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クレジットカードの分割払い・リボ払いを徹底解説!手数料の違いも比較

分割払いとリボ払いの違いを
わかりやすく解説

高額の買い物を一括で支払うのが難しいとき、
クレジットカードの分割払いを利用すれば、
無理なく計画的に支払いを進めることができます。

ただし手数料が発生するため、
仕組みを理解せずに使うと損をするケースもあります。

分割払いの仕組みや手数料、実質年率、
そしてリボ払いとの違いまで
を最新情報でわかりやすくまとめました。

  • ページ更新日:11月11日




1・クレジットカード「分割払い」の仕組み

分割払いってどういう仕組みなんでしょう?

クレジットカードの「分割払い」は、
購入金額を数回に分けて支払う方法です。

レジで「何回払いにしますか?」と聞かれるとき、
2回や3回、最大で60回などの中から選ぶことができます。

例として1万円を10回払いにすれば、
毎月1,000円ずつ支払うことになります。
支払いのタイミングはカード会社の締め日と支払日に基づきます。

▶︎【分割払いの回数を選ぼう!

クレジットカードによって選べる回数は異なります。  
DCカードでは3〜24回、  
セディナカードは30・36回払いまで対応。  
三井住友カードやイオンカードでは42・48・60回払いにも対応しています。  

ただし、
すべての店舗で同じように分割できるわけではありません。  
「一括払いのみの対応となります」と言われることもあります。  

これは分割払いを導入すると、  
お店側に手数料負担や入金遅延といった  
デメリットがあるためです。  

そのため分割払いを受け付けていない店舗も存在します。  
利用前に「分割払いできますか?」と一言確認しておくと安心です。

2・分割払いはいくらから利用できる?

分割払いはいくらから使えるんでしょうか?

分割払いは少額でも使える場合がありますが、
カード会社や店舗によって条件が異なります。

イオンカードでは1回の買い物金額が1万円以上で、
各回の支払い金額が3,000円以上という目安があります。

また、Suicaチャージや交通系IC、
公共料金・税金の支払いなどは分割対象外となるケースが多いです。

▶︎【店舗によって異なる条件

お店ごとに「分割払いの利用は○円以上」などの
独自ルールが設定されていることもあります。

一部の商品では分割払い不可など制限があるため、
購入時にスタッフへ確認しておくと確実です。




3・分割払いの手数料に注意

分割払いの手数料ってどれくらいかかるんですか?

分割払いの最大の注意点は手数料(実質年率)です。
回数が多くなるほど総支払額が増えます。

▶︎【カード別・最新実質年率の比較

カード会社 支払回数 実質年率 手数料無料・特典
楽天カード 3〜36回(2回払いあり) 12.25〜15.00% 2回払いは手数料無料
イオンカード 3〜60回 10.05〜12.42% 毎月20・30日は手数料0円対象あり
ジャックスカード 3〜36回(2回払いあり) 12.25〜15.00% 1・2回払いは手数料無料
JCBカード 3〜24回(券種により異なる) 通常15.00%(2026年10月以降は18.00%に統一予定) 一部カードで優遇キャンペーンあり

▶︎【補足メモ
分割払いは回数を増やすほど手数料総額が高くなります。
特にJCBカードは2026年10月以降に年率18.00%へ改定予定です。
利用時期や加盟店によって条件が異なるため、
必ず公式サイトの手数料表で最新データを確認しておきましょう。

また、店舗によっては分割手数料をお店側が負担する場合もあり、
「分割手数料無料キャンペーン」が実施されることもあります。

4・分割払いの計算方法

支払い回数で手数料が変わるしくみイメージ
分割払いの支払い総額は、
購入金額+手数料÷回数」で計算します。

▶︎【計算例:10万円を3回払いの場合

イオンカード(100円当たり1.68円)の場合、
10万円×(1.68円÷100円)=1,680円が手数料。
合計101,680円を3回に分けて支払う形になります。

