銀行POSの仕組みと
デビットカードとの関係
「銀行POSカード」という言葉を、
耳にしたことはあるでしょうか?
これは現在私たちが便利に使っている、
「ある決済サービス」の原型となった古い呼び名です。
「クレジットカードとは違うの?」
「今のデビットカードと何が関係あるの?」
そんな疑問を持つ方のために、
金融の歴史を知る上でも重要な、
銀行POSカードの意味と仕組みを詳しく確認しておきましょう!
- ページ更新日:1月9日
1.銀行POSカードの定義と仕組み
まず結論から言うと、
銀行POSカードとは、
銀行のキャッシュカードを使って買い物代金を支払う仕組み、
またはその機能がついたカードのことを指します。
この名称は、
1980年代から90年代にかけて使われていた用語です。
当時、
各金融機関が「銀行POS」などの呼称で独自に提供していたサービスが、
後の統一化によって現在のデビットカードへとつながっていきました。
クレジットカードとの決定的な違い
銀行POSカードの最大の特徴は、
「即時決済(即時引き落とし)」である点です。
クレジットカード:後払い(借金に近い性質)
銀行POSカード:その場で銀行口座から代金が引かれる
お店のレジ(POS)でカードを通すと、
瞬時に自分の銀行口座から代金が支払われるため、
「現金感覚」で使えるカードとして考案されました。
また、
預金残高の範囲内でしか利用できないため、
使いすぎを防げるというメリットもありました。
2.現在は「J-Debit」として定着
「銀行POSカード」という名称は、
現在ではほとんど使われていません。
なぜなら、
この仕組みが本格的に統一規格化され、
2000年3月に「J-Debit(ジェイデビット)」として全国サービスが開始されたからです。
キャッシュカードがそのまま使える
かつての銀行POSの構想を受け継いだJ-Debitは、
特別な申し込みや審査が不要で、
お手持ちの金融機関のキャッシュカードを、
そのまま加盟店で提示して暗証番号を入力するだけで利用できます。
つまり、
現在私たちが「デビットカード」として認識しているもののルーツが、
この銀行POSカードなのです。
現金の引き出しも可能(キャッシュアウト)
あまり知られていませんが、
J-Debitの機能の一つとして、
「キャッシュアウト」があります。
これは対応する加盟店のレジで、
買い物ついでに自身の銀行口座から現金を引き出せる機能です。
ATMを探さなくても現金を入手できるという、
銀行POSならではの利便性も備えています。
(※利用可能な店舗や時間は、日本電子決済推進機構などの公式サイトで確認が必要です)
ただし、
現在では後述する「ブランドデビット」の普及が進んでおり、
J-Debitが選ばれるシーンは、
以前に比べると変化してきているのが現状です。
3.ブランドデビットとの違い
銀行POSカード(J-Debit)の話をする上で、
避けて通れないのが、
現在主流となっている「ブランドデビット」との違いです。
近年、
VisaやMastercard、JCBなどの国際ブランドが付いたデビットカードが急増しています。
使えるお店の数が圧倒的に違う
銀行POSの流れを汲む「J-Debit」と、
最新の「ブランドデビット」には大きな違いがあります。
J-Debit(旧来の銀行POS):J-Debitの加盟店マークがある国内店舗のみで利用可能。
ネット通販や海外では基本的に使えない。
ブランドデビット(Visaデビット等):世界中のVisa加盟店やネット通販で、クレジットカードと同じように使える。
仕組みは同じ「即時引き落とし」ですが、
利便性の面では、
国際ブランドのネットワークを使うブランドデビットの方が圧倒的に有利です。
そのため、
かつての「銀行POS」という概念は、
形を変えてより便利なサービスへと進化していると言えるでしょう。
4.まとめ
即時払いの仕組みを確立した歴史ある用語です。
銀行POSカードとは、
銀行のキャッシュカードにショッピング機能を付与したもので、
即時決済により代金が支払われる仕組みのことです。
現在はその名称で呼ばれることはなく、
2000年3月に開始された国内規格「J-Debit(ジェイデビット)」として定着しました。
さらに現在では、
より使い勝手の良い「Visaデビット」などの国際ブランド付きデビットカードが普及していますが、
「口座から即時引き落としで支払う」という基本的な仕組みは、
この銀行POSカードから受け継がれています。
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