原則は一括払いのみ!
それでも分割契約ができる仕組みとは?
利用した瞬間に口座引き落とし決済になるので、
使い過ぎ防止になることがデビットカードの特徴です。
デビットカードは即時決済のため、
分割払いは出来ないのが当たり前ですよね?
しかし、携帯電話(スマホ)の購入時、
販売会社によっては月々の料金が
デビットカードで支払えるんです!
つまり、
スマホ本体を分割払いで購入できることはご存じでしょうか?
デビットカードの特性上、
「分割払いはできない」と諦めていた方でも、
仕組みさえ知っていれば
最新のiPhoneや、Androidを分割で購入できる可能性があります。
- ページ更新日:11月28日
1.デビットカードとは?
デビットカードとは買い物の時、
クレジットカード同様の決済処理が可能となるキャッシュカードのことです。
クレジットカードとの違いは分割払いや翌月払いというシステムではなく、
常にその場で登録した銀行口座から一括払いで買い物した金額が引き落としされます。
クレジットカードのように、
分割払いやリボ払いなどの仕組みがないため
お金の管理がしやすいことが大きな特徴です。
さらに、
デビットカードには基本的に発行の審査がないので、
事情があってクレジットカードがつくれない方にも役立ちます。
現在国内では、
大きく分けて4種類程度のデビットカードブランドがあります。
それぞれの特徴を見てみましょう。
▼【 ①・J-Debit(ジェイデビット)】
「J-Debit」 日本で最初に始められたデビットカードサービスです。
お手持ちのキャッシュカードに自動付帯になっているものが多いため、
自分のキャッシュカードに付帯していることに気付かない人や、
1度も使ったことがない人も多いんです。
国内加盟店は約45万店ありますが、
インターネットでのお買い物や海外では使えません。
今回のテーマである「スマホ料金の支払い」には対応していないことがほとんどですので、
注意が必要です。
▼【②・Visaデビット】
「Visa」はクレジットカードでもおなじみの世界シェアNo.1ブランドです。
国内、
海外合わせて膨大な数の店舗で利用が可能です。
一部地域を除いて、
Visaマークのある店舗ならばクレジットカードと同じように利用可能です。
ネットショッピングや海外ATMでの現地通貨引き出しも可能なので、
海外旅行が好きな方には特におすすめです。
▼【 ③・JCBデビット】
「JCB」はVisaに続く日本発祥の国際的なブランドです。
世界的にみればVisaより加盟店は少ないものの、
日本国内での加盟店数はVisaと並んでトップクラスです。
利用の仕組みはほぼVisaと同じで、
国内での生活メインであれば全く不便することはありません。
▼【 ④・Mastercardデビット】
以前は日本国内での発行が少なかったのですが、
最近急激に増えているのが
このMastercardデビットです。
楽天銀行や住信SBIネット銀行、
GMOあおぞらネット銀行などが取り扱っています。
Visa同様に世界中で使いやすく、
コストコなどの「Mastercardしか使えないお店」でも活躍するため、
非常に人気が高まっています。
デビットカードの仕組みがわからない方に!
過去には「J-Debit」のみがデビットカード機能を取り扱っていたので、
日本人にはなじみの薄かったデビットカードですが・・。
最近になって、
大手メガバンクやネットバンクなどを中心にデビットカードの発行も増えてきました。
その背景には、
海外でも使いやすいVisaやJCB、
Mastercardの参入があったからではないかと思われます。
スマホの分割契約を目指すなら、
これら「国際ブランド付き」のデビットカードを作ることが必須条件となります。
【デビットカードのメリット】
■15歳以上(中学生除く)なら原則審査なしで発行が可能
■銀行口座直結なので現金感覚で使える
■海外でも使える
■年会費無料のカードが多い
■クレジットカードのように使いすぎる心配がない
■お財布がわりになる
■インターネット取引でも利用できるものが多い
【デビットカードのデメリット】
■口座に残高がないと使用できない
■分割払い・リボ払いができない
■高速道路や機内販売など一部使えない場所がある
■年会費や発行手数料がかかるものもある(無料も増えています)
■不正利用される可能性もある(補償制度あり)
カードによってはポイント還元やキャッシュバックもあります。
現金で払うよりもお得になるケースが多いので、
「クレジットカードは怖いけどキャッシュレスにしたい」という方には最適です。
2.スマホの契約、利用料金の支払いができる?
デビットカードは原則として分割払いが出来ません。
それによって、
携帯電話関連の支払いがデビットカードでは出来ないと思われているのですが、
そんなこともないんです!
