PiTaPa割引の真実!
複雑なルールを攻略して交通費を節約
PiTaPa(ピタパ)は、
関東でのSuicaのような交通系ICカードです。
PiTaPaの大きな特徴としては、
何と言っても後払いシステム(ポストペイ方式)が有名ですよね。
しかし、
実はそれ以上に目立つほどお得な割引制度もあるんです!
使いこなすほどお得になる、
PiTaPaの割引システムを詳しくチェックしてみましょう♪
2.PiTaPaの特徴と年会費の仕組み
3.PiTaPaの割引とは?
4.PiTaPaの様々な割引システムについて
5.割引は地下鉄にもあるの?
6.PiTaPaの割引はjr(ジュニア)もお得?
7.PiTaPa提携カード「スタシアピタパ」
8.まとめ
- ページ更新日:12月5日
1.PiTaPaって?
PiTaPa(ピタパ)は、
SuicaやICOCAのような交通系ICカードの一種です。
ただし、
PiTaPaにはSuicaやICOCAとは大きく異なる機能があります。
それが、
ポストペイ(後払い清算)システムです。
PiTaPaはポストペイ方式なので、
チャージ残高が不足していても自動改札機のゲートに挟まれることはありません。
また、
残高があったかな?と恐る恐る改札機を通る必要がないんです♪
一度PiTaPaの契約をすると、
月々の決められた限度額の範囲内で後払いシステムを利用することができます。
▼【PiTaPaの後払い清算は関西エリア限定?】
PiTaPaを東京方面などのエリア外で使用することは問題なくできますが、
後払い清算機能は使用できません。
関西の私鉄各線、
JR西日本の各線などで設定されているポストペイエリアでのみ利用可能なシステムです。
東京など、
PiTaPaをポストペイエリア外で利用する場合、
通常の交通系ICカードのように、
あらかじめチャージして利用することになります。
2.PiTaPaの特徴と年会費の仕組み
PiTaPaの割引システムはかなりお得な制度なのですが、
ちょっと複雑な仕組みになっています。
ここでは、
特にお得な割引制度をご紹介します♪
PiTaPaの割引システムを詳しく知ってみると、
きっとPiTaPaの利用を迷っている人が1枚は欲しくなるような仕組みになっています。
また注意点として、
PiTaPaは1年間で全く使用がなかった場合、
カードの維持管理費として1,100円(税込)が徴収されてしまいます。
ただし、
毎年1回、
どんなに少ない額でもPiTaPaを使用していれば、
入会金・年会費は完全無料となっています。
3.PiTaPaの割引とは?
PiTaPaの割引システムは、
関西の鉄道各社が行っているのですが、
割引制度が統一されていないのが現状なんです。
PiTaPaの割引制度はちょっと複雑でややこしくなっているので、
この「よくわからない感じ」が、
PiTaPaが面倒なカードだと思ってしまう原因なのですが・・。
自分が利用する区間やルートがしっかりとわかっていれば、
他の交通系ICカードに比べて割引率が高いので、
PiTaPaを選択することのメリットがわかるかと思います!
4.PiTaPaの様々な割引システムについて
とってもお得なPiTaPaの割引制度ですが、
システムが各交通会社によって異なります。
まずは、
「近畿日本鉄道」と「南海電鉄」を利用した時の
PiTaPaの割引システムを確認してみましょう♪
▼【近畿日本鉄道の場合】
近畿日本鉄道には、
通学・通勤に便利な「区間指定割引」があります。
近畿日本鉄道の区間指定割引は、
特に学生さんや通勤利用の方にお得なシステムになっています。
PiTaPaを利用する前に、
通勤・通学の区間をあらかじめ「区間指定割引」を設定しておいた場合、
月々の利用料金の上限が1ヶ月の定期代までとなります。
(※約20往復分の運賃が上限となるイメージです。)
そして、
「区間指定割引」に設定した区間をそれほど利用しなかった場合、
通常運賃の計算をした上で「利用額割引」(毎月一定額以上の利用で運賃が10%OFF)と比較して、
安い料金が自動的に選択されます。
例えば、
8月は夏休みなのでそれほど電車を利用しないという場合、
自動的にお得な運賃の選択をPiTaPaがしてくれるということです。
このサービスは、
学生さんに関してお得になるお話のように感じますが、
通勤の方にも便利な機能だと思います。
盆暮れ正月など、
まとまったお休みがあったり、
時々出張したりするビジネスマンにとっても、
いつでも最適な割引が適用される
PiTaPaの区間指定割引は便利な機能だと言えます♪
▼【「minapitaカード」南海電鉄の場合】
「minapitaカード」(ミナピタカード)は、
「PiTaPaカード」の一種で、
南海電鉄が発行しているPiTaPaです。
基本的な機能はPiTaPaとほとんど同じですが、
南海電鉄を優遇した
運賃割引サービス・ポイントサービスがあります。
(すでにややこしいですよね・・。)
minapitaカードを利用する場合、
事前登録無しで利用回数割引が適用されます。
南海電鉄を利用する場合、
PiTaPaの割引サービスを受けるために事前登録する必要がありません。
南海・泉北高速は事前登録無しで利用しても、
同一運賃区間の利用回数が11回目からの南海電鉄の運賃がおおむね10%引きになります。
割引の適用条件をクリアしていても、
1ヶ月が経過すると、
また1回目から利用条件の達成が必要になるので、
割引条件の月をまたいだ繰り越しはできません。
11回以上乗車するなど、
よく南海電鉄区間を使う方でしたら、
この割引システムはとってもお得だと思います。
何しろ面倒な事前登録が必要ありませんので、
気が付いたら運賃の割引が適用となっているという優れものです♪
5.PiTaPaの割引は地下鉄にもある?
