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Kitacaの基本から裏技までを徹底ガイド!SAPICAとの相互利用も解説

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Kitacaの使い方を徹底ガイド!
残高確認やチャージの注意点【2025年最新】

  • ページ更新日:8月13日

Kitaca」は、
北海道内で利用されている「交通系ICカード」です!

全国の交通系ICカードと同じく、
交通機関の運賃精算システムとして使えるのはもちろんですが、
一部のキヨスクやコンビニ、
飲食店などの支払いでも利用可能です。

「Kitaca」は平成20年に開始されたサービスなので、
交通系ICカードの中では比較的新しいカードになりますね。

カード表面にはイメージキャラクターの「エゾモモンガ」が描かれています。

名前の由来は北「キタ」海道で使える「カ」ードということから名付けられました。
(まあ、普通のネーミングです)

道内で生活するなら一枚は持っておきたいKitacaの便利な特徴と使い方、
残高確認方法を詳しく解説します。




Kitacaの6つの便利な特徴

① 改札の待ち時間を短縮

あらかじめ「Kitaca」のカード内にお金をチャージしておくことで、
券売機に並んで切符を購入することなく、
改札機にKitacaをタッチするだけで電車の乗り降りができます。

Kitacaは非接触カードなので、
パスケースやお財布に入れたままでも利用でき、
カードを出し入れする手間がありません。
(ピッと触れるだけで利用できるアレです!)

この使い方によって従来の切符や定期券に比べて、
カードの紛失件数がかなり減っていると言われています。
(何かと取り忘れることって多いんですよね・・。)

交通網が発達した首都圏で、
運賃表を確認しながら切符を買うのが大変なのはもちろんですが、
北海道内でも交通系ICカードを持っておくと便利なことがあります。

北海道内は都心ほど入り組んだ交通網ではありませんが、
一年通して観光客が多い北海道では、
改札機の前が長蛇の列になることは日常茶飯事なんです。

特に最近の北海道は海外からの旅行客も多く、
券売機で切符を買うまでにかなりの時間を要する場合がよくあります。

そんな中で一本の電車を逃してしまうと、
次の電車が来るまでの間隔が非常に長いという特徴もあります。

移動の効率を考えて時間に余裕を持たせるためにも、
交通系ICカードを持っておくことは必須と言えるかもしれません!

② 1枚のカードを繰り返し使える

「Kitaca」にチャージをすることで、
1枚のカードを繰り返し利用することができます。

「Kitaca」は定期券として利用することも可能です。
定期券を継続する場合も同じカードを繰り返し利用できます。
環境に配慮した優しい乗車券だと言えますね!

定期券としての機能を使わなくなった後も、
通常のICカードとして利用を続けることができます。




③ 乗り越しも自動で精算

運賃は改札機を通過する時に自動精算されます。

定期券を利用していて、
定期券の区間外に乗り越してしまった場合でも、
精算機で精算する必要はありません。

「Kitaca」を改札機にタッチするだけで
自動計算されるので、
その場で運賃の乗り越し精算が完了します。
(これが便利なんですよね!)

その逆で、
定期券の区間外から交通機関を利用する際にも、
券売機で切符を購入する必要はありません。

ただし、全国の交通機関と違って、
北海道では一つ注意しておきたいポイントがあります。

広い北海道の中で長距離の区間を乗車した場合、
一駅の区間がビックリするほどの距離数になります。
その分だけ運賃も高めなので、
予め十分な金額をチャージしておく必要があります。

④ 記名式なら紛失しても再発行OK

Kitacaには個人情報を登録して発行する「記名Kitaca」と、「Kitaca定期券」があります。

個人情報を登録して発行するKitacaカードの場合、
万が一紛失しても過去のデータを引き継いで再発行することができます。

Kitacaの再発行には手数料520円と預り金(デポジット)500円の、計1,020円がかかりますが、
紛失時までのチャージ残額や定期券情報を、
継続して新しいカードに搭載することができます。

お財布をなくしてしまったり、
うっかりKitacaだけ落としてしまったり・・。

どうしても紛失する時ってありますよね?
そんな時に記名式のKitacaを利用していれば安心です。

北海道では交通機関の運賃が高額になりやすいので、
チャージ残額も高額な場合が多いかと思います。

北海道では記名Kitacaの利用が必須と言えるかもしれませんね!
再発行したカードは、手続きの翌日から14日以内に受け取ることができますよ。

⑤ 電子マネーとして買い物にも使える

Kitacaが使えるおもな施設では、
レジに置かれている端末にタッチするだけで、
簡単に買い物をすることができます!

