返済しても元金が減らない?
借金が減らない原因と解決策を徹底解説
カードローンは便利なシステムですが、
毎月返済しているのに残高がなかなか減らない、
という悩みを持つ方は少なくありません。
ここでは、
カードローンの残高が減らない仕組みについて徹底解説します!
カードローンの落とし穴に落ちない為にも、
ぜひ参考にしてください。
- ページ更新日:12月16
1.カードローンの残高とは?
カードローンの利用明細に記載されている残高は、
一般的に「利用残高」と呼ばれます。
これはカード会社に借りているお金の総額(元金)のことで、
今後返済していくべき金額になります。
利用明細には「ご利用可能額(利用可能枠)」という項目があると思いますが、
これはカード会社から借りることができる上限の金額です。
「ご利用可能額」から「利用残高」を引いた金額が、
あといくら借りることができるかを示す「借入可能額」になります。
2.残高不足になった場合の対処法
残高不足のデメリット
カードローンを利用している時に、
口座の残高不足で支払期日に引き落としが出来ないケースがあります。
これは「未払い」「滞納」「延滞」「支払遅延」などと呼ばれます。
払うつもりであっても、
ATMに行く時間が無かったり、
入金をすっかり忘れていた、
ということは誰にでも起こりうることです。
1回のうっかりミスですぐにブラックリスト!
なんてことは基本的にありませんが、
残高不足を放置するとそれなりに重いペナルティが発生します。
■主なデメリット■
返済日に遅れた日数分だけ発生する特別な利息のことを、
「遅延損害金」と呼びます。
遅延損害金の利率は契約によって異なりますが、
利息制限法などの法律に基づき、
上限は年率20.0%に設定されているケースが一般的です。
- 借入額50万円、遅延損害金率20%(上限)、20日間延滞した場合
- 50万円 × 20% ÷ 365日 × 20日 = 約5,479円
月々の返済額に加え、
通常の利息とこの遅延損害金をあわせて支払わなくてはいけないので、
返済負担が一気に大きくなります。
いわゆる「ブラックリスト(信用情報機関への異動情報の登録)」に載ってしまう目安は、
一般的に「61日以上または3ヶ月以上の滞納」と言われています。
ただし、
信用情報の登録基準は機関(CIC・JICCなど)や契約内容によって扱いが異なるため、
あくまで目安として理解しておく必要があります。
ブラックリストに登録されると、
完済後も一定期間(目安として5年程度)はその情報が残り、
その間は新たなローン契約やクレジットカードの作成が難しくなります。
また、数日の短い延滞であっても、
繰り返せばカード会社社内の信用実績(社内ブラック)に影響し、
利用停止等の措置が取られる可能性があるため注意が必要です。
▼【トラブルにならない為の対処法】
借り入れをしている会社から督促の連絡が来る前に、
自分から会員専用ダイヤル等へ連絡することが一番の対処法です。
事前に連絡を入れておくことで、
カード会社からの電話催促を一時的にストップできる場合があります。
また、消費者金融によっては、
支払日の変更相談に乗ってもらえるケースもあり、
リスクを最小限に抑えることが可能です。
ローンの支払いを延滞中の場合、
カードの利用が一時停止されることが一般的です。
支払日を連絡した上で、
入金後にいつからカード利用が再開されるかを確認しておくと安心です。
トラブルを避けるためには、
無理のない返済計画を立てることと、
万が一遅れる場合は速やかに連絡を入れる誠意が必要です。
3.残高スライド方式について徹底解説
残高スライド方式の仕組み
銀行カードローンでも消費者金融でも、
返済方式として多くの会社が採用しているのが「残高スライド元利定額リボルビング方式」です。
いわゆる「リボ払い」の一種です。
会社によって呼び名は多少異なりますが、
「借入残高に応じて毎月の返済額が変動(スライド)する」
という仕組みは共通しています。
例えば、
「借入残高が10万円以下の時は月々2,000円」
「10万円超〜20万円以下の時は月々4,000円」
といったように、
借入額が増減すると、
それに応じて最低返済額も段階的に変わるのが特徴です。
なお、クレジットカードのショッピング枠で利用するリボ払いと、
カードローンの返済方式は似ていますが、
適用される金利やルールが異なるため混同しないよう注意しましょう。
残高スライド方式の落とし穴
この方式は、
毎月の返済額が数千円〜数万円程度と低く抑えられるため、
月々の負担が軽く、
返済計画が立てやすいというメリットがあります。
しかし、ここには大きな落とし穴があります。
毎月の定額返済の内訳は、
「元金」+「利息」で構成されています。
返済額が低いということは、
その分「元金」の返済に充てられる金額が少なくなり、
大半が「利息」の支払いに消えている可能性があるのです。
さらに、残高が減ってくると毎月の返済額も自動的に引き下げられる(スライドする)ため、
いつまで経っても完済しない、
という状況に陥りやすくなります。
「毎月決まった金額を引き落とされているから大丈夫」
と安心していると、
実は元金がほとんど減っていない、
という事態になりかねません。
仕組みを正しく理解し、
最低返済額だけで満足しないことが重要です。
4.毎月返済しても残高が減らない?
▼【利息ばかりを支払っているケース】
カードローンやクレジットカードは、
現金がなくてもスマートに買い物ができたり、
急な出費の際に現金を調達できたりと非常に便利です。
しかし、リボ払い(リボルビング払い)の仕組み上、
毎月一定額の支払いだけで済む反面、
その中身は「利息」が大きな割合を占めることになります。
特に借入残高が大きくなればなるほど、
毎月発生する利息額も増えるため、
返済しても返済しても元金が減らない、
「リボ地獄」と呼ばれる状態になりやすいのです。
▼【残高を減らすための対策】
毎月決まった期日に返済をしているからといって、
安心しきって使いすぎないことが大切です。
一度にたくさん借りるのではなく、
毎月少額ずつ借りている場合でも、
積み重なれば元金は雪だるま式に膨れ上がってしまいます。
効率よく残高を減らすためには、
「繰り上げ返済(随時返済)」を積極的に活用しましょう。
■残高を減らすための対策■
- 現在借りているお金を完済するまで追加融資を受けない
- ボーナスなどで余裕がある時は、全額を元金返済に回す
- 「ポイント還元」などの目先のメリットに惑わされない
- 余裕がある月は、ATMや振込で最低返済額以上に多く支払う
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
カードローンは、
旅行や買い物など人生を豊かにするための便利なツールです。
しかし、仕組みを理解せずに使っていると、
毎月支払っているのに残高が減らない、
いつの間にか支払総額が膨れ上がっている、
といったトラブルに繋がります。
トラブルを避けるためにも、
「元金を減らす意識」を持つことが大切です。
余裕ができたらATMですぐに追加返済をするなど、
賢く利用して早期完済を目指しましょう!