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ICOCAの払い戻しガイド!デポジット・手数料を徹底解説

ICOCA・SMART ICOCAのデポジット!
500円を返してもらう方法と条件は?

  • ページ更新日:8月25日

JR西日本が発行するIC乗車券「ICOCA」には、
デポジット(保証金)という制度が採用されています。

デポジット料金はどんな種類のICOCAでも、一律「500円」です。

そうなんです。
ICOCAを発行するときには、
必ず500円を保証金として支払うことになります。

さて、この「500円」。
ICOCAを返却することで返してもらえるのですが、
その返還方法をご存知でしょうか?

ちょっと特殊なデポジットの返還方法も含めて、
詳しくご紹介します!

デポジットって
どういう仕組み?

ICOCA・デポジットの仕組みイメージ画像
ICOCAに採用されている「デポジット」とは、
そのカード自体の「保証金」のことです。

ICOCAはご存知の通り、
単なる磁気カードではなく、
非接触型ICチップを内蔵した多機能なカードです。

そのため、1枚1枚の発行にはそれなりのコストが掛かっています。

「QUOカード」や「図書カード」などの磁気カードは、
発行費用が1枚当たり10円前後ですが、
ICOCAのようなIC乗車券の場合、
1枚約200円程のコストが掛かっているとされています。

カード自体にコストが掛かっているICOCAを、
次々と使い捨てにされては困ってしまいますよね。

そういった理由から、1枚の発行につき、
保証金として500円を預かる仕組みになっているのです。

デポジットはあくまで預かり金です!
ICOCAのデポジット料とは、
カードを持っている間「保証金」としてJR西日本に預けておくお金です。

ICOCA自体が不要になった時はカードを返却すると、
保証金の500円を返還してもらうことができます。

ICOCAは何枚持っても大丈夫ですが…
ICOCAは「無記名式」であれば、
1人1枚だけという決まりは特にないので、何枚でも所持できます。

しかし、同時に利用できるのは1枚だけです。

A、B、Cという3枚のICOCAを持っている場合、
Aのカードで自動改札機を使って乗車すると、
降車時もAのカードで通過しないといけません。

そのカードに残高がなかった場合でも、
別のカード(Bカード)に残高があれば使える…というわけではありません。

運賃が不足したときは必ずAカードにチャージして、
不足分を精算する必要があります。
(いわゆる「キセル行為」防止のためにも重要ですね)

また、1枚につき500円のデポジットが徴収されることも忘れてはいけません!
何枚もICOCAを持っていても特にメリットはないので、
原則的に1枚に必要な分をチャージして利用しましょう。

ちょっと裏話ですが・・。
記念デザインのICOCAを集める人って沢山いるんです!

中には1枚1万円以上で取引されるカードもチラホラ。
メルカリ」や「ヤフオク!」などを覗いてみるとICOCAの人気振りが伺えますよ。

「記名式ICOCA」は1人1枚までです!
ICOCAを定期券として利用する場合には、必ず「記名式」になります。
「記名式ICOCA」は1人1枚しか発行できません。

定期券にした記名ICOCAでも、無記名ICOCAのように、
定期券の区間外でチャージして利用することが可能です。

1枚で十分に足りるので、
何枚もICOCAを発行してもらう必要はありませんね!




デポジットを
返還してもらう方法は?

ICOCA・デポジット返還イメージ画像
ICOCAカード1枚当たり「500円」というデポジットは、
ICOCAカードを返却することで返してもらえます。

返却する方法はとても簡単です!

不要になったICOCAカードは、
ICOCA取扱いがあるJR西日本の窓口に提出するだけで、
すぐに手続きが済みますよ。

チャージ残高がある場合は?

返却するICOCAカードにチャージ残高がある場合は、
デポジット料金と一緒に返金されます。

チャージ分の払い戻し手数料として
「220円」が差し引かれるので、覚えておきましょう。

例えば820円の残高があるICOCAを窓口に返却すると、
デポジット500円を加えた1,320円が返金対象になります。
そこから220円の手数料を引くと、1,100円が実際の返金額です。

チャージ残高が220円未満の場合
チャージ残高が220円に満たない場合は、
払い戻し手数料は残高分のみとなりますが、
デポジットの500円は必ず返還されますので安心です。
(※220円以下のチャージ残高は実質的になくなります)

ICOCAを破損・紛失したら?

