製品やサービスの「世界共通基準」を作り
国境を越えたスムーズな取引を支える組織
ネジの太さやカードのサイズが、世界中で同じなのはなぜでしょう?
その裏側で活躍しているのが、
「国際標準化機構(ISO)」です。
目に見える製品から、
情報管理のような目に見えない仕組みまで、
「世界共通の物差し」を決めています。
ISOがどのような歴史を歩み、
私たちの生活をどう支えているのか。
最新の重要規格も含めて解説します。
- ページ更新日:1月19日
1.国際標準化機構(ISO)の定義と目的
国際標準化機構(ISO)とは、
製品や技術の国際規格を決める非営利組織です。
異なる国同士でもスムーズに取引ができるよう、
「世界共通の基準」を作ることを目的としています。
この基準があることで、
消費者はどこで製品を買っても、
一定の品質や安全性を期待できるのです。
2.歩み
1947年の発足と日本の貢献
ISOは戦前の国際規格統一協会(ISA)を、
実質的な母体として1947年に発足しました。
現在は175の国家標準化団体が、
メンバーとして参加しています。
日本は1952年から加盟しており、
現在はJISC(日本産業標準調査会)
を通じて、主要なアクティブメンバーとして、
国際ルール作りに大きく貢献しています。
3.身近なISO
カードサイズは世界共通
クレジットカードのサイズも、
ISO/IEC 7810(ID-1)で厳格に決まっています。
具体的には「85.60×53.98mm」と、
厚さの目安まで定義されています。
この共通ルールがあるからこそ、
世界中のどの決済端末であっても、
カードを差し込んで使えるのです。
他にも非常口のマークなど、意識しない場所で、
私たちの便利な暮らしを支えています。
4.最新の規格
情報保護と脱炭素への対応
現在はモノの形だけでなく、
「組織の管理体制」に関する規格も重要です。
最新の情報セキュリティ規格である、
「ISO/IEC 27001:2022」などは、
企業の信頼性を示す重要な指標です。
また、脱炭素への対応として、
カーボンニュートラリティに関する、
「ISO 14068-1」なども登場。
時代の変化に合わせた、
国際標準化が日々進められています。
5.まとめ
「国際標準化機構(ISO)」は、
グローバル社会の安全と利便性を守る、
立役者と言える組織です。
なお、ISO自体は認証を行わず、
第三者の認証機関が、
規格への適合を証明する仕組みになっています。
企業の紹介などでISO認証のマークを見かけたら、
それは世界基準のルールを守っている、
「客観的な信頼の証」
なのだと思い出してみてください。