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レジットカードの背景模様「彩紋・地紋」とは?偽造を防ぐ特殊印刷の秘密

彩紋と地紋の違いを徹底解説!
偽造を防ぐ特殊印刷の技術

普段何気なく使っている「クレジットカード」ですが、
その券面(表面や裏面)をじっくりと眺めたことはありますか?

実は、
クレジットカードのデザインには、
単なる飾りではない重要な意味が隠されています!

それが今回解説する、
彩紋(さいもん)」と「地紋(じもん)」です。

これらは紙幣などにも使われている、
高度な特殊印刷技術の一つなんです。

なぜクレジットカードにこのような模様が必要なのか?
その役割と正体について、
詳しく見ていきましょう!

  • ページ更新日:1月9日




1.「地紋(じもん)」とは何か?

まずは、
地紋(じもん)」について解説します。

地紋とは、
その名の通り「地の模様」のことを指します。

具体的には、
網目や砂目、
レース状などの細かいパターンを、
印刷物の背景全体(下地)に敷き詰める手法のことです。
(これを「地紋印刷」と呼ぶこともあります。)

クレジットカードの券面をよーく見てみると、
単色に見える部分でも、
実は非常に細かい線や点が集まって色を表現していることがあります。

これが地紋です!

この地紋があることによって、
後から文字を修正したり、切り貼りしたりといった
改ざんを困難にする効果があります。

もし地紋がなければ、
修正液などで簡単に書き換えられてしまうかもしれません。

しかし、
地紋という複雑な背景があることで、
少しでも手を加えると不自然な跡が残ってしまうのです。

地紋は、
クレジットカードの安全性を底上げしている「縁の下の力持ち」と言えますね!



2.「彩紋(さいもん)」とは何か?

次に、
彩紋(さいもん)」についてです。

地紋が「背景のパターン」であるのに対し、
彩紋はもっと装飾的で複雑な幾何学模様のことを指します。

彩紋とは、波状線・弧線・円形線などを組み合わせて模様化された、緻密な幾何学的模様のこと。
非常に複雑な線で構成されており、見た目にも美しいのが特徴です。

別名「ギヨシェ(Guilloche)」とも呼ばれ、
高級時計の文字盤装飾などにも使われる伝統的かつ高度な技術です。

イメージしやすいのは「紙幣(お札)」や「商品券」の縁取りです!

幾重にも重なった波線や、
スピログラフのような美しい曲線模様を見たことがありませんか?

あれこそが彩紋です。

彩紋は、
専用の設計ソフトや彫刻機を使って作られる非常に緻密な線画です。

ただ美しいだけではなく、
線の太さや間隔がミクロ単位で計算されています。

クレジットカードにおいては、
カード全体のデザインアクセントとして使われるほか、
セキュリティの要となる部分に配置されることが多いんです。



3.なぜ複雑な模様が必要なのか?

では、
なぜクレジットカードには、
このような「地紋」や「彩紋」が必要なのでしょうか?

最大の理由は、
偽造防止(セキュリティ)のためです!

現在はICチップによるセキュリティが主流ですが、
物理的なカードの偽造を防ぐ技術も依然として重要です。

もし、
クレジットカードが単なるベタ塗りの印刷だったらどうなるでしょうか?

高性能なカラーコピー機やスキャナーを使えば、
誰でも簡単に複製できてしまいますよね。

しかし、
地紋や彩紋のように微細な線が印刷されていると、
コピー機ではその細かさを完全には再現しきれないのです!

無理にコピーしようとすると、
線が潰れてしまったり、
モアレ」と呼ばれる縞模様ノイズが発生したりして、
違和感が出やすくなります。

つまり、
彩紋や地紋は、
コピー機泣かせの技術」なんですね。

デジタルなセキュリティだけでなく、
こうしたアナログな印刷技術の結晶が、
私たちのクレジットカードを守ってくれているのです!



4.どこに使われているの?

最近のクレジットカードは、
デザインがシンプルになり、
表面はナンバーレスですっきりしたものが増えています。

「私のカードには模様なんてないけど?」
と思う方もいるかもしれません。

そんな時は、
カードの裏面を見てみてください!

特に注目してほしいのが、
署名欄(サインパネル)」です。

署名欄(シグネチャーサイン)部分の下地処理に印刷をほどこす事に対して、
一定の偽造防止効果を発揮します。

サインを書く白い帯の部分、
よく見ると薄っすらと文字や模様が入っていませんか?
(カード会社名のロゴが敷き詰められていることも多いです。)

これも「地紋」の一種です!

もし署名欄を削り取って書き直そうとしても、
この地紋があるおかげで、
下地ごと削れてしまい改ざんが発覚する仕組みになっています。

ただし最近では、
セキュリティの進化やサインレス決済の普及により、
署名欄自体がないカードや、
目立たないデザインのカード
も登場しています。

それでも、
カードのどこかには、
光の反射で見える「隠し文字」やホログラムの一部として、
彩紋や地紋の技術がひっそりと応用されていることが多いですよ。

一見シンプルに見えても、
実は最新の印刷技術が詰め込まれているのですね!



5.まとめ

今回は、
クレジットカードのセキュリティを支える、
「彩紋」と「地紋」について解説しました!

地紋(じもん)は、
背景にある細かい網目などの模様のこと。

彩紋(さいもん)は、
「ギヨシェ」とも呼ばれる、
波線などを組み合わせた複雑な幾何学模様のこと。

どちらも、
コピーや偽造を防ぐための重要な役割を持っています。

キャッシュレス化が進み、
カードをスマホに登録して使う機会も増えましたが、
手元のカードにはこうした職人技のような技術が使われていると知ると、
なんだか愛着が湧いてきませんか?

ぜひ一度、
お財布の中にあるクレジットカードを取り出して、
その繊細な模様をチェックしてみてくださいね!

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