料金滞納の末路とは?
利用停止から裁判までの流れを徹底解説!
学生時代や社会人になりたての頃、
毎月の支払いが遅れて「携帯料金未払い」として、
通信が止まっている人はいませんでしたか?
料金の支払い請求を無視し続けた場合、
後で取り返しのつかない事態になるかもしれません。
万が一のために、
携帯料金を払わなかった場合の「恐ろしい結末」まで、
詳しく知っておきましょう。
- ページ更新日:12月4日
1.携帯料金が払えない時に知っておきたい事
お給料日前や支払いが多い月など、
携帯料金の支払いが難しくなることもあるかと思います。
支払いが遅れても、
携帯は使えているし、
問題ないでしょ?
そう考えてしまう方もいるのですが・・。
携帯の利用を止められてから、
大変なことになる可能性も十分に考えられます。
特に、
料金支払いの「督促状」が届いたら、
早く支払わないと「後悔することになる」と言っても過言ではありません。
携帯の利用料金を未納のままにしていた場合、
どうなってしまうのでしょうか?
▼【携帯代を滞納している方に役立つ情報とは?】
私の友人もよく携帯電話の利用が止められていましたが、
止められてもすぐに料金の支払いが出来れば、
携帯電話の利用機能を失うことはありません。
しかし、
何度も届く「支払い請求(督促状)」を無視し続けた場合、
携帯会社から見放されることになります。
そうすると、
自分の携帯電話を失うことになるのです。
利用停止された端末だけを持っていても、
電話の機能は利用できませんからね・・。
携帯電話が利用停止された場合、
もう料金を払わなくていいから、
その方が良いかも!
なんて思ってはいけません。
携帯料金の未納分は、
これまでよりも更に厳しい方法で取り立てられることになるので、
支払いを免れることが出来たわけではないんです。
滞納を続けた携帯料金は、
一体どのような仕組みで支払うことになるのでしょうか?
携帯代を支払わないでいたら、
最終的にどうなってしまうのか見ていきましょう。
2.携帯代を払わずに利用し続けると・・
▼【①・支払期限を過ぎてしまった】
現金が無くて支払えなかっただけではなく、
口座引き落としを設定している場合。
口座に引き落とし可能な金額が入っていなかった場合でも、
料金の支払いが滞ってしまうことになります。
でも、
これって時々あることですよね。
そのため、
この段階で慌てる必要はありません。
まだ携帯が止まるわけでは無いので、
大丈夫です。
ソフトバンクやau、ドコモなど多くのキャリアでは、
万が一支払い期限が過ぎてしまった場合でも、
数日後に遅れて料金を支払うことで問題なく継続利用が可能です。
最近ではコンビニ払込票だけでなく、
「ショップ窓口」や「Pay-easy(ペイジー)」、
「クレジットカード」などで支払える場合も多いです。
ただし、
「再振替日」になっても引き落としが出来なかった場合、
請求書・督促状が送付されることになります。
▼【②・料金未納の督促状が届きます】
各携帯会社では、
支払い期限までに料金が支払われなかった場合、
その2週間程度後になって料金未納の請求書(督促状)が利用者の元に届くことになります。
この請求書(督促状)にも「支払期限」があり、
その期日までに支払わなければ「回線を停止する」という内容が記載されています。
この時点で料金の支払いを終えれば、
大きな問題にはなりませんが、
この請求も無視すると「携帯が使えない」状況になります。
▼【③・携帯の利用停止となります】
請求書(督促状)を無視し続けた場合、
携帯電話の通信機能は容赦なく止まります。
ドコモやauの場合、
回線停止では「この番号はお客様の都合によりおつなぎできません」と音声案内がされるのが一般的です。
このアナウンスによって、
「この人、料金を滞納してるんだな」と発信者にバレてしまいます。
ソフトバンクなど一部のキャリアでは、
停止直後は着信のみ可能なケースもあるようですが、
最終的には全ての機能が止まります。
また、
料金の滞納を続けていると「重要な通知」が届くことになります。
それは「契約解除」に関する内容です。
これは「最終警告」でもあり、
○月○日までに支払わないと「回線契約を解除する」という旨が記載されています。
▼【④・強制解約になります】
携帯電話の通信が停止になった以降、
支払いを済ませなかった場合。
回線停止のみならず「契約解除(強制解約)」の措置がとられます。
これは、
携帯電話番号を失うことになりますし、
信用も失った状況と言っても良いかと思います。
強制解約された場合、
次に新規契約をしたい場合になっても、
審査に通らない可能性が高くなります。
3.強制解約になっても支払わない場合
携帯電話が利用できなくなって、
これで終わり!ではありません。
支払っていない通信料金は、
借金としてカウントされます。
この借金を放置した場合、
どうなってしまうのか?
