離職票が届いたらまず確認したいこと
初回手続きに持っていくもの
ネット銀行の人はスマホ充電に注意
初回手続きは時間に余裕を持つ
認定日のチェック欄で焦らないために
求職活動実績はどう作る?
ハローワークへ行く日は早めに動く
まとめ
失業給付はいつからもらえる?
失業給付は、会社を辞めた翌日からすぐに振り込まれるものではありません。
まずは、住所地を管轄するハローワークで求職の申し込みを行い、雇用保険の受給手続きをします。
そのあと、失業の状態にあることを確認するための待期期間があります。
待期期間は原則として7日間です。
この期間が終わったあと、自己都合退職か会社都合退職かによって、給付制限があるかどうかが変わります。
自己都合退職の場合は、待期期間に加えて給付制限期間が設けられることがあります。
一方で、会社都合退職や倒産、解雇、一定の雇い止めなどの場合は、給付制限期間がないケースがあります。
つまり、失業給付がいつからもらえるかは、退職理由や手続きの進み方によって変わります。
- 離職票などの書類を準備する
- ハローワークで求職の申し込みをする
- 雇用保険の受給手続きをする
- 7日間の待期期間がある
- 自己都合退職では給付制限があるケースがある
- 認定日を経て、支給に進む
ここで注意したいのは、会社都合退職だからといって、退職後すぐにお金が振り込まれるわけではないという点です。
失業認定日、求職活動の状況、ハローワークでの確認、金融機関の処理などによって、実際の振込日は変わります。
「いつ頃振り込まれるか」は、受給資格者証や認定日をもとにハローワークで確認しておくと安心です。
自己都合退職と会社都合退職で何が違う?
失業給付で大きなポイントになるのが、退職理由です。
同じように会社を辞めた場合でも、自己都合退職なのか、会社都合退職なのかによって、給付制限や給付日数に違いが出ることがあります。
自己都合退職は、自分の意思で退職した場合に使われることが多い区分です。
転職、家庭の事情、職場環境、人間関係、体調面など、理由は人によってさまざまです。
会社都合退職は、倒産、解雇、雇い止めなど、会社側の事情で離職した場合に該当することがあります。
ただし、最終的な離職理由は、離職票の記載内容やハローワークでの確認によって判断されます。
| 退職理由 | 確認したいポイント |
|---|---|
| 自己都合退職 | 待期期間に加えて、給付制限期間があるケースがある |
| 会社都合退職 | 給付制限期間がないケースがある |
| 契約期間満了 | 契約内容や更新状況によって判断が変わることがある |
| 雇い止め | 会社側の事情や契約更新の状況を確認されることがある |
自己都合か会社都合かは、失業給付を受けるうえでかなり重要です。
支給開始時期だけでなく、受けられる日数に関わる場合もあります。
特に、契約社員、パート、派遣社員などで契約期間満了や雇い止めになった場合は、自分では判断しにくいことがあります。
「これは自己都合なのかな?」「会社都合に近い気がするけど、どうなんだろう」と感じたら、離職票を持ってハローワークで相談してみましょう。
- 自己都合か会社都合かで支給開始時期が変わることがある
- 離職理由は離職票の記載内容を確認する
- 自分の認識と違う場合はハローワークで相談する
- 契約期間満了や雇い止めは判断が分かりにくいことがある
離職票が届いたらまず確認したいこと
退職後に会社から届く離職票には、離職理由が記載されています。
この離職理由は、失業給付の手続きでとても大切な部分です。
会社側が記載した内容と、自分の認識が違う場合もあります。
たとえば、実際には会社側の事情で契約更新されなかったのに、自己都合のように見える内容になっていると、給付制限などに影響する可能性があります。
離職票の離職理由に違和感がある場合は、そのままにせずハローワークで相談しましょう。
会社に遠慮して、内容をよく確認しないまま進めてしまうのは避けたいところです。
会社都合で辞めることに対して、会社側がよく思わないケースもあるかもしれません。
