なくしたICOCAが再発行後に見つかったら?
デポジット返還と手続きの実例ガイド
ICOCAを紛失して、
再発行の手続きを済ませたあとに、
「あとから元のカードが見つかった…」
というケースは意外と多いです。
そんな時に気になるのが、
「デポジット500円は返ってくるの?」
「チャージ残高は二重でもらえないの?」
といったポイントではないでしょうか。
この記事では、
実際にICOCAの再発行を経験した2人の体験談をもとに、
デポジット返還の仕組みと手続きの流れを整理していきます。
ICOCAの再発行申請中や、
再発行カードを受け取ったあとに
元のカードが見つかった場合でも、
条件を満たせばデポジット500円は返還可能です。
ただし、
再発行カードの受け取り期限や、
払いもどし手数料の有無など、
いくつか注意点もありますので一緒に確認していきましょう。
- ページ更新日:12月4日
1.ICOCA定期券を再発行中に、失くしたICOCAを発見。
私は以前、
ICOCAの定期券を駅構内で紛失してしまい、
ICOCA定期券の紛失再発行を
お願いしたことがあります。
ICOCA定期券を再発行する方法は、
大きく分けて次の3つです。
①「みどりの窓口」で事情を申し出る方法
・JR東日本のみどりの窓口がある駅を検索
・JR西日本のみどりの窓口・みどりの券売機を検索
現在は、
みどりの窓口が設置されていない駅も増えています。
最寄り駅で手続きができるかどうか、
事前に公式サイトで確認しておくと安心です。
② 切符購入機の
「駅員呼び出しボタン」で駅員さんを呼ぶ方法
③ 改札口にいる駅員さんに直接お願いする方法
私の場合は、
改札口に駅員さんがいたので、
その場で事情を説明して紛失再発行をお願いしました。
ここで、
覚えておきたいポイントがいくつかあります。
① ICOCA定期券の紛失再発行申込み
(利用停止の依頼)は、
ICOCAエリア内の駅で行えます。
ただし、
カードの再発行そのものは
購入した会社の路線の駅でのみ
取り扱いとなるケースがあります。
② 再発行されたICOCA定期券を
受け取る時には、
公的な身分証明書
(運転免許証・健康保険証・マイナンバーカードなど)と、
再発行手数料520円と
新しいカードのデポジット500円、
合計1,020円を
現金で用意しておく必要があります。
③ 再発行カードの受け取りは、
申し出日の翌日から14日以内が
原則となっています。
(期限を過ぎると、
改めて手続きが必要になる場合があります)
私は、
急ぎで定期券を使いたかったため、
紛失に気付いてすぐに
駅で利用停止と再発行の手続きを行いました。
この時点では、
「元のICOCA定期券はもう戻ってこないだろう」
と思っていたのですが、
これが後の展開につながります…。
2.再発行したICOCAの引き取り期限を過ぎてしまった。
再発行をお願いしたはいいものの、
「再発行カードの受け取り期限」を
過ぎてしまったらどうなるのか、少し不安になりますよね。
私が駅員さんに質問したところ、
その場でははっきりした回答が得られず、
あとで自分でも調べてみました。
調べた結果としては、
・受け取り期限(申し出日の翌日から14日以内)を
過ぎてしまっても、
データが消えてしまうわけではない
・改めて紛失再発行の申請をすることで、
再度の再発行(再々発行)が可能である
ということが分かりました。
公式には「再発行手数料が
何度でも無料になる」という案内はなく、
基本的には紛失のたびに、
所定の再発行手数料が必要と考えておくのが安心です。
私の場合は、再発行を申請している間に
なんと紛失したICOCAが駅構内で見つかり、
「落し物」として届いていると連絡を受けました。
すでに再発行手続きは完了しており、
結果としてカードが2枚存在する状態になってしまいましたが、
紛失していたICOCAはすでに利用停止済みなので、
そのまま使うことはできません。
そこで私は、
みどりの窓口で拾っていただいたICOCAカードを返却し、
デポジット500円の払い戻しを
受けることにしました。
このときに注意したいのが、
・返金されるのは
デポジット(500円)のみであること
・チャージ残額や定期券部分は
すでに再発行カード側に引き継がれているため、
二重に払い戻しを受けることはできないこと
という点です。
また、
払い戻しの際には
公的証明書の提示が求められる場合がありますので、
身分証は忘れずに持参しておきましょう。
3.通常の記名式ICOCAを再発行した経験談
ここからは、定期券ではなく
「通常の記名式ICOCA」を再発行した別の体験談です。
私は普段は車通勤なのですが、
ときどき電車を利用する際に備えて、
記名式ICOCAを名刺入れの中に入れて持ち歩いていました。
ところがある日、
名刺入れの中を確認すると、ICOCAが見当たりません。
どこかに置き忘れたのか、
落としてしまったのかは分かりませんが、
チャージ残額がそこそこ残っていたため、
「このまま放置するのは危険だ」と感じて、
すぐに行動を起こしました。
まずは最寄り駅に向かい、
「みどりの窓口」で記名式ICOCAの紛失再発行を申請。
手続き自体はそれほど時間もかからず、
スムーズに進みましたが、
ここでも再発行手数料520円と
新しいカードのデポジット500円、
合計1,020円の支払いが必要でした。
それでも、チャージしていた金額を
そのまま失ってしまうリスクを考えると、
「この出費で済んでよかった」と素直に思えました。
再発行の流れとしては、
・紛失したカードを
利用停止にしてもらう
・チャージ残額や定期券情報を
新しいICOCAに引き継ぐ
・翌日以降、
指定された駅で新しいICOCAを受け取る
という順番です。
私の場合も、
無事に再発行された新しいICOCAを受け取り、
チャージ残額も全額引き継がれていることを確認できました。
もし、
再発行の手続き前に
第三者に不正利用されていた場合は、
その利用分については補償されないルールになっています。
その意味でも、
紛失に気付いたらできるだけ早く利用停止と
再発行の手続きを行うことが、何よりも重要だと感じました。
4.まとめ
ICOCAを紛失してしまった時に、
必ず覚えておきたいポイントを整理しておきます。
① 紛失に気付いたら、
できるだけ早く利用停止を
申し出ましょう。
みどりの窓口や駅係員に相談すれば、
記名式ICOCAやICOCA定期券は
利用停止+再発行の手続きが可能です。
② 再発行したICOCAカードは、
申し出日の翌日から14日以内に
受け取る必要があります。
受け取り忘れや、期限切れには注意しましょう。
③ 紛失したICOCAがあとから見つかった場合、
そのカードはすでに利用できませんが、
デポジット500円は払い戻し可能です。
みどりの窓口などでカードを返却し、
必要に応じて公的証明書を提示して手続きします。
④ チャージ残額の払い戻しには、
通常払いもどし手数料220円が
かかります。
ただし、
デポジット500円自体は無手数料で返金される仕組みです。
⑤ 近年は
「モバイルICOCA」や
「Apple PayのICOCA」なども登場しており、
カードではなくスマホで管理する選択肢も増えています。
ただし、
モバイル版ではデポジットの扱いが異なる場合もあるため
公式サイトで最新のルールを確認しておくと安心です。
ICOCAを紛失すると、
手間も時間も、
そして少なからずお金もかかってしまいます。
とはいえ、
正しい手順で
早めに手続きしておけば、
デポジットやチャージ残額はしっかり守ることができます。
「もしまた同じことが起きたら」
と不安にならないように、
今回ご紹介したポイントをぜひ頭の片隅に置いておいてくださいね。