地下鉄を利用する場合でもPiTaPaの割引はあります。
次に、
「京都市営地下鉄」と「京都市バス」「京都バス」のPiTaPa割引を確認してみましょう。
▼【京都市営地下鉄・京都市バス・京都バスの場合】
京都市営地下鉄と京都市バス・京都バスでPiTaPaを利用する場合、
大人・子供ともに同じ割引制度になっています。
1ヶ月のPiTaPa利用額が、
大人3,000円・子ども1,500円を超えた場合にPiTaPaの割引制度が適用されます。
割引の適用にはいくつかの決められたパターンがありますので、
PiTaPaの利用を考えている場合は、
これらの割引パターンを覚えておきましょう!
▼【大人料金の割引制度は?】
①・3,000円~3,300円まで運賃をPiTaPaで支払った場合
=「3,000円の支払いでOKです。」
②・3,300円以上の運賃をPiTaPaで支払った場合
=「超えた分が9.09%の割引になります。」
▼【子ども料金の割引制度は?】
⑴・1,500円~1,650円までの運賃をPiTaPaで支払った場合
=「1,500円の支払額でOKです。」
⑵・1,650円以上の運賃をPiTaPaで支払った場合
=「超えた分が9.09%の割引になります。」
大人でも子供でも、
特に事前に登録する必要はありません。
自動的にPiTaPaの割引が適用されます。
すべての種類のPiTaPaカードで割引が適用されますが、
PiTaPa以外(SuicaやICOCAなど)を利用した場合、
これらの割引は適用されません。
「京都市営地下鉄・京都市バス・京都バス」を合算した運賃で割引が適用されるので、
とっても便利な割引制度だと言えます。
阪急バス・阪急電鉄の割引は?
▼【阪急バスの割引はどうなった?】
以前はPiTaPa独自の利用額割引を実施していた「阪急バス」ですが、
現在はPiTaPa向けの割引は「1ヵ月定額型(運賃区間別)サービス」が中心になっています。
あらかじめ登録した運賃区間であれば、
1ヵ月間(1日~末日)の乗車回数に関係なく定額で利用できる、
定期券のようなサービスです。
一方で、
以前のような「PiTaPaの利用額に応じて自動的に割引される」タイプのサービスは、
多くのバス会社で終了・見直しが進んでいます。
代わりに、
阪急バスならICカード「hanica(ハニカ)」の定期券や、
独自の高齢者向け定期券など、
バス会社ごとのICサービスに優遇が移っているケースが増えています。
PiTaPaを持っているだけで自動的にバス運賃が安くなるとは限らないので、
利用するバス会社の公式サイトで、
「PiTaPa割引」と「独自ICカード」のどちらが有利かを事前にチェックしておきましょう。
▼【PiTaPa倶楽部って何のこと?】
PiTaPaを利用する上で欠かせないのが「PiTaPa倶楽部」です。
「PiTaPa倶楽部」は、
PiTaPaに登録した個人情報の照会・変更・割引サービスの登録ができる公式サイトです。
さまざまなPiTaPaの割引サービス(区間指定割引など)を受けるためには、
PiTaPa倶楽部への登録が必要なケースが多いです。
会員登録は無料なので、
PiTaPaを利用する場合は、
忘れずにPiTaPa倶楽部に会員登録しましょう。
▼【PiTaPa倶楽部を利用するメリットは?】
PiTaPa倶楽部に会員登録すると、
こんなことが可能になります♪
[PiTaPaに登録した個人情報の照会と変更]
PiTaPaに登録した情報を見ることができます。
入力した住所、
メールアドレスなどの変更もPiTaPa倶楽部で変更可能です。
(ただし、提携カードの情報変更はカード会社への連絡が必要な場合があります。)
[利用明細の確認]
PiTaPaは後払い清算システムなので、
自分がいくら使用したのか?しっかりと確認することが大切です。
あまり深く考えずに、
クレジットカードのように利用してしまったら大変ですよね?
