借金が減らない原因は金利かも?
ろうきんローンへの借り換えで負担を減らす!
毎月コツコツ返済しているのに、
いざ借入金の残金を確認してみると、
思った以上に借入金減っていない。
そんな経験ってありませんか?
この場合、
一番の大きな原因として「金利の高低」が考えられます。
低金利が魅力の「ろうきんローン」は、
借り換えを希望する方の選択肢に必ず入るほど人気のサービスです。
借り換えした際の金利の計算方法など、
ろうきんローンの特徴をまとめました!
2.実は使える!ろうきんローン
3.ろうきんの利用条件
4.ろうきんカードローンとフリーローン
5.ろうきんカードローンについて
6.ろうきんフリーローンについて
7.まとめ
- ページ更新日:12月8日
1.減らない借金。借り換えた方がいい?
借金が全然減らない仕組み
カードローンやクレジットカードのリボ払いなど、
毎月コツコツ返済しているのに、
一向に元金が減っていない。
こんな経験をした人は多いですよね?
返済額に比べて、
残った債務が多いと感じるのは何が原因なのでしょうか?
カードローンの利息は、
毎月元金全額を元に計算されています。
例えば100万円を実質年率15%で借り入れている場合、
毎月の利息は100万円×15%÷12カ月=12,500円となります。
返済額が毎月30,000円だとすると、
そのうちの12,500円が利息の支払いとなるため、
実質元金の返済をしているのは17,500円ということになります。
1年間で返済に充てた額が36万円だったとしても、
元金に充てられているのは約20万円ほどということになります。
これが、
「思ったほど借金が減らない」という原因です。
こんなローンは借り換えた方がいい
今利用しているキャッシングローンから、
金利の低いローンに借換を検討している人も多いと思います。
しかし、
そうではない場合でも一度は借り換えを検討した方がいい場合もあるんです。
借り換えを検討した方が良い状況としては、
以下のような場合です。
・金利が高い
・返済期間が長い
・毎月の返済額が低い
当然のことですが、
金利が高い上に毎月の返済額が少ないと、
返済額の中に占める利息の割合が増えます。
その結果、
利息ばかり払って元金が減りにくいという悪循環に陥ることになります。
毎月の返済額が低いと負担が少なく済むので、
「楽に返せている」と勘違いしてしまうんです。
早期返済で心掛けたいこと
今ある借り入れを早く完済したいのであれば、
金利が低いローンへの借り換えと同時に、
「繰り上げ返済」も併用するとより効果的です。
「繰り上げ返済」とは、
毎月の返済額以上に支払い金額を上乗せして返済するシステムです。
繰り上げ返済部分に関しては利息ではなく、
元金の返済になるという場合がほとんどです。
繰り上げ返済をすることで、
元金を効果的に減らすことができますよ♪
2.実は使える!ろうきんローン
ろうきんって何?
ろうきん(労働金庫)は、
労働組合や生協の会員が資金を出資して運営されている金融機関です。
全国の13ヶ所にろうきんがあり(中央労働金庫、近畿労働金庫など)、
それぞれ管轄している地域が違います。
労働金庫というと、
限られた人しか利用できないのではないか?
実際どんな風に利用すればいいのか?
などの疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
ろうきんと銀行の違い
ろうきんは銀行と何が違うのでしょうか?
「ろうきん」という言葉に馴染みがない人も多いと思います。
預貯金ができる、
各種ローンが利用できる、
といった基本的な銀行業務はろうきんも銀行と同じです。
しかし、
銀行の業務は主に「銀行の利益を目的」にしているのに対して、
ろうきんは「働く人の利益(生活の向上)」を目的にしている点が大きく異なる部分です。
金利が破格に安い!
ろうきんでローンを契約するメリットとして、
金利の低さがあります。
中央労働金庫のカードローン(マイプラン)の金利などは、
消費者金融(実質年率18%前後が多い)に比べて、
一桁台に設定されているケースが多く、
負担を抑えやすい設計です。
※金利は本記事執筆時点の目安です。最新の金利は各ろうきん公式サイトの「無担保ローン金利」「カードローン」ページで確認しましょう。
消費者金融などと比べると、
ろうきんの金利は半分以下の水準になることも珍しくありません。
金利を抑えることによって、
毎月同じ額を返済に充てる場合、
もちろん元金の減るスピードが変わってきます。
金利を低く抑えることはとても重要です!
借り換えを検討する人が多い
ろうきんは金利が低いので、
他の金融機関で借り入れした元金をろうきんに借り換える人が多くいます。
例えば50万円を実質年率18%で借り入れている場合、
毎月の利息は7,500円ですが、
9%の場合はその半分の3,750円の利息で済むことになります。
一般的なローン返済の場合。
毎月元金と利息を合わせた一定額を返済することになりますが、
利息の割合が高いとその分だけ元金の割合が下がります。
(当然のことですが・・。)
毎月の返済額が15,000円だとすると、
年率18%の場合は元金・利息共に7,500円になりますが、
年率が9%の場合は元金が11,250円・利息が3,750円となります。
元金が減るスピードがかなり違うのがわかりますね!
