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奨学金返済「リレー口座」を変更する方法|申し込みと注意点!

奨学金の返済口座を
変更したい!
手続きの方法と注意点を解説

学生時代に奨学金を受けて無事に卒業し、
社会人として活躍している人も多いと思います。

奨学金を利用した場合、
毎月のお給料の中から奨学金の返済を
行っているはずです。

社会人生活を送る中で、
給与振込口座を変更することもありますよね。

そこで今回は、奨学金の返済に大切な
リレー口座の変更方法について、
詳しくご紹介します!

  • ページ更新日:9月24日




リレー口座とは?
奨学金返済の仕組み

リレー口座とは、
日本学生支援機構(JASSO)から受けた奨学金を返済する際に、
金融機関の自分の口座から自動で引き落としを
してくれる口座のことです。

リレー口座というと、何だか借金の返済に困って・・。
自転車操業をしている様なイメージがありますが、
それは全く違います。

リレー口座は、
自分が返済した奨学金が、次の世代の後輩たちへリレーされていく」という意味が込められています。

奨学金の返済は毎月決まった額を返していくため、
基本的には給与が振り込まれる口座など、
メインで使っている銀行口座を指定しておくと安心です。

もし「リレー口座」がメインバンクと異なると、
給与が振り込まれた後に、
わざわざリレー口座へ入金する手間が発生します。

この作業を毎月続けるのは、
思った以上に面倒に感じるかもしれません。

仕事が忙しくて手続きができなかったり、
うっかり忘れてしまったりすると、
リレー口座が残高不足になる可能性があります。

万が一、返済が滞ってしまうと、
後日、振込用紙で支払うことになったり、
翌月に2ヶ月分がまとめて引き落とされたりします。

一度や二度のうっかりならまだしも、
もし3カ月以上返済が滞ると
その情報が信用情報機関に記録されてしまうのです。

信用情報機関に事故情報が記録されることは、
いわゆる「ブラックリスト」に載るのと同じ状態で、
将来クレジットカードを作成したり、
ローンを組んだりする際の審査で、
不利になる可能性が非常に高くなります。

これらの金融機関は審査の際に必ず信用情報を確認するため、
隠していても分かってしまいます。

このような事態を避けるためにも、
給与振込口座などメインバンクを変更した際は、
奨学金の返済口座(リレー口座)も忘れずに変更することがとても重要です。

リレー口座の変更手続きは
時間に余裕をもって

リレー口座の変更手続きは、
現在利用している口座から「新たに利用したい口座」へ
切り替える手続きのことです。

リレー口座の変更手続きで、
まず知っておきたい大切な注意点があります。

それは、
実際に新しい口座からの引き落としが始まるまで1〜2ヶ月ほど時間がかかるということです。

手続きが完了するまでの期間は、
ご自身で振込用紙を使って返済を続ける必要があります。

リレー口座の変更手続きは、
時間に余裕をもって早めに進めると安心です。

※郵送による申込書の受付は、
2023年12月28日をもって終了しました。




リレー口座の
変更手続きは2種類!
方法と必要なもの

リレー口座変の更手続きは2種類イメージ
リレー口座の変更手続きは、大きく分けて2つの方法があります。

現在は、
インターネット経経由での申し込みが推奨されており、
金融機関の窓口で手続きすることも可能です。

それでは、具体的な手続きの方法と、
事前に準備が必要なものについて見ていきましょう。

【推奨】スカラネット・パーソナルでのWeb手続き

現在、日本学生支援機構が最も推奨しているのが、
スカラネット・パーソナル」という
インターネットサービスを利用した手続きです。

パソコンやスマートフォンから24時間いつでも申し込めるので、
日中、銀行窓口へ行く時間がない方でも安心です。

また、
インターネット専業銀行を利用したい場合は、
このWeb手続きでのみ可能です。

ただし、本人名義の口座しか登録できない
一部対象外の金融機関がある、といった注意点もあります。

申込書での手続き(金融機関窓口)

