金融初心者の方へ!企業価値を最大化する
ファイナンス「6つの重要ポイント」を解説
「ファイナンス」は、ビジネスの世界でよく耳にする言葉です。
日本語では「財務」と訳されますが、
単なるお金の計算ではありません。
一言でいうと、企業価値を
「最大化」するための意思決定に関わる理論のこと。
ここで扱うのは、企業が投資や資金調達を決める
「コーポレート・ファイナンス」です。
今回は、初心者の方でもわかりやすく、
しっかり押さえておきたいファイナンスの基礎を、
「6つの重要ポイント+まとめ」に絞って解説します!
2.意思決定を支えるファイナンスの3活動
3.不確実性の幅を示す「リスク」の定義
4.報酬としての「リスクプレミアム」
5.資金調達にかかる費用「資本コスト」
6.重要概念!「お金の時間価値」とは?
まとめ
- ページ更新日:1月23日
1.ファイナンスと会計の決定的な違い
会計とファイナンスは似ていますが、
扱う対象と時間軸が大きく異なります。
会計が扱うのは「利益」であり、
「企業の過去の業績」を記録します。
いわば、これまでの成績表ですね。
対してファイナンスが扱うのは
「キャッシュ(現金)」であり、
「将来生み出す価値」に注目します。
過去の数字を整理する「会計」から、
未来の戦略を立てる「ファイナンス」へ。
この視点の切り替えを理解することが、
ビジネスを読み解く第一歩となります!
2.意思決定を支えるファイナンスの3活動
ファイナンスにおける企業活動は、
大きく3つの側面に分けられます。
・「資金を調達すること」
・その資金を「事業に投資すること」
・得たリターンを株主などへ「配分すること」
この「配分」には、配当だけでなく、
内部留保や自社株買い、借入金の返済なども含まれます。
ファイナンスは、
これら3つの意思決定を「最適化」することで、
投資家にとっての企業価値を、
最大にすることを目指す理論なのです。
3.不確実性の幅を示す「リスク」の定義
日常用語でのリスクは「危険」ですが、
ファイナンスでは、
「リターンのばらつき」のことを指します。
将来のリターンがどうなるか予測できない、
その「不確実性の幅」こそがリスクです。
さらに踏み込むと、リスクには2つの側面があります。
・分散で減らせる「個別リスク」
・市場全体で避けられない「市場リスク」
この予測がつかない揺れ幅が大きいほど、
ファイナンス的なリスクは高いと判断されます。
4.報酬としての「リスクプレミアム」
「リスクプレミアム」とは、
リスクを取ることに対する「報酬」です。
基本となるのは、国債利回りなどの
「リスクが低いとされる指標」である、
「リスクフリーレート」です。
投資家がわざわざ不確実な対象に
お金を出すのは、この基本金利に、
「リスクを取った分の上乗せ」を期待するから。
この基本金利と上乗せ分を足したものが、
投資家が受け取ることを期待する
「期待収益率」となるのです。
5.資本コストとは?
「資本コスト」とは、
企業が資金を集める際にかかる費用です。
・銀行などへの「負債コスト」
・株主からの「株主資本コスト」
これらを重み付けして平均したものは、
「WACC(加重平均資本コスト)」
と呼ばれ、企業全体の調達費用を表します。
企業はこの「WACC」以上のリターンを、
事業から回収しなければなりません。
「調達費用を上回る利益を生む」ことこそが、
健全な企業経営の条件といえます。
6.重要概念!「お金の時間価値」とは?
「お金の時間価値」とは、
現在と将来でお金の価値が異なる、
というファイナンスのコアとなる考え方です。
今あるお金は運用することで増やせるため、
同じ金額なら「現在のお金」の方が価値があります。
例えば、将来の100万円を比べる際は、
金利分を差し引いて現在の価値に直す、
「割引現在価値」の計算が必要です。
この「時間価値」を調整して考えることで、
異なる時点のキャッシュフローを、
正しく比較できるようになりますよ!
まとめ
ファイナンスの基礎知識をご紹介しました。
一見難しそうに見えますが、
基本は「未来のお金」をどう増やし、
どう守るかというシンプルな概念です。
・利益ではなく「キャッシュ」に注目
・過去ではなく「未来」をデザイン
この2つを意識するだけで、ニュースや企業の活動が、
これまでとは違った角度で見えてきます。
概念が理解できれば、
ビジネスの損得をより正確に判断できるようになります。
気軽な気持ちで、一歩ずつ、
「お金の教養」を深めていきましょう!