審査について
一般的にキャッシングローンは、
申し込みから借入までの期間が短いイメージがあります。
大手銀行や消費者金融のホームページを見ると、
即日借入可能・審査が1時間以内で終わるといった売り文句が書かれていたりします。
しかし、
ろうきんの場合は審査が遅いと言われています。
口コミや公式サイトの案内などを総合すると、
申し込みから借入可能になるまで2〜3週間程度かかるケースが多いようです。
金利が低いこともあって、
審査自体も意外と厳しい内容だと言われており、
審査についてはそこまで甘くはないようです。
審査スピードについては、
よく見かけるキャッシングローンと異なる点として押さえておいた方が良いでしょう。
3.ろうきんの利用条件
誰でも利用できるの?
ろうきんは会員からの出資金によって運営されている機関なので、
ろうきんの会員になっている人だけしか利用できないのではないか?
そう思っている人もいるかもしれませんが・・。
実は営業エリア内で働く人なら、原則誰でも利用することが可能なんです。
ただし、
一般の人が利用する場合と会員が利用する場合では、
契約内容に関する諸条件が異なることがあります。
他行やコンビニでも利用できる
ろうきんは銀行と非常に似た運営形態・機能を持ち併せているので、
ろうきん以外のATMからでも預金を引き出すことが可能です。
利用できるATMは以下の通りです。
・MICS加盟の金融機関(都銀、信託銀行、地銀、信金、信組、JA等)
・ゆうちょ銀行
・セブン銀行
・イオン銀行(ローソン銀行、E-net含むコンビニATM)
・ビューカード(ビューアルッテ)
特に「実質手数料0円」で引き出せるキャッシュバックサービスを行っているろうきんも多いため、
利便性は非常に高いと言えます。
※提携ATMやキャッシュバック条件は変更されることがあるため、最新の提携状況は各ろうきん公式サイトの「店舗・ATM」ページで確認しましょう。
会員になると優遇される
ろうきんに出資している団体会員、
生協会員や同一生計家族の場合、
ローンの金利が優遇されるメリットがあります。
カードローンの場合、
金利は会員区分によって異なります。
(以下は一般的な区分の例)
・団体会員の構成員
・生協会員の組合員
・一般の利用者(一般勤労者)
会員と非会員とでは、
金利に数%の差が出ることが一般的です。
・・とはいっても、
非会員の場合でも他の金融機関に比べてかなり低い金利だと言えますね。
ろうきんを利用する場合。
非会員として利用したとしても、
それほど損をしたという感覚は少ないかと思います。
ろうきんの会員になる方法
大きなメリットである金利面で優遇されることから、
ろうきんの会員になりたいと考える人は多いんです。
会員にはどうすればなれるのでしょうか?
ろうきんの会員になるためには、
以下の条件を満たしている必要があります。
・ろうきんに出資している労働組合の組合員
・ろうきんの管轄内の生協組合員
ろうきんの会員とは、
原則としてろうきんに出資している団体の構成員を指します。
もっとも身近な方法としては、
「コープ(生協)」の組合員になることです。
また、
一般勤労者向けの商品でも、
利用にあたって「友の会」や個人会員への加入が必要になる場合があります。
詳しい区分や条件は、
各ろうきんの「無担保ローン金利」ページや商品概要説明書で確認しましょう。
4.ろうきんカードローンとフリーローン
二つの違い
ろうきんには「カードローン」と「フリーローン」が用意されていますが、
どちらも利用用途は比較的自由となっています。
気になる利息については、
一般的にフリーローンの方が金利が低く設定されています。
一見すると両者の違いがわかりづらいように感じますが・・。
この2つの違いは何でしょうか?
この違いについては非常にわかりやすく、
カードローンとフリーローンの一番大きな違いは「繰り返し借り入れができるのか、そうでないか」です。
カードローンの場合は、
借入限度額に至るまで繰り返し借り入れと返済をすることが可能ですが、
フリーローンの場合での融資は一度きりとなります。
融資後から返済が始まりますが、
返済した結果。
残債務が融資額よりも減った場合でも、
新たに借り入れをすることはできません。
この点が一番大きな違いと言えるでしょう。
ちなみに、
どちらのローンも投機目的や事業資金に利用することは禁止されています。
仮審査申込がネットで可能!
