Suicaペンギンの名前は?
誕生の秘密からグッズ情報まで徹底解説!
「Suicaのペンギン」には名前がまだない!?
「Suicaのペンギン」は変化している?
どうして絵本のキャラを採用したの?
「Suicaのペンギン」に名前を付けない理由
「Suicaのペンギン」デザイン面の特徴
細かい「ブレ」のある描線はナゼ?
何故モノクロカラーなのか?
キャラクターグッズが販売中!
まとめ
- ページ更新日:9月19日
「Suica」というと、
緑とシルバーの背景に「白黒のペンギン」のデザインが思い浮かびますよね。
無表情で何ともほのぼのとしたペンギンに癒されるんです!
「Suicaのペンギン」にはモデルがあるのでしょうか?
どんなコンセプトで誕生したのでしょうか?
「Suicaのペンギン」には
名前がまだない!?
「Suicaのペンギン」は、JR東日本のイメージキャラクターです!
2001年11月に限定発売された
「Suicaデビュー記念Suicaイオカード」に初めて登場して以来、
急激に人気が出ました。
キッカケは水の中を「スイスイ」と泳ぐペンギンと、
改札を「スイスイ」と通過できるカードというイメージを掛け合わせたものなんです。
(なんと言うかお笑いかって感じですよね!)
作者は絵本作家のさかざきちはるさん
「Suicaのペンギン」は、商業デザイナーによる作品ではなく、
元々は絵本の登場キャラクターなのです。
作者はさかざきちはるさんという絵本作家さんで、
「ペンギンのゆうえんち」や「ペンギンのおかいもの」などの作品があります。
この作品に登場するのが、
シンプルな黒と白のアデリーペンギンで、
正に「Suicaのペンギン」の原型モデルです。
「ペンギンのおかいもの」の中では、
「スイッピ」という名前になっています。
しかし、当初JR東日本のキャラクターとして発表された時には特に名前がなく、
ただ「ペンギン」とだけ呼ばれていました。
後からキャラクターを表す名前として「Suicaのペンギン」と呼ばれる様になったという訳です。
ただし、これも単なる通称なので、
現在でも正式名称はありません。
さかざきちはるさんの絵本に因んで「スイッピ」と呼ぶ人も多くいますが、
これはあくまで絵本の中のペンギンの名前であり、
「Suicaのペンギン」であるとはどこにも記載されていないんです。
「Suicaのペンギン」は
変化している?
Suicaが電子マネーに対応した時、
最初に発行されたカードのデザインは、
Suicaのペンギンがカード右下に描かれていました。
これが定番として固定化した感じです。
当初はペンギンは横向きに描かれていて、
くちばしも黒くなっていました。
現在では顔が大きくなり、
正面を向いた姿で描かれていて、
顔を区別させる為にくちばしも白くなっています。
さらに、「VIEW Suicaカード」が発行されると、
「Suicaのペンギン」に黄色いVが付いているバージョンも登場しています。
どうして絵本のキャラを採用したの?
「Suicaのペンギン」は、企業のオリジナルキャラクターではありません。
絵本から企業のキャラクターになったことには、
実は以下の様な経緯があったんです。
「カワイイ」という評価から!
JR東日本では、
最初のSuica導入のキャンペーンポスターに載せるデザインとして、
さかざきちはるさんのペンギンのイラストを掲載しました。
当時は正式なイメージキャラではなく、単なるデザインの一部でした。
その後、2003年になって「VIEW Suicaカード」を導入するにあたって、
黄色いVが付いたペンギンを作成したのです。
そのキャラクターを見て「カワイイ」という評価が多かった為に、
Suicaカードの券面にもペンギンを載せることになったんです。
Suicaの利用者が増えてくると、「Suicaのペンギン」は益々人気が増すようになりました!
Suicaのあらゆる広告・宣伝にも「Suicaのペンギン」が利用されるようになり、
Suicaサービスの象徴として扱われる様になったんです。
正面向きはロゴ向けとして!
