明細チェックは防犯の基本!
トラブルを未然に防ぐためのポイントとは?
クレジットカードを使った後、
毎月の請求額の確認をちゃんと行っていますか?
確認を怠っていると、
万が一不正利用された場合に発見が遅れてしまうこともあります。
そのような金銭トラブルを防ぐため、
最新の確認方法や注意点をご紹介します!
- ページ更新日:12月15
1.クレジットカードの請求について
クレジットカードを利用すると、
利用額や内訳を知らせる「ご利用明細書」が毎月発行されます。
以前は自宅に郵送される「紙の明細書」が一般的でしたが、
現在はSDGsやペーパーレス化の観点から、
「WEB明細」が標準になっています。
多くのカード会社では紙の明細書を有料としているケースが多く(料金はカード会社により異なります)、
WEB明細を利用することで発行手数料が無料になったり、
ポイントが付与されたりと優遇されることがほとんどです。
そのため、
現在はスマホやパソコンで見るWEB明細が主流ですが、
「郵送物が届かない」ことで、
ついつい請求額の確認を怠りやすくなるというデメリットもあります。
請求額の確認は、
不正利用のトラブルを早期発見するためにも毎月行うことが大切です。
WEB明細だからといって後回しにせずに、
通知が来たらその場で金額チェックをする習慣をつけましょう。
また、
リボ払いに設定していると毎月の引き落とし額が一定になるため、
「使いすぎ」や「不正な高額請求」に気づきにくくなりがちです。
リボ払いを利用している方こそ、
忘れずに明細の内訳を確認するようにしてください!
2.請求額の確認方法
クレジットカードの請求額を確認する方法は、
大きく分けて以下の3つがあります。
特に最近は、
明細確定を待たなくてもリアルタイムで確認できる方法が推奨されています。
① 公式スマートフォンアプリ
現在もっとも便利なのが、
カード会社が提供している「公式アプリ」です。
アプリを入れておけば、
生体認証(指紋や顔)などでログインも簡単に行えます。
また、
カードを使った瞬間に通知が届く「利用通知サービス」があるアプリなら、
身に覚えのない利用があった瞬間に気づくことができるため、
セキュリティ面でも最強のツールと言えます。
② 会員サイト(Webブラウザ)
パソコンやスマホのブラウザから、
カード会社の会員サイト(マイページ)にログインして確認する方法です。
PDFで明細をダウンロードして保存したい場合や、
過去の明細を詳しく遡りたい時に便利です。
③ 紙の明細書(郵送)
有料になるケースが多いですが、
紙で保管したい場合は郵送を選ぶことも可能です。
その月に使った金額をこまめに確認できると、
使い過ぎの予防や家計管理にも役立つので、
ぜひアプリなどを活用して確認しやすい環境を作ってみてください。
3.請求に間違いがあった時の対処法
クレジットカードの請求額を確認する時は、
合計額だけでなく「利用日」「利用店名」などの内訳確認も大切です。
もし、
心当たりのない項目を見つけたら、
焦らずに以下のポイントをチェックしてからカード会社へ連絡しましょう。
まずよくあるのが、
「利用店名」と「実際の店舗名」が異なるケースです。
商業施設内の店舗や、
決済代行会社を利用している店舗の場合、
レシートの店名と明細の記載が違うことがあります。
日付と金額が一致している買い物がないか、
お手元のレシートや購入履歴メールと照らし合わせてみてください。
▼【返品時に取消データが未送信の場合】
お店で購入の取消(キャンセル)をお願いしたけれど、
処理が正常に完了していなかった場合です。
購入から返品まで時間が経っていないのに請求が消えない時は、
お店側の処理ミスの可能性もあります。
まずは購入した店舗へ連絡し、
「返品(キャンセル)データ」が送信されているか確認してみてください。
▼【締め日をまたいで翌月調整になる場合】
商品の購入から返品までに時間が経過し、
カード会社の「締め日」をまたいでしまった場合です。
この場合、
お店で返品処理をしていても、
一度口座から引き落とされ、
翌月以降に返金(または相殺)されるという処理になります。
明細にマイナスデータが記載されているか、
あるいは翌月の明細で調整されるかを確認しましょう。
▼【不正利用の可能性があった時】
明らかに利用した覚えがなく、
店名にも心当たりがない場合は「不正利用」の可能性があります。
怪しい請求を見つけた場合は、
以下の手順で落ち着いて対応しましょう。
1. カードの利用を一時停止する
アプリに「一時停止(ロック)機能」がある場合は、
被害拡大を防ぐためすぐにロックをかけます。
(機能がない場合はカード会社へ電話連絡)
2. 該当する明細を特定する
いつ、どこで、いくら使われたか、
明細の日付・金額・加盟店名をメモします。
3. 家族利用やサブスクを確認
家族カードの利用分ではないか、
解約忘れのサブスクリプション(月額課金)ではないかを確認します。
4. 不正の疑いが強ければ連絡
やはり不正の可能性が高い場合は、
カード会社の調査デスクへ連絡して補償手続きを行いましょう。
もし不正利用と認定されても、
所定の手続きを行えば「会員保障制度(補償)」が適用されるため、
原則として利用者に支払いの義務は発生しません。
ご安心ください!
ただし、
補償の条件や期限はカード会社ごとに異なります。
**“連絡日から60日前まで”のケースもあれば、“該当明細の通知後60日以内に届け出”**が条件のケースもあります。
そのため、
数ヶ月以上放置してから「不正利用だった」と訴えても、
補償期間を過ぎており、
自分で全額支払わなければならないという最悪の事態になりかねません。
疑いがあれば、まずカード会社に連絡しましょう。
被害を最小限に抑えるためにも、
明細は必ず毎月チェックするようにしてください。
4.請求書が来ない時の対処法
デパートやスーパーでの支払いはすぐに反映されますが、
一部の加盟店では、
クレジットカードを利用してから請求データが届くまで時間がかかることがあります。
例えば以下のようなケースでは、
利用月の翌々月以降に請求がずれることがよくあります。
・ETCカードの利用分
・海外でのショッピング
・ホテルやレンタカー(デポジット等の関係)
・飛行機の機内販売や船舶などのオフライン決済
・ガソリンスタンドの一部
お店からカード会社へデータが届かない限り、
カード会社は利用者に請求をすることができません。
数ヶ月遅れて忘れた頃に請求が来ることもあるので、
「ラッキー」と思わずに、
「まだ請求が来ていない分」としてお金を残しておくようにしましょう。
どうしても気になる場合は、
カード会社ではなく「利用したお店」に問い合わせるのが確実です。
その際は、
購入時のレシートやお客様控えを手元に準備しておくとスムーズです。
5.まとめ
クレジットカードの請求額チェックは、
自分のお金を守るための大切な習慣です。
不正利用などのトラブルを防ぐためにも、毎月必ず確認するようにしましょう。
現在はわざわざ紙の明細を待たなくても、
スマホアプリを使えばいつでもどこでも確認が可能です。
アプリの通知設定をONにしておけば、
使ったその場で確認できるので安心感も違います。
ぜひご自身に合った、
ストレスのない確認方法を取り入れてみてください!