申し込み後のキャンセル手順は?
状況別の対処法と信用情報への影響
急遽お金が必要になったので、
カードローンに申し込みをしたのですが・・。
お金を用意することができたり、
やっぱり借金は怖いという気持ちを持ったり、
その申し込みをやめたくなることもあるかと思います。
カードローンの申し込みをキャンセルすることは出来るのでしょうか?
また、
キャンセルした記録は信用情報にどう残るのでしょうか。
- ページ更新日:12月26日
1.申し込みのキャンセルはできる?
「申し込みボタンを押してしまったけれど、やっぱりやめたい。」
そんな時、
手続きを取り下げることは可能なのでしょうか?
結論から言うと、
契約が完了する前(審査中など)であれば、キャンセルできる可能性が高いです。
ただし、
法的なルールと実務的な手順は分けて考える必要があります。
▼【法律的なキャンセルのルール】
民法では、
「承諾期間を定めてした申込み」
は原則として撤回できないとされています(民法第523条)。
また、
承諾期間の定めのない申込みでも、
承諾に必要な期間内は撤回できない等の規定があります(民法第525条)。
少し難しく聞こえますが、
これは「一度契約したいと言った以上、相手が準備している間は勝手に取り消せませんよ」
というルールのことです。
しかし、
実際のカードローン契約においては、
「契約成立前」であればキャンセル(申込みの取り下げ)に応じてくれる会社がほとんどです。
法律上の原則はあるものの、
企業側としても無理に契約を進めてトラブルになることは望まないためです。
では、
具体的にどのタイミングで、
どう動けばよいのかを見ていきましょう。
▼【状況別:キャンセルの判断と手順】
重要なのは「カードが届いたかどうか」ではなく、
「契約手続きが完了しているかどうか」です。
最近はカードレス(Web完結)も多いため、
以下のステータスで判断しましょう。
① 申し込み直後・審査中
まだ契約は成立していません。
この段階であれば、
速やかに電話等で連絡すればキャンセル(取り下げ)可能です。
Webの会員ページに「キャンセルボタン」がある場合もありますが、
見当たらない場合はコールセンターへ連絡しましょう。
② 審査通過・契約手続き前
審査結果のメールが届いた段階です。
多くの会社では、
ここで「契約内容の確認・同意」
を行うことで契約完了となります。
同意ボタンを押す前であれば、
辞退することは可能です。
③ 契約完了・カード発行後
すでに契約が成立しています。
この場合は「申し込みのキャンセル」ではなく、
「解約(退会)」の手続きになります。
借入を一度も行っていなければ、
利息などは発生しませんが、
解約手続き自体は必要です。
④ すでに借入してしまった場合
キャンセルはできません。
「全額返済」をした上で、
「解約」をする流れになります。
もし契約直後であれば、
無利息期間などを利用して負担なく返済できる場合もあります。
▼【電話連絡での伝え方(例)】
電話で伝えるのが気まずい、
という方もいるかと思いますが、
オペレーターは慣れていますので簡潔に伝えれば大丈夫です。
■電話での伝え方イメージ
「先ほどWebから申し込んだ〇〇(名前)です。
事情が変わったため、申し込みを取り下げたいのですが。」
(※受付番号がわかれば伝えるとスムーズです)
理由を深く聞かれることは稀ですが、
もし聞かれたら
「資金の目処が立ったため」
「家族と相談して不要になったため」
と伝えれば問題ありません。
2.今後の審査や信用情報への影響は?
「申し込みをキャンセルすると、ブラックリストに載るのでは?」
と不安になる方もいるかもしれません。
まず、
金融用語として正式な「ブラックリスト」
という名簿は存在しません。
一般的に、
返済の遅れなどが登録される「事故情報(異動情報)」
のことをそう呼んでいるだけです。
結論から言うと、
申し込みのキャンセル自体で「事故情報」になることはありません。
ただし、
「申し込みをした事実」
は信用情報機関に記録されます。
▼【信用情報機関に残る記録とは】
私たちがカードローンやクレジットカードに申し込むと、
カード会社は審査のために信用情報機関(CICやJICCなど)
へデータを照会します。
この時、
「申し込み情報(照会記録)」が登録されます。
これは、
「Aさんが〇月〇日にB社へ申し込みをした」
という事実の記録です。
この記録は、
契約に至らなかった(キャンセルした・審査に落ちた)
場合でも残ります。
▼【記録はいつまで残る?】
CICなどの信用情報機関によると、
この申し込み情報の保有期間は、
照会日から6ヶ月間
とされています。
つまり、
キャンセルをしたとしても、
「申し込みをした」
という履歴自体は半年間消えません。
▼【注意点:申し込みブラック】
1件キャンセルした程度では、
今後の審査に大きな悪影響はありません。
しかし、
「申し込み履歴」
だけがたくさん並んでいる状態は注意が必要です。
短期間に何社も申し込んで、
すべてキャンセル(または審査落ち)
していると、
「かなりお金に困っているのでは?」
「他社で断られたのでは?」
と警戒される原因になります。
これを俗に「申し込みブラック」と呼ぶことがあります。
もしキャンセルをした後に、
別のローンへ申し込む予定がある場合は、
むやみに手当たり次第申し込むのは避けましょう。
3.まとめ
申し込み後に「やっぱりやめたい」
と思った場合、
放置せずにアクションを起こすことが大切です。
今回のポイントを整理します。
・契約成立前(審査中)ならキャンセル可能
・契約成立後は「解約」手続きになる
・キャンセルしても「申込情報」は6ヶ月残る
・延滞などの「事故情報」にはならない
Web完結型のカードローンなどは、
審査から契約までのスピードが非常に早くなっています。
迷っている間に契約手続きが進んでしまうこともあるため、
キャンセルを決めたら、
すぐにコールセンター等へ連絡を入れましょう。
また、
契約においては「契約内容の確認」
が最も重要です。
画面上の規約や契約条件は、
面倒でも必ず目を通してから同意ボタンを押すようにしてください。
自分にとって必要のない契約は、
勇気を持って早めに断ることが、
健全な信用情報を守ることにも繋がります。