ただ、失業給付は退職後の生活に関わる大切な制度です。
会社の印象を気にしすぎて、自分に不利な内容のまま進めてしまうと、あとで困ることがあります。
離職理由は、自分だけで判断するのが難しい場合があります。
「この書き方で合っているのかな」と迷ったら、窓口で聞いてみることが大切です。
- 離職理由が自分の認識と合っているか
- 契約期間満了や雇い止めの内容が正しく書かれているか
- 会社都合に該当しそうな事情が反映されているか
- 署名や確認欄の意味を理解しているか
- 分からない場合は提出前にハローワークで相談する
特に、会社側と気まずくなりたくない、会社の評判を落としたくない、という気持ちがある場合でも、自分の生活に関わる部分は冷静に確認しておきましょう。
初回手続きに持っていくもの
失業給付の手続きには、退職した会社から受け取る書類や本人確認書類などが必要です。
特に大切なのが、雇用保険被保険者離職票です。
離職票には、「離職票-1」と「離職票-2」があります。
退職した会社から受け取る書類です。
離職票がないと、基本的に失業給付の手続きが進みにくくなります。
退職後しばらくしても届かない場合は、会社へ確認しましょう。
- 雇用保険被保険者離職票(-1および-2)
- 個人番号確認書類
- 身元確認書類
- 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード
- 写真
- 印鑑
- 雇用保険被保険者証
個人番号確認書類は、マイナンバーカード、通知カード、個人番号の記載がある住民票などです。
身元確認書類は、運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真付きの公的書類が代表的です。
写真は、最近の写真で、正面上三分身、縦3.0cm×横2.4cmのものが案内されています。
ただし、マイナンバーカードを提示して手続きする場合は、写真を省略できます。
- 通常は、縦3.0cm×横2.4cmの写真が案内されている
- マイナンバーカードを提示して手続きする場合は、写真を省略できる
- 写真を用意する前に、ハローワークの案内を確認しておくと安心
振込先の確認には、本人名義の預金通帳またはキャッシュカードが必要です。
ネット銀行を使っていて紙の通帳がない場合は、
口座番号・支店名・名義などが分かる画面や情報を確認できるようにしておきましょう。
スマホで口座情報を確認する可能性がある方は、充電切れに注意が必要です。
当日あわてないように、事前にログイン方法や充電も確認しておくと安心です。
| 必要なもの | 確認ポイント |
|---|---|
| 離職票-1・離職票-2 | 退職した会社から受け取る。届かない場合は会社へ確認する |
| 個人番号確認書類 | マイナンバーカード、通知カード、個人番号記載の住民票など |
| 身元確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカードなど顔写真付きの公的書類 |
| 預金通帳またはキャッシュカード | 本人名義の振込先口座を確認するために使う |
| 写真 | マイナンバーカード提示で省略できる場合がある |
| 印鑑 | 必要になる場合に備えて持参しておくと安心 |
| 雇用保険被保険者証 | 退職時に会社から受け取っている場合は持参する |
必要なものは、手続き方法や管轄のハローワークによって案内が異なる場合があります。
不安な時は、行く前にハローワークの公式案内を確認しておきましょう。
ネット銀行の人はスマホ充電に注意
失業給付の振込先には、本人名義の口座を登録します。
通帳やキャッシュカードを持っていれば、その内容をもとに確認できます。
ただ、ネット銀行を使っている方は、紙の通帳がないことも多いと思います。
その場合は、スマホで口座情報を確認する流れになることがあります。
実際の窓口では、職員に案内された用紙に口座情報を記入し、その場でスマホの画面を見せて確認してもらうことがあります。