ここからが恐ろしい内容になっているので、
ちゃんと確認しておきましょう。
▼【①・債権回収の連絡が来ます】
強制解約後、
携帯料金を滞納し続けた場合。
携帯電話会社は、
料金回収を回収業者(弁護士事務所や債権回収会社)に委託することがほとんどです。
専門業者による債務回収は、
延滞金も加算されての請求になりますので、
さらに返済する金額が上がります。
よく「5年で時効になる」という話を聞きますが、
これは自動的に消えるわけではありません。
現在の法律でも、
原則として5年で時効期間を満たすことはありますが、
「時効の援用」という手続きを行わない限り、
支払い義務はなくならないのです。
また、
裁判を起こされると時効期間は「10年」に延長されるため、
逃げ切るのは非常に困難です。
▼【②・裁判所から支払い命令も・・】
携帯料金のを支払いを放置したままにすると、
裁判所から訴状または、
支払い督促が出されることもあります。
■「通常訴訟」の場合■
裁判所から訴状や呼出状と一緒に「答弁書」が届きます。
指定された期日までに答弁書を提出しないでおり、
さらに裁判も出廷しない場合は、
欠席判決で「強制執行」になる可能性が高まります。
■「支払督促」の場合■
「支払督促申立書」が届いてから、
2週間以内に異議を申し立てない場合、
携帯会社から「強制執行」を受ける可能性があります。
強制執行の前に、
相手側と協議する必要に迫られることになります。
▼【③・最終的に差押さえ「強制執行」も】
裁判所からの訴状や督促を無視した場合。
裁判に出廷もせず、
異議を申し立てもしなければ、
強制執行による「差し押さえ」が考えられます。
うちは、
賃貸だから、
問題無いし~と思われる方。
それは甘い考えだと言えます。
裁判所による差し押さえは、
不動産だけではありません。
「銀行預金」や「お給料」なども差し押さえられる可能性があります。
そうなると、
支払うべき金額より、
大きな代償を払うことになるかもしれません。
4.みんなのQ&A
▼【滞納分も翌月まとめて払えば大丈夫?】
Q.今月いろいろあり携帯代を滞納中ですが、強制解約されるのでしょうか?来月に2ヶ月分一気に払えば大丈夫ですか?
1か月分の利用料金を滞納した場合。
支払い期限から2週間後程度に料金未納の請求書が届きます。
この請求書にも「支払期限」が記載されているので、
原則は指定された期限までに支払う必要があります。
ただし、
強制解約までには数ヶ月の猶予があるケースが多いため、
督促状が送られてくるタイミングから考えると、
2か月分の料金を一緒に支払うことで間に合うこともあります。
まずは放置せず、
送付される請求書の「問い合わせ先」へ確認し、
支払い意思を伝えることが大切です。
▼【強制解約後の新規購入】
Q.携帯電話の料金未納で強制解約になってしまいました。どうしても携帯が必要なのですが、他社なら新規契約できますか?
携帯料金の未納が理由で強制解約になった場合。
残念ながら、
他社であっても新規購入は難しいというのが実情です。
携帯電話会社間では、
料金不払い者の情報を共有する仕組み(TCAなど)があるため、
未納がある状態では審査に通らない可能性が高いでしょう。
もし携帯が必要であれば、
審査不要の「プリペイド携帯」を利用するか、
未納分を完済してから申し込む必要があります。
5.携帯端末の支払い滞納も大変
▼【いわゆる「ブラックリスト」に載ってしまいます】
スマホの本体代金は、
分割払いで購入している方が多いかと思います。
最近の端末は高額なので、
24回払いや48回払いで支払う契約を選ぶ人は多いですよね?
しかしながら、
分割購入というのは、
ローンを支払っている仕組みと同じであることを忘れてはいけません。
毎月、
通信料金と同時に端末を分割購入した代金も一緒に請求されているため、
ローンで端末を買ったことを忘れている方もいらっしゃると思います。
強制解約によって「利用料金滞納」状態に陥った場合、
「端末の分割代金」の支払いも滞納したという扱いになります。
これはクレジットカードやローンの審査を行う「信用情報機関(CICなど)」に、
「返済滞納」という事故情報が記録されることを意味します。
要するに、
ここで記録されている事故情報が「ブラックリスト」と呼ばれるものです。
金融機関は、
信用情報機関に記録されている「信用情報」によって、
各種ローン等の審査を行っています。
微々たる金額の携帯利用料金であっても、
端末代金を含んで滞納した事実がある場合、
支払いの完済後も「約5年」は、
その記録が残ることになります。
この情報によって、
携帯の新規購入だけでなく、
将来的に「住宅ローン」や「車のローン」を組むことが非常に難しくなるリスクがあります。
6.まとめ
携帯の利用料金が払えなかった場合、
どうなるのかについて確認してきました。
たかが携帯ですが、
されど携帯です。
支払いの滞納は自分が考えている以上に、
厳しい状況に追い込まれる可能性があります。
「時効で逃げ切れる」といったネットの情報を鵜吞みにせず、
将来の自分が困らない為にも、
どんな少額であっても支払いを滞納しないことが大切です。
自分の経済状況を考えながら、
無理のない契約を結ぶようにしましょう!