国際ブランドとは何が違う?
店頭ステッカーや券面ロゴの役割
クレジットカードの券面や、
お店の入り口にはたくさんのロゴマークが並んでいます。
VisaやMastercardは有名ですが、
それ以外にも「UC」や「DC」、
「SAISON」といったマークを見たことがありませんか?
これらは専門用語で、
「ローカルアクセプタンス・マーク」、
または「イシュアマーク(発行会社ロゴ)」と呼ばれています。
一見するとただのデザインに見えますが、
実は日本のクレジットカードの歴史において、
重要な役割を持っていた名残でもあるのです。
この記事では、
意外と知らないこのマークの意味と、
現在の決済における役割について詳しく解説します。
- ページ更新日:1月5日
1.ローカルアクセプタンス・マークとは
ローカルアクセプタンス・マーク(Local Acceptance Mark)とは、
直訳すると「特定の地域(ローカル)で受け入れられるマーク」という意味です。
具体的には、
カード発行会社(イシュア)や、
加盟店管理会社(アクワイアラ)独自のロゴマークのことを指します。
日本国内で古くから見かける代表的なものには、
以下のようなマークがあります。
* UC(ユーシーカード)
* SAISON(セゾンカード)
* DC(ディーシーカード)
* MUFG / NICOS(三菱UFJニコス)
これらのマークは、
そのカードを発行している会社を示す「社章」のようなものです。
それと同時に、
かつては「このマークがあるお店なら使えますよ」という、
日本国内独自の加盟店ネットワークを示す目印として機能していました。
2.国際ブランドとの違い
クレジットカードには、
大きく分けて2種類のマークが存在します。
この2つは役割が異なります。
◉国際ブランド(International Brand)◉
* Visa / Mastercard / JCB / Amex / Diners
* 世界中のネットワークで利用可能。
* 現在、お店で使えるかどうかの判断基準になるのはこちらです。
◉ローカルアクセプタンス・マーク◉
* UC / DC / SAISON など
* 主にカード発行会社を示すロゴ。
* かつて、その会社と「直接契約」していた加盟店であることを示す名残。
以前の日本では、
お店が「Visa」と契約するのではなく、
「DCカード」や「UCカード」といった日本のカード会社と個別に加盟店契約を結ぶのが一般的でした。
そのため、
お店の入り口には「UC」「DC」「JCB」などのステッカーがズラリと貼られ、
「うちはUCカードと契約しているから、UCのマークが付いているカードなら使えるよ」
という目印になっていたのです。
3.今はブランドのマークだけでいい?
では現在はどうなっているのでしょうか?
結論から言うと、
今の店頭決済では「国際ブランド(Visa/Mastercard等)」のロゴで判断するのが基本です。
現在は決済代行会社などが普及し、
お店側も「Visa/Mastercardが使える契約」を一括で結ぶことが一般的になりました。
そのため、
「UCカードのマークはないけれど、Visaが付いているから使える」
というケースがほとんどです。
逆に、
ローカルマークだけを見て「使える」と判断するのは難しくなっています。
では、
なぜ今もカードの裏面などにこのマークがあるのでしょうか?
それは主に以下の理由です。
* 発行元の証明(どこの会社が管理しているカードか)
* 独自の特典対象の判別(このマークがあるカードは提携施設で割引など)
現在は「使える・使えない」の目印というよりも、
「サービスの提供元や特典の対象カードを表すマーク」
として捉えておくのが正確です。
4.まとめ
普段あまり意識することのない「ローカルアクセプタンス・マーク」ですが、
日本のクレジットカード普及の歴史が詰まったマークです!
簡単にまとめると、
以下のようになります。
VisaやMastercardなど=世界共通で「使えるか」を判断するマーク
カード会社のロゴ=発行会社や特典対象を証明するマーク
昔ながらのお店に行くと、
レジ周りに「UC」や「DC」の古いステッカーが今も貼られていることがあります。
これはそのお店が、
古くからカード決済を導入していた証拠でもあります。
お財布の中のカードを裏返して、
どんなマークが入っているか確認してみると、
そのカードの「発行元」や「系列」が見えてきて面白いですよ。
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