通帳がないからといって慌てる必要はありませんが、口座情報をすぐに出せる状態にしておくと安心です。
ここで意外と大事なのが、スマホの充電です。
ネット銀行を使っている方は、ハローワークへ行く前にスマホをしっかり充電しておきましょう。
スマホで口座情報を確認しようとした時に、電池が残りわずかだとかなり焦ります。
モバイルバッテリーを持って行く、口座番号や支店名を紙にメモしておくなど、少し準備しておくだけで安心感が変わります。
- 口座番号を確認できるようにしておく
- 支店名や名義を確認できるようにしておく
- スマホの充電を十分にしておく
- 不安なら口座情報を紙にメモしておく
- 一部指定できない金融機関がないか確認する
また、窓口でスマホを見せる時は、必要な画面だけを開いておくと安心です。
口座情報以外の通知や個人的な画面が見えないようにしておくと、落ち着いて対応できます。

初回手続きは時間に余裕を持つ
初回手続きでは、求職の申し込み、受給資格の確認、離職票の確認、今後の説明などを行います。
初めて行く場合は、思っているより時間がかかることがあります。
「書類を出すだけかな」と思って行くと、待ち時間や説明でかなり時間を使うことがあります。
後ろに予定を詰めすぎていると、焦ってしまうかもしれません。
初回手続きの日は、できるだけ時間に余裕を持って予定を組みましょう。
可能であれば、早めの時間帯に行くと安心です。
- できるだけ早い時間帯に行く
- 後ろに予定を詰めすぎない
- 必要書類を前日までにまとめておく
- スマホの充電をしておく
- 筆記用具を持って行く
- 分からないことをメモしておく
初回手続きでは、聞き慣れない言葉がたくさん出てきます。
待期期間、給付制限、認定日、求職活動実績、失業認定申告書など、初めてだと混乱しやすいです。
その場で分からないことがあれば、遠慮せずに確認しましょう。
あとから自分で調べようとしても、認定日や書類の書き方は個別事情で変わることがあります。
特に、離職理由、初回認定日、求職活動実績の回数は、今後の支給に関わる大切な部分です。
説明を受けた内容は、できるだけメモして残しておくと安心です。
認定日のチェック欄で焦らないために
失業給付を受けるには、原則として4週間に1度、失業の認定を受けます。
認定日には、失業認定申告書に求職活動の状況などを記入して提出します。
この書類で特に注意したいのが、
「今、公共職業安定所又は地方運輸局から自分に適した仕事が紹介されれば、すぐに応じられますか」という趣旨の確認項目です。
ここで「応じられない」と判断される内容にチェックを入れると、基本手当の支給に影響する可能性があります。
失業給付は、働く意思と能力があり、求職活動をしていることが前提の制度だからです。
家庭の事情、親の介護、育児、家事などで忙しい方もいると思います。
ただ、「今は家庭が忙しいから難しい」という感覚で記入してしまうと、ハローワーク側には「すぐ働けない状態」と受け取られることがあります。
分からないまま「応じられない」にチェックを入れないことが大切です。
もちろん、病気やけが、育児、介護などで本当にすぐ働けない場合は、正直に申告する必要があります。
その場合は、受給期間延長など別の手続きが関係することもあります。
大事なのは、自己判断で適当にチェックしないことです。
迷った時は、提出前にハローワークの職員に確認しましょう。
- 「すぐに応じられるか」の確認項目をよく読む
- 家庭の事情があっても自己判断で「応じられない」にしない
- 迷う場合は提出前に窓口で確認する
- 書き間違えた場合も、その場で相談する
- 本当にすぐ働けない場合は、別の手続きが必要か確認する
失業認定申告書は、毎回の支給に関わる大切な書類です。
「なんとなく」で記入せず、意味が分からない項目は確認してから提出しましょう。
特に、初回認定日は緊張しやすいです。
周りに人が多い中で呼ばれたり、窓口で確認されたりすると、それだけで焦ることがあります。
書類は落ち着いて確認し、不安な項目は提出前に聞くことが大切です。
求職活動実績はどう作る?