相互利用が可能な全国の電子マネー加盟店でも同様に使うことができます。

最近では少しずつ利用できるお店も増えてきて、
駅周辺のキヨスクやコンビニエンスストア、
飲食店などでの利用が可能です。

Kitacaが使える自動販売機の設置も増えてきていますよ!

⑥ 全国の交通機関やお店で使える

Kitacaは全国の「全国相互利用サービスのシンボルマーク」がある、
鉄道・バス・お店で利用することができます。

本州に出張や旅行に行った際でもそのままKitacaを利用できるので、
忘れずに持って行きましょう!

その逆も同様で、
Kitacaエリア内の改札機でも他社の交通系ICカード、
Suica」や「ICOCA」をタッチして改札を通過できます。

さらに、札幌にはもう一つ「SAPICA(サピカ)」という交通系ICカードがあります。

SAPICAは主に、札幌市営地下鉄北海道中央バスなどで使われているカードですが、
「Kitaca」は「SAPICA」エリア内の交通機関でも利用することができます。

以前はSAPICAでJR北海道(Kitacaエリア)に乗ることはできませんでしたが、
2025年3月からSAPICAもJR北海道で利用可能になり、
相互利用の利便性がさらに向上しました!

Kitacaの種類と基本情報

用途で選べる3種類のKitaca

Kitacaには「無記名Kitaca」「記名Kitaca」「Kitaca定期券」の3種類があります。

どのKitacaカードでも、
電子マネーとして現金をチャージできる機能は搭載されています。
(この機能がなければICカードとしての使い道が少ないですからね)

Kitacaの販売場所は、
Kitaca利用可能エリア内の「みどりの窓口」です。

ただし、「無記名Kitaca」は個人情報の登録が不要なので、
Kitaca対応の券売機でも購入することが可能です。

他にも知っておきたいポイントとして、
JR札幌駅にはJRタワーという大きな建物があり、
ステラプレイスなどの商業施設が入っています。

JRタワーのポイントサービスなどが一体化した、
JRタワースクエアカード Kitaca」というカードは、
地元では有名なカードです。

「JRタワースクエアカード Kitaca」にはクレジットカード機能が付いているので、
発行にはクレジットカード会社への申し込み・審査が必要です。

購入前に知っておきたい基本情報

Kitacaの販売金額
Kitacaの販売金額は2,000円です。
この料金には預り金(デポジット)500円が含まれるので、
購入後すぐに利用できる金額は1,500円になります。

「Kitaca定期券」を新規購入する場合は、
「定期券代金+デポジット500円」が購入金額になります。

Kitacaの基本ルール
①「無記名Kitaca」は大人用のみ発行できます。
「記名Kitaca」と「Kitaca定期券」は大人用とこども用があります。

② いずれのKitacaカードも、
カード内のチャージ残高の上限は20,000円です。

③ チャージ残高の払い戻しは、
手数料220円を支払うことで現金での受け取りが可能です。

④ 紛失時の再発行は「無記名Kitaca」ではできません。
(個人情報が登録されていないためです)

⑤ Kitacaの利用履歴は、
Kitaca対応の券売機で最新20件まで確認・印字できます。

⑥ 1枚のKitacaで複数人分の運賃を支払うことはできません。
1人に対して1枚のKitacaが必要です。
ただし、同伴者の切符をKitacaの電子マネーで購入することは可能です。




Kitacaの残高とチャージのポイント

残高不足になったらどうする?

うっかりチャージ残高が不足しているのに改札を抜けようとすると、
扉が閉まって通れなくなってしまいます。

そんな時は、改札機周辺に設置されているチャージ機や、
のりこし精算機でKitacaにチャージをしましょう。

と言いたいところですが、
残念ながらKitacaにはオートチャージ機能がありません。
こまめに残高を確認して、
上限20,000円の範囲でチャージを繰り返し行う必要があります。

もう一つ、北海道で電車を利用する際の注意点として、
無人駅が非常に多いということがあります。

チャージ機・自動改札機がない駅も多いので、
乗車前に残高を確認しておくのが安心です。

もし電車の中で残高不足に気づいた場合は、
車掌さんに申し出て、不足分を現金で支払いましょう。

何事にも北海道ならではの緩やかさがあるので、
余裕を持ったチャージで残高不足を防いでいきたいですね!