各種ろうきんローンは申込後の審査を経てから利用可能になりますが、
ろうきんはホームページ上で仮審査を申し込むことが可能です。
申込条件を満たしているか不安な場合、
とりあえず仮審査だけでも済ませておきたいという場合は、
インターネットから手軽に申し込むことができます。
借り換えが目的の場合
借り換えが目的でろうきんのローンを申し込む場合、
以前は「フリーローンでの借り換えは会員限定」というケースが多くありました。
現在は緩和され、
非会員(一般勤労者)でもフリーローンでの借り換え(おまとめ)が可能になっているろうきんが増えています。
ただし、
借り換え・おまとめ目的で利用できるかどうかは、
ろうきんや商品によってルールが異なります。
「負債整理資金は不可」としているフリーローンもあるため、
必ず商品ページで「借換可」と明記されているか確認しましょう。
5.ろうきんカードローンについて
申し込み条件と利息について
ろうきんカードローン(マイプランなど)の主な申込条件は以下の通りです。
以下は代表的なろうきんの例です。
実際の条件は各ろうきん・商品ごとに異なるため、
最新の「商品概要説明書」で必ず確認しましょう。
①・18歳以上で、完済時の年齢がおおむね80歳前後より若いこと
②・前年の税込年収が150万円以上あること
③・同一勤務先に1年以上勤務していること
④・自営業等の場合は、3年以上同一事業を継続していること
収入に関しては、
前年の税込年収が審査の対象になります。
金利は変動制となっており、
定期的に見直しされます。
融資金額
融資金額は最高500万円(一部ろうきんではそれ以上)となっていますが、
ろうきん会員以外は100万円〜300万円程度が上限になっているケースがあります。
この点でも、
会員と会員ではない人によって差が生じています。
融資金額は審査結果によって決定されるため、
希望額に届かないこともあります。
返済方法
ろうきんカードローンの返済方法は、
極度額に応じた定額制になっています。
例えば極度額が30万円以内なら月々5,000円の返済となり、
150万円以内なら毎月の返済額は20,000円です。
返済額はあくまでも極度額がベースになっていますので、
極度額が200万円で実際の借り入れが5万円という場合でも、
月々の返済額は20,000円ということになります。
金利引き下げ制度
日常的にろうきんを利用している場合、
該当する利用方法があれば金利を引き下げられるサービスがあります。
例えば、
ろうきんの口座を給与振込指定口座にしている場合は、
数%金利が引き下げられます。
その他にも、
公共料金の支払いを登録している・財形年金を契約している・インターネットバンキングを契約している場合などにも、
金利引き下げサービスが適用になります。
金利は最大数%の引き下げが可能となっています。
これはかなり嬉しいサービスと言えそうです。
その他の特徴
ろうきんカードローンはインターネットバンキング・モバイルバンキングからの利用が可能です。
簡単にローンの残高確認や借り入れ、
利用明細の照会などを行うことができます。
6.ろうきんフリーローンについて
申し込み条件、利息について
フリーローンの申込条件も基本的にはカードローンと同じです。
①・18歳以上で、完済時の年齢がおおむね80歳前後より若いこと
②・前年の税込年収が150万円以上あること
③・同一勤務先に1年以上勤務していること
④・自営業等の場合は、3年以上同一事業を継続していること
金利については、
固定金利と変動金利のどちらかを選ぶことができるケースが多いです。
融資金額
フリーローンの限度額は最大500万円〜1,000万円程度となっています。
※ろうきんにより上限は異なります。
カードローンの場合は会員と会員以外の場合では融資金額に差がありましたが、
フリーローンの場合ではそのような金額差は設けられていないこともあります。
もちろん、
融資金額には審査の判断による個人差があります。
返済方法
返済方法は毎月一定額の返済が原則ですが、
融資期間が決まっていることもあり、
「元利均等毎月返済」が基本的な返済方法です。
また、
毎月の返済額に加えて余分に返済することも可能になっています。
ボーナス月や余裕がある月などに加算して返済することも可能です。
その他
借り換えやおまとめ利用について。
以前は「団体会員のみ借り換え利用可」という制限が厳しかったのですが、
最近は一般勤労者(非会員)でも、
借り換え目的でフリーローンを使えるケースが増えています。
借り換え目的であれば、
まずは金利の安いフリーローンで仮審査を申し込み、
条件が合わなければカードローンを検討するという流れがスムーズでしょう。
7.まとめ
借り換えを検討している場合、
金利の低いろうきんは非常に有力な選択肢です。
一時的な出費による新たな借り入れを検討している場合でも、
ろうきんのカードローンは消費者金融などに比べて低金利であり、
おすすめだと言えます。
フリーローンにするか?カードローンにするか?
判断に迷う方もいるかと思いますが、
一度だけのまとまった借り換えなら「フリーローン」、
自由な返済・借入枠を持っておきたいなら「カードローン」が基本です。
もし非会員でフリーローンの審査が通るか心配な場合は、
窓口で相談するか、
比較的ハードルの低いカードローンを選ぶのも手です。
低金利が魅力のろうきんのカードローン・フリーローン。
上手に借り換えて、
効果的に借金を減らしていきたいですね♪