失業給付を受けるためには、失業の認定を受ける期間中に、求職活動の実績が必要です。
求職活動実績とは、仕事を探していることを具体的に確認できる活動のことです。
ハローワークでの職業相談、職業紹介、求人への応募、セミナー参加などが、求職活動実績として認められることがあります。
一方で、単に求人情報を見ただけでは、求職活動実績として認められない場合があります。
「求人を見ていたから大丈夫」と思っていても、認定日に実績として扱われないと困ってしまいます。
求職活動実績になるかどうかは、ハローワークで確認しておくと安心です。
- 求人への応募
- ハローワークでの職業相談
- ハローワークでの職業紹介
- 各種講習やセミナーの受講
- 民間職業紹介機関での職業相談
- 再就職に役立つ国家試験や検定の受験
認定日が終わったあと、そのまま職業相談をして帰る方もいます。
次回認定日までに必要な求職活動実績を作るため、当日に相談できるか確認しておくと予定を立てやすくなります。
ただし、求職活動実績として認められるかどうかは、活動内容や受給状況によって変わることがあります。
ハローワークで案内された内容をメモしておきましょう。
自己判断で進めると、認定日に実績として認められず困ることがあります。
「何をすれば実績になるのか分からない」という場合は、窓口で直接確認するのが確実です。
ハローワークへ行く日は早めに動く
ハローワークへ行く日は、時間と持ち物に余裕を持つことが大切です。
特に初回手続きや認定日は、混雑しやすい時間帯があります。
ハローワークでは、公共交通機関での来所が案内されています。
基本的には、公式案内に従って公共交通機関を使うのが安心です。
ただ、住んでいる地域や家庭の事情によっては、車で行かざるを得ない方もいると思います。
アクセスが悪い場所にある場合や、子どもの送迎、介護、家の用事などが重なっていると、公共交通機関だけでは動きにくいこともあります。
車で行く場合は、駐車場があるハローワークでも満車になる可能性があります。
特に認定日や混み合う時間帯は、駐車場に入るまでの待ち時間で焦ることがあります。
指定された時間帯がある場合は、駐車場待ちの時間も含めて、かなり余裕を持って出発しておくと安心です。
「駐車場があるから大丈夫」と思い込まない方がよいです。
- 公共交通機関での来所案内を確認する
- 駐車場があっても満車になることがある
- 認定日は指定時間に遅れないよう早めに出る
- 駐車場待ちの時間も予定に入れておく
- 初めて行く場所ならアクセス方法を事前に確認する
また、ハローワークによっては、庁舎の場所、駐車場の場所、受付窓口が分かりにくいこともあります。
初めて行く場合は、地図アプリだけでなく、ハローワークの公式ページも確認しておきましょう。
持ち物についても、前日のうちにまとめておくと安心です。
離職票、マイナンバー確認書類、本人確認書類、振込先口座、スマホ、筆記用具などを一つにまとめておきましょう。
- 管轄のハローワークを確認した
- 受付時間を確認した
- 公共交通機関での行き方を確認した
- 車で行く場合は駐車場情報を確認した
- 離職票を持った
- マイナンバー確認書類を持った
- 本人確認書類を持った
- 振込先口座を確認できるものを持った
- スマホを充電した
- 筆記用具を持った
まとめ
失業給付がいつからもらえるかは、退職理由や手続き状況によって変わります。
自己都合退職の場合は、待期期間に加えて給付制限期間があるケースがあります。
会社都合退職や倒産、解雇、一定の雇い止めなどの場合は、給付制限期間がないケースがあります。
ただし、会社都合だからといって、退職後すぐに振り込まれるわけではありません。
まずはハローワークで求職の申し込みを行い、雇用保険の受給手続きを進める必要があります。
その後、認定日や求職活動実績などを確認しながら、支給に向けた流れが進んでいきます。
初回手続きでは、離職票、個人番号確認書類、本人確認書類、振込先口座などが必要です。
ネット銀行を使っている方は、通帳がなくても口座情報を確認できるようにし、スマホの充電にも注意しておきましょう。
また、認定日の失業認定申告書では、「紹介された仕事にすぐ応じられるか」という項目に注意が必要です。
分からないままチェックを入れると、支給に影響する可能性があります。
失業給付の手続きは、初めてだと分かりにくいことが多いです。
でも、早めに準備して、分からないことを窓口で確認すれば、一つずつ進めていけます。
- 失業給付は退職後すぐ自動的にもらえるものではない
- まずハローワークで求職の申し込みと受給手続きが必要
- 自己都合退職は給付制限期間があるケースがある
- 会社都合退職は給付制限期間がないケースがある
- 離職票の離職理由は必ず確認する
- ネット銀行を使う場合は口座情報とスマホの充電に注意する
- 認定日の申告書はチェック項目をよく確認する
- ハローワークへ行く日は時間に余裕を持つ
無職になった時のお金の手続き全体については、
【無職になった時のお金の不安を減らす確認ガイド】も参考にしてください。