世界の基準と日本の規格を一致させる
貿易の壁を取り払うJISとISOの整合化
日本の製品が世界中で認められ、
スムーズに流通している背景には、
国際的な規格との深い関わりがあります。
それが「JISとISOの相互関係」です。
日本の国内規格であるJISを、
世界共通のISO規格へと整合させることで、
国際的な信頼と互換性を保っています。
なぜ規格を合わせる必要があるのか。
その根拠となる国際的なルールや最新の動向について、
分かりやすく解説していきます。
2.整合化のメリット:技術的障害の解消と輸出促進
3.記号で見る関係性:IDT・MOD・NEQの違い
4.最新の動向:デジタルと環境分野での国際連携
5.まとめ
- ページ更新日:1月22日
1.相互関係の根拠:WTO・TBT協定の役割
JISとISOの相互関係を語るうえで欠かせないのが、
1995年に締結された「TBT協定」です。
これは「貿易の技術的障害に関する協定」と呼ばれ、
国際規格が存在する場合は、
国内規格をそれを基礎としたものにするよう求めています。
特定の国だけが独自の規格を持つことで、
不当な貿易の壁が生まれないよう、
国際規格の活用を原則とすることが世界的なルールとなっています。
2.整合化のメリット:技術的障害の解消と輸出促進
JISをISOに整合させる最大のメリットは、
「互換性の確保」にあります。
製品のサイズや品質、安全基準が世界共通になれば、
海外の消費者は安心して日本の製品を購入でき、
企業は輸出のための余計なコストを削減できます。
クレジットカードのICチップや通信規格も、
この国際的な整合性に基づいているからこそ、
世界中の決済端末で共通して利用できるのです。
3.記号で見る関係性:IDT・MOD・NEQの違い
JISとISOの関係性は、
その「一致度」によって3つの記号で分類されます。
・IDT(一致):国際規格とJISの内容が完全に同一。
・MOD(修正):国内事情に合わせて一部を変更。
・NEQ(非等価):内容は関連しているが整合はしていない。
近年は特に、国際競争力を高める観点から、
新規JIS制定時にはIDT(完全一致)を原則とする流れが
いっそう強まっており、国際社会との調和が進んでいます。
4.最新の動向:デジタルと環境分野での国際連携
現在はDX(デジタル変革)やGX(グリーン変革)に伴う、
新しい国際規格が次々と誕生しています。
AIの安全性やデータの利活用、
さらにはサイバーセキュリティ、
カーボンニュートラルの評価基準など。
変化の激しいこれらの分野でも、
日本はJISを国際的なISOの動きと密接に連携させ、
日本の技術を世界のスタンダードにするための
戦略的な活動を活発化させています。
5.まとめ
「JISとISOの相互関係」は、
日本の産業が世界市場で活躍するための
信頼の土台です。
国際規格の活用を原則とし、
整合性を高め続けることで、
私たちの暮らしの安全と企業の国際競争力が
支えられています。
日々進化するテクノロジーの世界において、
この「基準の調和」がもたらす
新しい価値に注目していきましょう!