デビットカードは原則「一括払い」のみ！
スマホ購入や後払いで分割にする方法はある？
「デビットカードで買い物をしたいけれど、
一括払いはちょっと厳しい」と思う場面はありませんか？
クレジットカードのように分割払いができれば便利ですが、
デビットカードは仕組みが異なるため注意が必要です。
今回は、
デビットカードで分割払いは可能なのか？
スマホ購入なら分割にできるという噂は本当なのか？
最新の決済事情と、
知っておきたい注意点を解説します！
- ページ更新日：12月15
１.デビットカードを使って分割払いはできるの？
結論から言うと、
お店のレジで「分割払いで」と伝えて決済することは、
デビットカードでは基本的に無理です。
これはカードの機能として、
「1回払い（即時払い）」しか持っていないためです。
しかし、
絶対に分割支払いができないかと言うと、
「別のサービス」を組み合わせることで似たような支払い方ができるケースがあります。
①スマートフォン購入時の「割賦契約（ローン）」
②後払いサービス（BNPL）などを経由する方法
ただし、
これらは「デビットカードの機能で分割している」わけではありません。
特にスマホの購入については、
「デビットカードだからできる」と誤解しやすいポイントですので、
詳しく見ていきましょう。
２.デビットカードの支払い形式とは？
そもそも、
なぜデビットカードで分割ができないのでしょうか？
クレジットカードの場合、
代金の決済時にカード会社が一時的に代金を立て替えます。
この「立て替え（借金）」に対して信用があるため、
後から分割して返すことが可能です。
一方でデビットカードは、
使った瞬間に自分の銀行口座から代金が引き落とされる仕組みです。
口座にある現金がその場で移動するだけなので、
そもそも「後から分けて払う」という概念が存在しません。
また、
デビットカードが作りやすい理由もここにあります。
クレジットカードのような厳しい入会審査（支払い能力の調査）がほとんどないため、
「信用」を担保にした分割払いができないのです。
「口座にあるお金＝利用限度額」となるのが、
デビットカードの最大の特徴であり、
使いすぎを防げるメリットでもあります。
３.スマホは“割賦契約”なら分割になる場合も（条件あり）
よく「スマホならデビットカードでも分割できる」と言われますが、
これは正しくは「携帯会社の割賦契約（ローン）」です。
携帯電話会社と「端末代金を24回や48回で払う」という契約を結び、
その「毎月の請求金額」をデビットカードで支払う形になります。
これならデビットカードでも分割払いができそうに見えますが、
実はかなり条件が厳しいのが現実です。
【注意点1】端末代は「カード一括」のみの会社が多い
例えば楽天モバイルの場合、
月々の利用料金はデビットカード支払いが可能です。
しかし、
端末代金（製品代金）については、
「デビットカード利用時は一括払いのみ」と指定されています。
このように、
「月額料金はデビットOKだけど、端末の分割払いはクレジットカード必須」というケースが一般的です。
【注意点2】審査がある
割賦契約には審査（CICなどの信用情報機関への照会）があります。
クレジットカードを持っていない理由によっては、
この審査に通らない可能性もあります。
「スマホなら絶対にデビットで分割できる」わけではないので、
各キャリアの「支払い方法（端末代金）」の項目を必ず確認しましょう。
４.まとめ
デビットカードは、
即時引き落としで現金感覚で使える便利なカードですが、
「分割払い」には向いていません。
●お店での買い物は基本的に一括払いのみ
●スマホ端末代も、デビットカードだと「一括のみ」指定されることが多い
また、
最近では「あと払いサービス（BNPL）」なども増えていますが、
こちらもサービス終了や仕様変更が多く、
デビットカードでの支払いができない、または制限される場合があります。
無理に分割払いを探すよりも、
デビットカードは「一括払いで支払える範囲で使うもの」と割り切って、
計画的に利用するのが一番の節約になるかもしれませんね。
どうしても分割が必要な場合は、
ショッピングローンなどの利用も検討してみましょう。