ロクス

クオカード付きホテルの出張利用は違法?実際の経験談で解説!

ビジネスホテル宿泊でポイント還元!
クオカードプランの仕組みとリスク

仕事での出張時にホテルを利用した場合、
諸経費として費用を建て替えることがありますよね?

その後、
会社に領収書を提出することでお金が返ってくるかと思います。

最近、「クオカード付きのホテル宿泊プラン
というプランが人気を集めています♪

しかし、これを利用するには正しい知識が必要です。

「クオカード付きのホテル」ってどういう事なのでしょうか?
そして、
本当に利用しても大丈夫なのでしょうか?

  • ページ更新日:12月1日




1.クオカード付きホテルが人気の理由

クオカード付きホテルが人気の理由は「お得感」にあります!

一般的な会社では、
出張時は自分でホテルを予約。

1泊くらいまでは自己管理で宿泊先を決めてOKと会社に言われますよね?

このパターンの場合、
自分でホテルを予約するので、
予算内であればどんなホテルに泊まっても基本的には大丈夫です。

出張費用を自費で建て替えて、
ホテルの宿泊料金を支払い、
その後で領収書を会社して申請して、
建て替えた経費を受け取るという形になるはずです。

通常、
出張滞在費・ホテル宿泊費用」という利用用途に対して、
普通にホテルから受け取った領収書を提出すれば細かい内訳までは追求されません。

そこで、クオカード付きホテルを利用する
という案が浮かんでくるわけです。

クオカード付きホテルとは、
ホテル宿泊プランの中に
サービスの一環として宿泊者への、
クオカードの配布が含まれているプラン
のことです。

このプランは、
ホテル宿泊時にクオカードが受け取れるというプランです。

そうなんです。

つまり、
ホテル宿泊料」という名目の領収証の中に、
必要経費としてクオカードが含まれているということなんです。

ホテルに泊まってさらにクオカードが貰える!
これって、
働く側からすればお得ですよね?

最近は、
このような「クオカード付きのホテルプラン」がとても人気になっています!




2.会社にバレたら違法になる?

コンプライアンスが厳しい現在、安易な利用はリスクが高いです。

それでは、
会社に「その事」がバレたらどうなるのでしょうか?

実は、
会社の経費精算の仕組みによって、
その行為が「違法(業務上横領)」になるかどうかが大きく変わります。

ここが最新のビジネス常識として非常に重要なポイントです。

実費精算の場合は「NG」の可能性大

もしあなたの会社が、
かかった宿泊費を領収書通りに支払う「実費精算」方式を採用している場合、
クオカード付きプランの私的利用は非常に危険です。

会社はあくまで「宿泊費」を出しているのであって、
その中でお金と同等の価値があるクオカードを個人が受け取って自分のものにすると、
会社の資産を勝手に自分のものにしたとみなされます。

これは、
業務上横領にあたる可能性が高い行為です。

領収書に内訳が出ないからバレない」と考えるのは危険です。

最近では税務調査やコンプライアンス強化により、
企業側もこのようなプランの利用に厳しくなっています。

定額支給(日当)の場合は「OK」のケースも

一方で、
宿泊費が一律で支給される「定額支給(日当制)」の場合は話が別です。

例えば「宿泊費として一律1万円支給」と決まっていて、
その範囲内でどうやりくりするかは個人の裁量に任されている場合です。

この場合は、
安く泊まって差額を浮かせようが、
クオカード付きプランにしようが、
個人の自由とみなされるケースが多いでしょう。

ただし、
会社に細かく確認した場合、
とても良い顔はされないことが予想できるかもしれません。

もちろん、
内訳の内容がバレなければそれで済むことなので、
万が一行うとしたらバレないように行う必要はありそうです。

しかし、
考え方として朝食サービスがない、
夕食サービスがない、
という代わりにクオカードを支給しているというホテルも多く存在しています。

この場合、
食事の場所と時間に自由な選択肢を付与していると考えられるので、
大きな問題ではないと思うのですが・・、
気になる場合は、
必ず経理担当者に相談するようにしましょう。

最も重要なのは、
会社の規定」です。

もし会社の規則でクオカード付きホテルプランの利用がNGとされている場合は絶対に利用してはいけません。

禁止されている場合は金額の大小に関わらず、
自分の取った行動が業務上の横領・詐欺罪にあたる可能性も大いにあります。

特に全面的に禁止されている会社で搾取的な行為に及んだ場合、
自分にとって想定以上のものを失う場合も考えられます。

会社の規定にひっかかる場合、
何らかの罰則がある可能性は高いので、
クオカード付きホテルの利用がNGの会社であればやらない方が懸命でしょう。

経営者側、
経理担当の方もクオカード付きホテルの実態を知っておくことで、
管理業務に役立つと思いますので、
ぜひ一度確認してみてください!



3.実際に使ってみた感想と注意点

自由度が高いので使い勝手は良いですが、ルール確認は必須です。

ビジネスホテルの朝食がどうしても口に合わない、
商談の関係で食事の時間が合わない。

出張時のホテルの利用って様々な不便さがありますよね?

私の場合、
実際にクオカード付きのホテルに会社で出張に行ったことがあるのですが、
まったく会社としては問題ないことでした。

もちろん私の会社は、
クオカード付きのホテルに泊まる事は規定違反ではありません。

これは私の会社が、
宿泊費に関しては比較的個人の裁量を認めているタイプだったからです。

出張のたびにクオカード付きのホテルに泊まって1,000円くらい特をしたので、
出張に行くのが楽しみになってしまったくらいです。

会社がNGでなければ是非、
おすすめしたいですね♪

私の働いている会社はNGではないので、
ほとんどの人がこのようなホテルを利用してちょっと得をしていました。

もちろん大きな声で言えないのですが、
利用する人はとても多かったです。

現在では会社の方針として、
個々の常識の範囲内であれば自由に利用して良いということなので問題なく利用しています。

こういう時に寛大な裁量をしてもらえる会社ってちょっと尊敬します。

しかし、
これはあくまで「会社が認めている場合」に限ります。

これから利用を考えている方は、
「みんなやってるから」と安易に真似をするのではなく、
一度自社の就業規則や旅費規程に目を通してみてください。



4.まとめ

ルールを守った上で、クオカード付きホテルを有効活用しましょう!

クオカード付きホテルの宿泊プランがとても話題になっています!

出張でホテルに行くことで、
ちょっとしたお得があるなら誰でも使いたいと思うのは当然ですよね♪

最近はクオカード付きのホテルがすごく多くなっているので、
それだけたくさんの需要があるのだと感じます。

しかし、
ここまで解説してきた通り、
会社の経費精算システムによっては「重大な規程違反」になるリスクがあります。

* 実費精算の会社:利用は控えるか、クオカードを会社に返却するのが無難
* 定額支給の会社:個人の裁量で利用できる可能性が高い

もちろん会社のルールで「NG」であれば絶対に利用を控えるべきですが、
規定が無い場合でも注意が必要です。

「バレなきゃいい」ではなく、
クオカード付きのホテルはとてもおすすめなので、
ぜひ正しい知識を持って利用してみてください!

気になる場合は、
一度経理担当者に相談するようにしましょう!