大手キャリアでの対応状況
実は現在、
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)では、
条件付きでデビットカード払いが可能になっています。
【au(KDDI)】
Visaデビット、
JCBデビットなどが利用可能です。
公式サイトでも「デビットカードでのお支払い」について明記されています。
ただし、
請求情報が開示される前に即時引き落としされる場合があるため、
口座残高には常に余裕が必要です。
【ドコモ】
「一部のデビットカード」が利用可能です。
公式サイトのクレジットカードのページには、
「デビットカードで携帯電話料金の支払いを申し込んだ場合、請求情報が開示される前に指定した口座から料金が引き落とされる場合もあります。」
という記載があります。
実際に使えるかどうかはカード発行会社によるため、
まずは登録を試してみる必要があります。
【ソフトバンク】
以前はデビット不可でしたが、
現在はVisa・Mastercard・JCBのマークがついたデビットカードが利用可能です。
(J-Debitは不可)
こちらも、
月々の利用料金支払いに設定することができます。
【格安SIM(MVNO)】
大手キャリアだけでなく、
楽天モバイル、
ahamo、
LINEMO、
UQモバイル、
ワイモバイルなど、
多くの人気サービスでデビットカード払いが可能になっています。
なぜ「分割払い」ができるの?
ここが一番のポイントです。
デビットカード自体には「分割払い機能」はありません。
一括払い専用です。
しかし、
スマホの契約において、
端末代金を分割にするのは「携帯電話会社」との契約になります。
1. 携帯会社がスマホ代を立て替える(分割契約)
2. 携帯会社が、毎月の通信費と端末代を合算して請求する
3. その「合算された金額」を、デビットカードで支払う
この流れになるため、
**「デビットカードは一回払いしかしていないが、実質的にスマホは分割で買えている」**
という状態になるのです!
Visaデビットなどが無料で作成可能!
月々の支払いにスマホの分割購入代金が含まれている契約の場合。
通常はクレジットカードや口座引き落としでの支払いに対応していますが、
デビットカードを使って支払いできるところも増えています。
これからデビットカードを作って携帯電話を分割購入したい場合、
以下の視点でカードを選んでみましょう!
- 年会費が永年無料であること
- ポイント還元率が高いこと
- 大手銀行またはネット銀行発行で信頼性が高いこと
三菱UFJ銀行、
三井住友銀行、
楽天銀行、
PayPay銀行、
ソニー銀行などが発行するデビットカードが人気です。
【重要】審査と残高不足について
ここで一つ、
非常に重要な注意点があります。
「デビットカードには審査がない」と言いましたが、
「スマホの分割契約(割賦契約)」には
必ず審査があります。
これは携帯電話会社が、
あなたの信用情報をチェックするものです。
過去に携帯料金の滞納があったり、
クレジットカードの支払いを延滞していたりすると、
デビットカードを持っていても
「分割購入」の審査に落ちる可能性があります。
また、
携帯電話料金のように自動的にデビットカード経由で口座引き落としになるとき、
特に注意していただきたいのは残高不足です。
デビットカードを利用した遅延・延滞時の対応は、
各金融機関もしくは携帯電話会社によって異なります。
わずかな信用を損ねるだけで、
今後クレジットカードを作りたいと思った時に審査に通らなくなるなど、
厳しい対応を受けるのは当然だと言えます。
契約の不履行を起こした場合、
状況によっては即時デビットカードが使用できなくなったり、
携帯電話が強制解約になる恐れもあります。
携帯電話料金のように、
なんとなく後払い感覚が続いているという支払いに関して、
日ごろから口座の残高に気をつけるようにしましょう。
3.まとめ
分割払いは原則不可となるデビットカードですが、
携帯電話会社の仕組みをうまく活用することで、
スマホを分割払いで購入している事と同じ感覚で利用できます。
注意点として、
携帯電話料金をデビットカードで支払っていると、
お金を使っている感覚が薄くなりがちです。
クレジットカードと同じような感覚になってしまうので、
使い過ぎや残高の確認に注意が必要です。
デビットカード契約で料金不払いが発生してしまうと、
信用情報に傷がつき、
将来のローン契約などに悪影響が出る可能性もあります。
金融機関によってはスマホアプリで銀行口座残高をいつでも確認できたり、
デビットカードでの支払いをするごとにメールが届くシステムもあります。
便利なシステムを活用して、
上手にデビットカードを使いこなしましょう!