最初の1回目で端数を調整するため、
33,894円+33,893円×2回=101,680円のように処理されます。

また日本クレジット協会のサイトでは、
シミュレーションでおおよその手数料を算出できます。
自分のカードと回数を入力して確認しておくと安心です。




5・手数料がかからない『二回払い』

短期間で終わらせたい時は二回払いが有力です。

多くのカードで二回払いは手数料0円。
翌月と翌々月に均等支払いできるため、
実質年率の負担を避けつつ現金繰りを整えられます。

▶︎【二回払いの基本
ほとんどのカードで手数料無料となっています。
ただし加盟店やカード種により例外があるため、
会計前に確認しておくと安心といえます。

▶︎【利用開始の目安
各回の下限額や利用下限はカード・店舗で異なります。
「各回3,000円以上」などの基準がある点に注意しましょう。

6・あとから分割に変更したい場合

一括で払った後から分割へ変更できますか?

一括で決済したあとでも、
「あとから分割」で回数変更できるカードがあります。
Webやアプリ、電話で受付しているケースが一般的です。

▶︎【申込期限の目安
支払日の数営業日前までが多く、
口座や金融機関によって締切が異なります。
支払日をカレンダー登録しておくと安全です。

▶︎【選べる回数と手数料
3〜36回などカードごとに範囲が設定されています。
手数料は通常の分割と同じ扱いが基本で、
各社の手数料表を事前確認しておきましょう。

▶︎【ボーナス併用
ボーナス月に多めに返す設計も選べます。
月々の負担を抑えたい時に相性がよい方法となっています。




7・分割払いとリボ払いの違い

分割払いとリボ払い、何が違うの?

ここまで読んでくると、
クレジットカードにある「リボ払い」とは何が違うのか気になる方も多いでしょう。

どちらも「複数回に分けて支払う」点では同じですが、
仕組みや完済までの流れがまったく異なります。
ここでは、分割払いとリボ払いの特徴を具体的に比較していきます。

▶︎【ゴールが明確な「分割払い」

分割払いは、最初に支払回数を確定します。
「5回」「10回」などあらかじめ回数を決めるため、
完済時期と支払総額が明確に見通せます。

例えば10万円を5回払いに設定すれば、
毎月2万円+手数料で確実に完済。
ゴールが見える安心感が最大の特徴です。

一度きりの高額購入や計画的な返済に向いており、
回数を増やせば月々の負担は軽くなります。
ただし、
回数が多いほど手数料総額は増える点には注意しましょう。

▶︎【残高が積み上がる「リボ払い」

一方、リボ払いでは「毎月の支払上限額」を先に決めます。
例えば「月々1万円」と設定した場合、
それを超える利用分は翌月以降に自動で繰り越されます。

そのため、毎月の支払いは一定額に見えますが、
新たに利用を重ねるたびに残高が増え、
完済時期が見えにくくなるのがリボ払いの最大の注意点です。

さらに残高が膨らむほど手数料もかさみ、
結果的に支払い総額が分割払いより多くなることがあります。

▶︎【どちらがお得?実際に比較

では、10万円のテレビを購入した場合を例に、
分割払いとリボ払いの差を【イオンカード】で見てみましょう。

① リボ払いでは、実質年率15.00%。
Aコース=月5,000円/Bコース=7,500円/Cコース=10,000円の3種類があります。
「残高×15.00%÷12」で利息を計算します。

② その結果、Aコース=20回112,815円、
Bコース=14回108,659円、Cコース=10回106,570円。

③ 一方、分割払いは10回=12.04%、20回=12.40%で、
それぞれ5,600円・11,200円の手数料。
合計では105,600円・111,200円となり、
リボ払いの方がわずかに高くつく結果です。

金利や回数によって差は変わりますが、
リボ払いは「支払総額が読みにくい」分だけ注意が必要といえます。

▶︎【選び方の目安

分割払いは、
一度きりの高額な買い物を計画的に返済したい人に向いています。

リボ払いは、
一時的に手元資金を確保したい場合などに便利ですが、
残高が増えると負担が重くなるため注意が必要です。

「月々の支払いを抑えたい」だけで選ぶと、
支払総額が膨らみやすくなるため、
利用目的を明確にして使い分けていきましょう。




8・分割払いの限度額

分割払いの利用上限はショッピング枠内イメージ

クレジットカードの分割払いは、
カードごとに設定されたショッピング枠の範囲内で行えます。

例えば限度額が50万円の場合、
その範囲を超える金額を分割で指定することはできません。

一方で、ショッピング枠が100万円ある人なら、
50万円の商品を2回に分けて購入しても、
それぞれの支払いが枠内に収まるため利用できます。

つまり、分割払いの可否は「購入金額」ではなく、
ショッピング枠に残高があるかどうかで決まります。
枠の残りが少ない場合は、
事前に利用可能額を確認しておくと安心です。

▶︎【枠を超えた買い物をしたいときは?