ICOCAは思っているより頑丈なカードですが、
自動改札で乱暴にタッチを繰り返すと、
中のICチップが壊れて使えなくなることがあります。

「あれ、使えない…!」と焦るかもしれませんが、
落ち着いて対応すれば大丈夫です。

記名式ICOCAの場合
破損した時(印字が薄れた・読み取りできなくなった等)は、手数料はかかりません。
無料で新しいカードに交換(障害再発行)してもらえ、
デポジットも引き継がれるので安心してください。

紛失した時は、再発行(紛失再発行)が可能です。
ただし、その際には次の費用がかかります。

・デポジット500円(新カード分)
・再発行手数料520円
合計1,020円です。
紛失したカードのデポジットは返ってこないので、
ここはちょっと注意してくださいね。

無記名式ICOCAの場合
無記名式のICOCAは、破損・紛失いずれの場合も再発行はできません。

破損した時は、「払いもどし」での対応となります。
その際には、通常の返却時と同様に手数料220円がかかりますのでご注意くださいね。
(カード裏面の番号が判読できない場合は払いもどしできません)

紛失した時は、残念ながら返金などもできません。

記名式ICOCAの受け取りの流れ
再発行を申し込んだ当日に、
新しいカードを受け取ることはできません。

その日は「再発行整理券」が渡されるので、
翌日以降に窓口へ持参して受け取ります。

JR西日本で購入したICOCAであれば、
申し込んだ駅以外でもJR西日本のICOCAエリアの駅で受け取れるので便利です。

ただし、
他社で購入したICOCA定期券の再発行(カードの受け取り)は、購入した会社の窓口でしかできないので注意しましょう!




SMART ICOCAの注意点と
デポジット返還方法

ICOCAは無記名式・記名式の場合、チャージは現金のみ対応です。
さらに、「SMART ICOCA」なら、
登録したクレジットカードでチャージできるので便利です。

自動券売機や入金機を使えば現金なしでチャージできる「クイックチャージ」も利用可能で、
毎回のチャージがよりスムーズになりました。

ただしここで注意したいのは、
SMART ICOCAの新規発売はすでに終了しているという点です。(2024年12月12日(木)をもって終了)

また、一部のサービスについても終了が決まっていて、
たとえばクイックチャージ機能は2026年度を目途に使えなくなる予定です。

クイックチャージは3,000円・5,000円・10,000円の、
3種類から金額を選んでチャージでき、
1日の利用上限は2万円、1か月では4万円まで対応していました。

これまで愛用してきた方にとっては便利なサービスでしたが、終了予定があることはぜひ頭に入れておきましょう。

SMART ICOCAの返却方法
SMART ICOCAの返却は、申込書を取り寄せて郵送する形で行います。
申込書は、便利なWEB申請か電話で取り寄せられますよ。

① WEB申請フォームから請求
公式サイトの申請フォームから必要事項を入力して送信すると、後日、登録した住所に申込書が郵送されます。

② 問合せダイヤルに電話して請求
「SMART ICOCA問合せダイヤル」に電話して、申込書を取り寄せたい旨を伝えます。

届いた申込書に必要事項を記入し、SMART ICOCAと一緒に返送すると、デポジットとチャージ残高が指定した銀行口座に振り込まれます。
払い戻しのルールは、通常のICOCAと同じです。

デポジット不要!
モバイルICOCA
Apple PayのICOCA

スマホで使えるモバイルICOCAや、
Apple PayのICOCAにはデポジットがないので、返金の対象外です。

払い戻しをしたい場合は、アプリや会員メニューから手続きしてください。

最新の情報や手続きの詳細は、
ICOCA公式サイトで確認することをおすすめします。

端数残高は電子マネーで
使ってしまおう!

ICOCAのデポジット料金は、カードをなくさない限り必ず返してもらえます。

ただし、チャージ残高については注意が必要です。
残したまま返却すると、220円の払い戻し手数料がかかることがあるので、
できるだけ使い切ってから返すのがおすすめです。

電車やバスに少しだけ残っている端数残高は、
現金と組み合わせて、コンビニなどで電子マネーとして利用してしまいましょう!

まとめ

ICOCAのデポジット料金は、
JR西日本の窓口に返却すれば返してもらえます。

チャージ残高に関係なく、
デポジット500円は必ず返金されるので安心です。

ただし、
SMART ICOCAの場合は返却方法が少し違うので、
手続きをする際は注意してくださいね!




参考リンク集

公式サイト・サービス 詳細
ICOCA 公式サイト ICOCAに関する基本的な情報がまとめられています。
WESTERポータル JR西日本のサービスやキャンペーンを紹介するポータルサイトです。
ICOCA 払いもどしについて JR西日本の公式ページで、払いもどしの詳細が確認できます。
SMART ICOCA 公式サイト SMART ICOCAの特長や申し込み方法が分かります。
モバイルICOCA
Apple Pay
Android
スマホアプリでICOCAを使う方法の公式サポートページです。
JR西日本(公式)Xアカウント JR西日本の最新情報や運行状況が発信されます。