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クレジットカードのサインレス決済とは?仕組み・条件・対応店舗をわかりやすく解説

クレジットカードのサインレスとは?
お店によって「サイン不要」な仕組みを解説

クレジットカードで支払う時、サインや暗証番号が不要な
サインレス決済」に戸惑ったことはありませんか?

実は、お店や金額によって対応が違うのは、
カード会社とお店との契約内容が関係しています。

なぜサインレスが可能なのか、
その仕組みと安全性を詳しく見ていきましょう。

  • ページ更新日:11月10日




1. クレジットカードのサインレスとは

クレジットカードの「サインレス」はどんなサービス?

クレジットカードで買い物をすると、
伝票にカード裏面と同じサインを求められることがあります。

一方で、お店によっては暗証番号の入力で済んだり、
そもそも本人確認がない場合もあります。

このように、クレジットカード利用時のサインや
暗証番号入力の必要がないことを「サインレス決済」と言います。

サインレスにすると、その分会計時の時間短縮ができるため、
お店側だけでなく利用者にとってもメリットがあります。

特にレジが混雑しやすいコンビニやスーパー、
スピードが求められる高速道路の料金所などで
多く導入されています。

ICチップ搭載カードが広がり、
最近は安全面から暗証番号の入力が基本になる場面も増えています。

それでも、サインレスの便利さを求める人は多く、
しばらくは身近な仕組みとして残っていくはずです。

「サインレス」とは何か――
その仕組みを改めて確認してみましょう。

2. サインレスの仕組み

サインレスの仕組みと注意点は?

クレジットカードで買い物をすると、
基本的には売上伝票にカード裏面と同じサインが必要です。

店員さんはカード裏面の署名と伝票のサインを見比べ、
簡易的な本人確認を行います。

ICチップが搭載されたカードであれば、
専用端末に暗証番号を入力することでサインを省略できます。

サインレス決済は、このサインや暗証番号入力といった
一連の作業そのものを省ける仕組みです。

これは、
クレジットカード加盟店(お店)がカード会社と個別に
「サインレス契約」を結ぶことで実現します。

ただし、サインレスにすると本人以外でもカード利用が可能になるため、
その分だけ不正利用のリスクが高まるのも事実です。

カードが紛失や盗難にあった場合は、
すぐにカード会社へ連絡し、所定の手続きを行うことで
盗難・紛失保険が適用されます。

利用者に過失がない限り、不正利用の損害を
自分で負うことはありません。

それでも、盗難保険があるからといって
不正利用のリスクが完全になくなるわけではありません。

こうしたリスクを踏まえ、
サインレス決済を導入する際はいくつかの条件が設けられています。




3. サインレスの条件

サインレスの条件イメージ

クレジットカードをサインレスで利用する条件は?

 
▶︎【利用できる金額

クレジットカードのサインレス決済には、
1回の決済で利用できる上限金額が設定されています。

一定の金額以下でなければ、サインレスでの買い物はできません。

もちろん、サインレス契約をしている加盟店であっても、
設定金額を超える場合はサインや暗証番号の入力が求められ、
通常通りの決済となります。

サインレス決済の上限はお店によって異なりますが、
一般的には「1万円以下」に設定されていることが多いです。

これは、万が一盗難カードが不正利用された場合に、
被害を最小限に抑えるための対策でもあります。

▶︎【防犯設備

サインレス決済を導入するお店では、
防犯カメラの設置など、防犯体制が整っていることが前提になります。

会計時に厳密な本人確認を行わない分、
防犯面での備えが求められるというわけです。

▶︎【取り扱い商品

サインレス決済は、換金しづらい商品を扱う店舗ほど導入しやすい傾向があります。

これは、カードで不正に購入した商品を
現金化されるのを防ぐためです。

そのため、食料品や日用品を多く扱う
スーパーやコンビニなどで
サインレスが広く採用されています。

4. サインレスで買い物ができるお店

サインレスで買い物ができるお店は?

▶︎【コンビニ・スーパー

ほとんどのコンビニでは、サインレスでの買い物が可能です。
コンビニは少額決済が中心で、
換金しにくい商品が多いためです。

お店によってサインレスの上限は異なりますが、たとえば
セブンイレブンでは1万円以下の決済ならサイン不要とされています。

コンビニやスーパーをはじめ、
ユニクロ無印良品高島屋など
一部の店舗でも、タッチ決済などを通じてサイン不要で買い物ができます。

サインの要・不要はカード会社や
店舗ごとの契約内容によって異なるため、
気になる場合は各カード会社の公式サイトで確認しておきましょう。

▶︎【海外のお店

日本ではICチップ付きカードを利用する際、
本人確認をサインか暗証番号(PINコード)で選べる場合があります。

一方、海外(特にヨーロッパなど)では、
暗証番号入力しか選べないケースが多く見られます。

そのため、海外旅行へ行く際は
出発前に暗証番号を確認しておくと安心です。




5. まとめ

クレジットカードのサインレス決済には仕組みがあります!

クレジットカードのサインレス決済についてご紹介しました。

サインレスは、主にレジの混雑を緩和し、
会計をスムーズにするため
に導入されています。
利用者にとってもサインの手間が減る点は魅力です。

お店や金額によってサインが必要だったり不要だったりするのは、
店舗とカード会社の間で設定された
契約ルールが影響しているためです。

コンビニやスーパーではサインレスが主流ですが、
一定金額を超えると
サインや暗証番号が求められる
点には注意しましょう。

サインレスで利用できる店舗や条件は、
各カード会社の公式サイトで確認しておくと安心です。

6. 参考リンク集

クレジットカードや決済に関する公式情報はこちら

クレジットカードの利用やキャッシュレス決済に関する
参考サイトをご紹介します。

公式サイト・サービス 詳細
(一社)日本クレジットカード協会(JCA) 日本のクレジットカード業界の中核を担う団体。統計資料やセキュリティ啓発情報などを掲載。
消費者庁 クレジットカードの紛失・盗難時の対応や、不正利用に関する注意喚起を行っています。
経済産業省(キャッシュレス決済) 国のキャッシュレス推進政策に関する情報や、「キャッシュレス・ビジョン」などを公開しています。