限度額を超える買い物をしたい場合には、以下のような方法があります。

事前にカード会社へ増枠を申請する
一部を現金で支払う
商品の一部を別カードで決済する
ショッピングローンを併用する

このように複数案を組み合わせておくと、高額な支払いもスムーズに通しやすくなります。

▶︎【利用可能枠の確認方法

限度額は、カード会社のWeb明細やアプリから確認できます。
特にボーナス払い・リボ払いを併用している場合は、
残高が枠を圧迫していることもあるため注意しましょう。

また、限度額を超える利用を続けると、
カードの信用情報に影響する可能性もあります。
高額決済を予定しているときは、
事前に枠の確認と計画的な利用が大切です。




9・分割の支払いができない場合

期日が厳しいと感じたら早めに連絡しましょう。

入金が間に合わないと遅延損害金が発生し、
延滞が続くと信用情報にも影響します。

▶︎【すぐにやること
カード会社へ連絡し、支払日の調整や
返済計画の見直しを相談していきましょう。

▶︎【やってはいけないこと
多重の借入で場当たり的に凌ぐ行動は、
総支払額を増やしがちです。
まずは現状把握と交渉を優先するとよいでしょう。

10・分割払いができないクレジットカード

カードによっては3回以上の分割払いが使えない場合もあります。

分割払いの可否はカードごとの規約で決まります。

セゾンカードでは、3回以上の分割払いは
「一部のカード/特定店舗に限り」利用可能です。
全ての券種・店舗で対応しているわけではありません。

ダイナースも一括・ボーナス・リボが基本で、
分割は取り扱いがありません。

▶︎【事前チェックのポイント
手元のカード名で「支払方法一覧」「分割可否」を検索し、
公式ガイドの最新情報を確認しておきましょう。
非対応カードの場合は、二回払い・ボーナス払い・
ショッピングローンなど別手段も検討材料となっています。




11・繰り上げ返済で手数料を節約

余裕ができたら、早めの返済で負担を軽くしましょう。

繰り上げ返済(一部または全額)に対応していれば、
残高の期間が短縮され、実質年率の負担を減らせます。
受付方法はWeb・アプリ・電話などカードごとに異なります。

▶︎【ボーナス併用分割の活用
ボーナス月に上乗せして返済する設定を選べば、
通常月の支払額を抑えやすくなります。
ただし回数が変わらない限り、
手数料総額が自動で減るわけではありません。

▶︎【手続き前のメモ
受付期限・手数料の再計算方法・対象明細の範囲を確認。
必要に応じて口座資金の確保日も合わせて調整しましょう。

12・まとめ

実質年率と回数を先に決め、計画的に使っていきましょう。

分割払いは、家計を平準化できる実用的な方法です。

一方で回数が増えるほど総額は大きくなるため、
まずは実質年率と対象外条件を把握してから選ぶのが安心。

単発の高額決済なら分割、
継続利用が多いならリボの残高推移と総額を厳密に管理する、
といった使い分けが現実的といえます。

余裕ができたら繰り上げ返済で期間を短縮して、
負担を段階的に下げていきましょう!

参考リンク集

公式サイト・サービス 詳細
JCBカード 支払日・締め日 休日繰越や再引き落としの案内を掲載
楽天カード 分割・リボの案内 回数・実質年率・二回払い無料の条件
三井住友カード 支払日・締め日 10日払い・26日払いなどの公式ルール
イオンカード 支払案内 締め日・支払日と分割の注意点
セゾンカード お支払いガイド 分割非対応・支払方法の詳細