さかざきちはるさんの絵本に描かれるペンギンは横向きや斜め向きで、
真正面を向いたのは「Suicaのペンギン」が初めてなんです!
これは「VIEW Suicaカード」が発行された時に、
正面を向いた顔を作成したところ、
シンプルで左右対称、しかも目立つことから
「ロゴマークにも使える」ということになったんですね!
そこでキャラクターとしての統一感を出す為に、
しばらく全ての「Suicaのペンギン」は前向きで描かれる様になりました。
その後はペンギンの動きを重視したり、
「チャージ機能」とゴロ合わせで「ジャージ」を着たペンギンに描かれたりしています。
(基本的に、ちょっと「笑い」が含まれている感じです)
さかざきちはるさんが特に自分なりの「スイッピ」のイメージにこだわらず、
柔軟な発想で様々なデザインに挑戦したこともあり、
様々な表情の「Suicaのペンギン」が生み出されました。
加えて製作者サイドだけではなく、
担当者もペンギンが好きで大きな期待を持って見守ったことも、
キャラクターが成長していくポイントになりましたね!
「Suicaのペンギン」
デザイン面の特徴
「Suicaのペンギン」は、
シンプルな太いラインで描かれているキャラクターです。
デザイン面に関して工夫されているポイントを紹介します。
細かい「ブレ」のある描線はナゼ?
「Suicaのペンギン」は、描線がとても特徴的で、
細かいブレのあるラインで描かれています。
現在のCG技術を使えばスッキリとした描線も可能ですが、
これは意図的に手描きのブレを再現しているのです。
描線が圧倒的に柔らかい雰囲気になるし、
見た人に親しみを感じさせてくれますからね!
手描き感があればそれだけ共感してくれる人も多く、
簡単に模倣されにくいというメリットもあります。
何故モノクロカラーなのか?
ペンギンは元々モノクロな動物ですが、
大手であるJR東日本のキャラクターが、
シンプルすぎる黒と白のキャラクターを採用するのはなぜでしょうか?
確かに顔が黒いキャラクターは目立ちにくく、キャッチーではありませんね。
しかし、現代社会はあらゆる色に溢れていますので、
ドーンと顔が黒いキャラクターの方が余計目立つのでは、
という戦略があったのです。
確かに白黒の組合せならば、
はっきりと見えてそれだけインパクトが強くなりますよね!
そして、企業と提携した時には、
それぞれのコーポレートカラーと合わせ易いというメリットもあるんです!
「Suicaカード」も販売して20年が経っているので、段々と限定カラーとしてのバリエーションも増えてきていますよ♪
キャラクターグッズが販売中!
最近では、「Suicaのペンギン」のキャラクターグッズが販売されています。
NEWDAYSでは「ペンギン百科」というコーナーが設けられていたり、
東京駅にはペンギングッズ専門店もあります。
さらに、JR東日本の公式サイトでは、
「Suicaのペンギン」のグッズと販売ショップの情報が掲載されていますよ!
Suicaのペンギングッズ販売ショップ
まとめ
「Suicaのペンギン」には、
現在でも正式名称はありません。
ペンギンがSuicaカードの分身として親しまれていれば、
それ以上の存在である必要はないから、ということのようです。
とは言っても、見れば見る程ほんわかとして癒されるキャラクター。
これからも「Suicaのペンギン」が、
毎日の移動を楽しませてくれそうです!
参考リンク集
公式サイト・サービス | 詳細 |
---|---|
Suica公式サイト | JR東日本のSuicaに関する公式サイトです。 |
さかざきちはる 公式ウェブサイト | 作者さかざきちはるさんの公式サイトです。 |
VIEWカード公式サイト | VIEW Suicaカードに関する情報が掲載されています。 |
JR東日本(公式)Xアカウント | JR東日本の最新情報や運行状況が発信されます。 |