Kitacaにチャージできる場所

急な残高不足に対応するために、
Kitacaエリア内の駅の券売機や精算機でチャージするのが一般的ですが、
それ以外の場所でもチャージは可能です。

セイコーマート・セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマートなど、
主要なコンビニでチャージができます。

レジで店員さんに「Kitacaにチャージしたい」と伝えればOKです。
チャージは1,000円単位で、現金のみの取り扱いです。
(クレジットカードでのチャージはできません)

他にも、イオンやマックスバリュ、まいばすけっと、
ツルハドラッグ、サツドラ(サッポロドラッグストアー)などの大手チェーン店でも、
チャージができる場合があります。

北海道は、人口に対してコンビニの数が多いのが特徴です。
ふと思い立った時にコンビニに立ち寄ってKitacaに入金しておけば、
駅で残高不足に困ることはなくなりそうですね。

Kitacaの残高を確認する方法

Kitacaの残高を確認する方法として、
駅の改札を通ったときや、自動券売機で確認する方法が一般的です。

また、Kitacaの残高を確認できるスマホアプリも多数存在しています。

Androidの場合
Google Playで「ICカードリーダー」と検索すると、
たくさんの残高確認アプリが見つかります。
スマホのNFC機能をオンにして、
背面にKitacaをかざすだけで残高が表示される、
とても便利なアプリです。

iPhoneの場合
残念ながら、2025年8月現在、KitacaはApple Payには対応していません。

しかし、公式対応はしていませんが、
ちょっとした裏技を使えば、
iPhoneでも残高を確認できるんです。

その方法とは、iPhoneのNFC機能を利用した残高確認アプリを使うこと。
カードをiPhoneの背面にタッチするだけで、残高をチェックできます。

App Storeで「ICカードリーダー」と検索して探してみてください。

Android・iPhoneともに、
残高確認アプリが気になる方はぜひ一度利用してみましょう!

Kitacaのよくある質問(FAQ)

Kitacaに関するよくある質問イメージ画像
Q. Kitacaはどこで買えますか?
A. Kitacaエリア内にあるJRの「みどりの窓口」で購入できます。
個人情報の登録が不要な「無記名Kitaca」であれば、
一部のKitaca対応券売機でも購入可能です。

Q. クレジットカードでチャージできますか?
A. できません。
駅の券売機やコンビニなど、
どこでチャージする場合も現金のみの取り扱いとなります。

Q. オートチャージ機能はありますか?
A. ありません。
残高が少なくなったら、
その都度ご自身でチャージしていただく必要があります。

Q. 紛失した場合、再発行できますか?
A. 「記名Kitaca」と「Kitaca定期券」であれば再発行が可能です。
お近くの「みどりの窓口」で手続きをしてください。
その際、再発行手数料520円と新しいカードのデポジット500円が必要です。
「無記名Kitaca」は紛失しても再発行はできません。




まとめ

北海道民の間で馴染みの深いKitacaについて、
詳しい使い方と注意点をご紹介しました。

まだまだ未発展な部分もありますが、
それほど困ることがない便利なサービスかと思います。

以前はSAPICAとの相互利用に少し不便な点がありましたが、
2025年からはその問題も解消され、さらに使いやすくなりました!

北海道ラバーとして、
今以上にKitacaが発展していくことが楽しみです!

ここまでお読みいただいた方も、
ぜひ便利なKitacaを1枚お持ちになってみてくださいね!

参考リンク集

公式サイト
サービス
詳細
Kitaca公式サイト JR北海道によるKitacaの公式ページです。
SAPICA公式サイト 札幌圏の交通ICカード「SAPICA」の公式サイトです。
札幌駅総合開発株式会社 札幌駅直結の商業施設、JRタワースクエアカードの情報もこちら。
JR北海道 公式X JR北海道の公式X(旧Twitter)アカウント。運行情報などを発信しています。
JR北海道 公式Instagram JR北海道の公式Instagramアカウント。北海道の観光・グルメを発信しています。