特に交通費や通信費(携帯代)などは、
「いったい何に使ったのか覚えてない・・」ということが多い費用です。
どのくらい交通費を使用したのか、
PiTaPa倶楽部で定期的に確認するようにしましょう。
パソコンでもスマホでも確認可能です。
利用履歴照会が可能な期間は、
確定した過去15ヶ月分と未確定分です。
ショッピングでPiTaPaを使用した明細、
手数料、
ポイントの有無などが確認できます。
[割引サービスの照会・登録・取消]
「PiTaPaの割引」に関する事前登録や情報の照会などは、
この項目で操作することになります。
[ショップdeポイントの残高確認]
PiTaPaを運賃以外の目的(買い物・サービスなど)で利用すると、
「ショップdeポイント」が貯まります。
貯まった「ショップdeポイント」は、
500ポイントごとに50円が、
自動で交通利用代金から割り引かれます。
忘れずに利用したいサービスですね♪
PiTaPaの割引サービスを無駄なく利用するためには、
まずPiTaPa倶楽部に入ることが前提となります。
▼【阪急電鉄は利用回数割引で節約!】
1ヶ月の間(1日から末日まで)の期間で「11回以上」阪急電鉄の各駅を利用した場合、
PiTaPaの割引が適用されます。
阪急電鉄での割引内容は、
「11回~30回の乗車」=10%引き
「31回以降の乗車~」=15%引きとなっています。
PiTaPa割引の条件をクリアするための乗車回数は、
翌月への繰り越しがありません。
次の月になったら、
また1回目からのカウントになります。
また、
区間が違っても運賃が同じ場合は「1回」の乗車としてカウントされます。
これは、
回数券のような感覚だと考えて良いかと思います。
▼【阪急電鉄の「区間指定割引運賃」もお得です!】
普段から阪急電鉄の同じ区間をよく使う場合、
「区間指定割引」というPiTaPaの割引システムもあります。
阪急電鉄の「区間指定割引」は、
最初によく使う区間を事前登録することで、
1ヶ月の運賃を「利用回数割引」か「区間指定割引運賃」のどちらか安い方が適用されるという仕組みです。
(※現在、学生向けの区間指定割引は終了しています。)
最初に1度、
利用区間を事前登録する手間はありますが、
頻繁に使用する区間が決まっている方は確実に運賃がお得になります。
ただし、
PiTaPaのIC定期券と一緒に使用することはできません。
定期券区間をまたいで利用する場合は注意しましょう。
6.PiTaPaの割引はjr(ジュニア)もお得?
PiTaPaの割引はjr(ジュニア)でもお得なのでしょうか?
まずは、
「ジュニア」の定義を確認してみましょう♪
▼【小学生は「キッズカード」/中高生は「ジュニアカード」】
PiTaPaを利用する場合、
小学生は「キッズカード」、
中高生は「ジュニアカード」を利用します。
キッズカードからジュニアカードへPiTaPaを移行する場合、
自動的に登録した住所にPiTaPaカードが送られてくるので、
手続きの必要はありません。
ジュニアカードに割引はあるのか?という点なのですが、
実は「大人と同様の割引があるが、基本運賃に注意」が必要です。
小学校入学前のキッズカードでは「小児運賃」が適用されますが、
中学校入学後のジュニアカードでは原則として「大人運賃」が適用されます。
そのため、
通学などで頻繁に利用する場合は、
PiTaPaで都度乗車するよりも「通学定期券」を購入した方が安いケースが大半です。
ジュニアPiTaPa自体に定期券機能を搭載することも可能(対応カードの場合)ですので、
お子様の利用状況に合わせて検討してみてください。
7.PiTaPa提携カード「スタシアピタパ」
最後にPiTaPaとの相性が良い提携カードとして、
「STACIA PiTaPa(スタシアピタパカード)」をご紹介します♪
阪急阪神グループが発行している「STACIA PiTaPa」は、
Sポイント優待店などでクレジット利用やPiTaPa決済をするとポイントが貯まりやすいのが特徴です。
ここで貯まる「Sポイント」は、
景品への交換や阪急阪神グループ施設での支払いに使えるほか、
「10ポイント=10円」単位などでPiTaPaでの交通利用代金に充当(ポイント払い)することも可能です。
(※事前に「ポイント払い」の登録が必要です。)
STACIA PiTaPaでのお買い物時、
タイミングや店舗によってポイントアップキャンペーンが行われる場合もあるので、
ショッピングしながら交通費も節約できます!
阪急阪神沿線をよく利用していて、
PiTaPaを作るなら、
STACIA PiTaPaはとってもオススメの1枚だと言えそうですね♪
8.まとめ
PiTaPaは共通カードとなる「通常のPiTaPa」以外に、
私鉄各社から独自のPiTaPaカードが発行されています。
各社ごとに様々な割引システムがありますが、
その多くは交通機関で「11回以上」など、
繰り返しPiTaPaを利用した場合に割引が適用される内容となっています。
さまざまな関西の鉄道会社が、
各社の公式サイトでPiTaPaの割引制度について説明をしています。
PiTaPaの割引制度が、
どの会社でも統一されていたら・・。
さらにPiTaPaの利用が便利になるのでは?と思ってしまいますよね?
しかし、
PiTaPaのような割引率の良いカードは他に無いですし、
ポストペイ(後払い)できるカードも中々ありません。
また、
PiTaPaは提携カードも充実していて、
銀行系のPiTaPaカードもあります。
ちょっとややこしい(・・というか相当ややこしい)PiTaPaですが、
上手に使うことで確実にお得になります♪
ぜひ、
PiTaPaカードを手に入れて賢く利用してみましょう!