紙の申込書を使って、
金融機関の窓口で手続きをすることも可能です。

申込書や書類請求に関する詳細は、
公式サイトの案内ページをご確認いただくか、
奨学金相談センターへお問い合わせください。

奨学金相談センター
電話:0570-666-301(ナビダイヤル)
※海外・一部IP電話からは 03-6743-6100

受付時間:月曜~金曜 9:00~20:00
(土日祝日・年末年始を除く)

家族名義の口座に変更したい場合や、
Web手続きの対象外金融機関を希望する場合は、
こちらの方法で手続きを行いましょう。

手続きに必要なもの

手続きの際には、以下のものが必要になります。
あらかじめ準備しておくとスムーズです。

奨学金番号
奨学金申込時に発行された番号です。
奨学生証」や「返還誓約書」に記載されています。
もし書類が見つからず不明な場合は、
奨学金返還相談センターへ問い合わせて確認できます。

新しい振替口座の情報
店番号や口座番号がわかる通帳やキャッシュカードを
手元に用意しましょう。

届出印(銀行印)
申込書で手続きする場合に必要です。
どの印鑑を登録したか、
間違えないようにしっかり確認しておいてくださいね。




申し込みから引き落とし
開始までの流れ

リレー口座の申し込みから、
実際に新しい口座での引き落としが始まるまでの
大まかな流れは、以下の3ステップです。

① 申し込み手続きを行う
スカラネット・パーソナル、
または金融機関の窓口で口座変更の申請をします。

申込書を記入する際は、
奨学生番号の書き間違いや、
届出印の間違いがないように注意しましょう。

間違えてしまった場合は、修正テープなどは使わず、
二重線を引いて訂正印を押してください。
不備があると、それだけ手続きが遅れてしまいます。

② 「口座振替加入通知」が届く
手続きが無事に進むと、
日本学生支援機構から「口座振替加入通知
というハガキが郵送で届きます。

③ 新しい口座から引き落とし開始!
通知ハガキには、
新しい口座からの引き落とし開始日が記載されています。
その日が来るまでは、
引き続き今までの方法で返済を続けてください。

また、
新しい口座からの引き落としが始まるまでは、
現在の口座は解約しない
ように注意しましょう。

もし、これまでに奨学金の返済を延滞している場合は、
延滞分や利息なども含めて
引き落としされるので、口座の残高を確認しておきましょう。

【注意】氏名や住所が
変わった場合は?

引っ越しや結婚などで住所や氏名が変わった場合は、
別途「転居・改氏名・勤務先(変更)届」の提出や、
スカラネット・パーソナルでの手続きが必要です。

届出を忘れるとJASSOからの重要なお知らせが届かず、
気づかないうちに延滞金が発生する危険性もあるので、
変更があったら速やかに手続きをしましょう。

特に注意したいのが、氏名変更です。

結婚などで氏名が変わり、
金融機関で口座名義の変更手続きをした場合、
それだけでは奨学金の引き落としは継続されません。

必ず、この記事で解説している
リレー口座の変更手続きも併せて行う必要があります。

これを忘れると引き落とし不能となり、
返済が滞ってしまう可能性があるので、
十分に注意してください。




まとめ

奨学金のリレー口座の変更は、
以前よりも手続きが便利になりました。

一度手続きを済ませてしまえば、
完済まで毎月の入金の手間が省け、
返済忘れのリスクも大幅に減らすことができます。

また、社会人として今後クレジットカードを作ったり、
ローンを組んだりする機会も出てくるでしょう。

その時に審査で困ることのないよう、
奨学金の返済をきちんと行い、着実に信用を積み重ねていくことが大切です!

参考リンク集

公式サイト・サービス 詳細
日本学生支援機構(JASSO) 奨学金の口座振替(リレー口座)に関する公式案内ページです。
スカラネット・パーソナル 奨学金に関する情報閲覧や各種手続きができるオンラインサービスです。