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ICOCAは東京でも使える?相互利用時の注意点をチェックしよう!

ICOCA基本の使い方から
注意点が丸ごとわかる
かんたんガイド!

  • ページ更新日:8月30日

ICOCAとは?
Suicaとの関係と
相互利用の基本

ICOCAはJR西日本が発行しているIC乗車券で、
関西地方ではすっかりおなじみです。

現在、全国には10種類を超える交通系ICカードが存在しますが、
その先駆けは、JR東日本が2001年に発行を開始したSuicaです。
その次に2003年に登場したのが、このICOCAです。

ICOCAの発行元はJR西日本ですが、
現在ではJR東日本のSuicaや、PASMOなどとの全国相互利用が可能です。

そのため、ICOCAを関東地方に持ってきても、
Suicaとほぼ同じように電車やバスで利用することができます。

チャージも問題なく行えます!
ICOCAのような交通系ICカードは、
チャージを繰り返して1枚のカードを使い続けられます。

なお、東京でも券売機などで現金チャージが可能なので、
出張や旅行の際もICOCAが1枚あれば、
関東の移動で困ることはほとんどないでしょう。

オートチャージ機能について
まず結論から言うと、
ICOCA自体にはオートチャージ機能が付いていません。

そもそもオートチャージとは、
改札にタッチするだけで自動的にチャージしてくれる便利な仕組みで、
「前払いタイプ」のSuicaやPASMO、
「後払いタイプ」のPiTaPaのようなカードが対応しています。

ただ、この便利なオートチャージ機能ですが、
大事なポイントが一つあります!
それは、どのカードも「発行したエリアの中だけ」でしか機能しない、
という共通のルールがあることです。

なので、SuicaやPASMOを関西のICOCAエリアで使っても、
オートチャージはされません。

結局どのカードもエリア外では同じ条件になるため、
ICOCAユーザーが東京で利用する際に、
特に不便を感じることはない、というわけです。




電子マネー機能も
東京で使える?

ICOCAには、チャージ残高を運賃だけでなく、
ショッピングにも利用できる電子マネー機能が付いています。

駅の売店(キヨスク)や対応自販機、
コンビニなどで現金の代わりに利用できます。

東京でもICOCAで買い物ができます!
東京をはじめとする関東地方でも、
Suicaの電子マネーに対応しているお店ならICOCAで支払い可能です。
逆に、Suicaを関西地方に持って行っても、
同じく電子マネーとして利用できます。

この電子マネー機能についても、
ICOCAとSuica・PASMOは完全な互換性があります。

関東ではSuicaとPASMOがほぼ同じように使えるのと同様に、
ICOCAもそれらに準じて利用できる、というわけです。

ICOCAとSuicaの
最大の違いは
「改札入場時のルール」

東京の駅でICOCAを利用するイメージ
このように、ICOCAは東京に持ってきても、
SuicaやPASMOとほぼ同じ感覚で利用できます。
そのため、関東滞在のためにわざわざSuicaなどを購入する必要はありません。

ただし、1つだけ大きな違いがあります。

関西のICOCAエリアでは、
チャージ残高が1円でもあれば改札機を通過して乗車できます。
そして、降りる駅で運賃分をチャージすれば問題ありません。

しかし、関東のSuica・PASMOエリアではそれができません。
乗車時に改札機を通過する際、
駅ごとに設定された「初乗り運賃」が残高にないと入場できない仕組みだからです。

例えば、東京のJR山手線に乗る場合、
2025年8月時点での初乗り運賃はICカードで147円です。
(※ちなみに切符の場合は150円になります)

残高がこの147円に満たないと改札の扉が閉まってしまいます。
なお、2026年3月には運賃改定が予定されており、
料金が変更となる見込みです。




ICOCAでも
関東のルールが適用される

このルールは、
ICOCAを関東地方で利用する場合も同様です。
相互利用先のSuica・PASMOのルールに従うため、
ICOCAにも駅ごとの初乗り運賃以上のチャージ残高が求められます。

「降りる駅でチャージすればいいや」という、
関西でのいつもの感覚で乗車しようとすると、
改札で止められてしまうので注意が必要です。

このようなルールは各ICカードのエリアによって異なり、
エリアによっては残高が0円でも入場できる場合があります。
利用する地域のルールが適用される、と覚えておきましょう。

残高不足に注意!
Smart ICOCAの注意点

関東のルールに慣れていないと、
残高不足で何度も改札の扉を閉めてしまうかもしれません。
ICOCAを関東で利用する際は、
残高に少し余裕を持たせておくと安心です。

なお、クレジットカードと紐付いた「Smart ICOCA」には、
券売機などでクレジットカードからチャージできる機能があります。

しかし、この機能が使えるのはICOCAエリア内だけです。
関東地方でSmart ICOCAにチャージする場合は、
現金でのチャージのみとなるので、
普段からクレジットチャージを利用している方は特に注意してください。

バス利用時のルールは異なる

電車とは異なり、バスでICOCA(Suica・PASMOも含む)を利用する場合は、
乗車時に初乗り運賃が引かれることはありません。

もしチャージ残高が不足していても、
降りる際に運転士さんに伝え、その場でチャージして精算すれば問題ありません。




ICOCAの払い戻しは
東京ではできない?

ICOCAが不要になった場合、
カードを返却してデポジット(預り金)とチャージ残高を返金してもらえます。

通常のICOCAであれば、
JR西日本のICOCAエリアにある駅の窓口で手続きします。
その際、デポジットの500円とチャージ残高の合計から、
払い戻し手数料220円が差し引かれた金額が返金されます。
(残高が220円未満の場合は、デポジトの500円のみ返金)

Smart ICOCAの場合は、電話や郵送での手続きが必要です。

また、定期券として使っていた場合は、
まず定期券の払い戻し手続きを済ませてから、
カード自体の返却手続きを行ってください。

定期券の払い戻しはJR西日本の規定に沿って計算されます。

払い戻しは
発行元の事業者で!

重要な点として、ICOCAの払い戻しは、
JR東日本の駅窓口(関東地方)ではできません

これは他のカードも同じで、
発行した事業者の窓口でしか返却できないルールになっています。

例えばSuicaであればJR東日本の主な駅窓口、
PASMOであれば関東の各私鉄やバス会社の窓口が対象です。

まとめ

ICOCAは東京を始めとする関東地方でも、
電車・バスの利用、電子マネーでの買い物ともに問題なく利用できます。

ただし、電車に乗る際は駅ごとに設定された、
初乗り運賃以上の残高がないと改札を通過できない点に注意が必要です。

また、Smart ICOCAのクレジットチャージは関東では利用できず、
現金でのチャージのみとなります。
旅行や出張の際は、この違いを覚えておくとスムーズです!

参考リンク集

公式サイト・サービス 詳細
ICOCA公式サイト(JRおでかけネット) ICOCAの基本的な情報やサービス内容を確認できます。
Suica公式サイト(JR東日本) 相互利用先のSuicaに関する公式サイトです。
モバイルICOCA for Android Androidスマートフォンで利用できるモバイルICOCAのアプリです。
Apple PayのICOCA iPhoneやApple WatchでICOCAを利用する方法の公式ガイドです。