社債の基礎知識と3つの種類の違いをチェック!
株式投資とのリスク差は?
「転換社債・ワラント債・ハイブリッド債」などなど、
社債には色々な種類があります!
様々な社債の違い、
株式との違いを詳しくチェックしてみましょう!
1.社債とは?どういう時に発行するの?
2.社債の種類とそれぞれの違い
3.社債では経営に参加できません
4.投資には違いありません
5.まとめ
- ページ更新日:12月26日
1.「社債」とは?どういう時に発行するの?
「社債」とは言葉からイメージ出来る通り、
発行する会社が「社債(債券)」を発行して、
投資家から資金を借りることです。
会社が資金を集めるには、
他にも「新規株式の発行」という方法もありますが、
新株発行を行ってしまうと現株主の持ち株比率などにも関わってしまうので、
簡単に行えるものでもありません。
そこで、
「社債の発行」という方法を選ぶことがあります。
◉社債にはそれぞれに金利が設定されています!◉
社債には満期(償還日)があり、
それまで保有していれば額面の返還(償還)は原則約束されます。
もちろんそれだけは何の魅力もありません。
何の利益もない商品を購入する人は少ないですが、
社債を購入するということはその会社に対して資金を貸すということなので、
社債を保有していれば、
社債ごとの規定に沿った「金利」を得ることができます。
社債は定期的な「金利収入」が得られるので、
投資として購入されることが多くなります。
◉社債の購入には当然リスクもあります!◉
各社債には銀行の定期預金などより高い金利が設定されています。
それこそが社債を購入する魅力に他なりませんが、
預金とは違って元本保証はされていません。
満期(償還日)までに、
もしその会社が倒産してしまえば全ての社債は水の泡になる可能性があります。
このようなリスクがある為、
社債はいくら高い金利が得られる場合でも、
仕組みを理解せずに購入するのは考えものだと言えます。
2.社債の種類とそれぞれの違い
一言で社債と言っても、
色々な種類の社債があります。
社債を購入する投資家は、
これらの違いをよく考えた上でより利益を得られる社債を選ぶことになります。
ここではニュース等でも耳にする機会が多く、
投資家の注目度が高い社債をいくつか挙げていきます!
◉「ワラント債」(新株予約権付社債)◉
「ワラント債」とは、
その会社が発行する新株をあらかじめ決められた価格(行使価格)で購入できる権利が付いた社債です。
この権利(ワラント)を行使すれば、
株価が上昇した際に市場価格よりも安く株式を手に入れられるメリットがあります。
◉「一体型」と「分離型」があります!◉
ワラント債(新株予約権付社債)には、
かつて社債部分とワラント部分を切り離して売買できる「分離型」がありましたが、
法改正等の影響により、
現在は個人投資家向けとしてはあまり一般的ではありません。
現在は、
社債と権利がセットになった「一体型」としての運用や、
次に紹介する「転換社債(CB)」が主流となっています。
(※実際の取り扱いは発行条件や市場慣行で異なります。)
◉「転換社債」とは?◉
正式には「転換社債型新株予約権付社債(CB)」と表現します。
現在の日本の市場において広く流通している形式です。
転換社債を保有していると、
あらかじめ決められた価格で「株式」に転換することができます。
「ワラント債」がお金を別途払って新株を買う権利であるのに対し、
「転換社債」は保有している社債そのものを「株式」と交換します。
株式への交換後は社債としては残りません。
つまり、
社債として持ち続けて金利をもらうか、株に換えて値上がり益を狙うかを選べる社債です。
株価が上がれば株式に転換して利益を得られますし、
株価が上がらなければ社債のまま満期まで持って利息を得るという使い分けが可能です。
◉「ハイブリッド債」とは?◉
自動車でハイブリッドと言えば、
エンジンとモーターの両方の動力を備えている車のことですが、
「ハイブリッド債(劣後債の一種)」も名前の通り、
株式と社債の両方の性質を備えています。
一般の社債(シニア債)に比べて利回りが高く設定されているのが特徴ですが、
その分リスクも「株式寄り」になっています。
特徴を簡単にまとめると以下の3点です。
1. 劣後性:万が一破綻した際、返済される順位が普通の社債より低い
2. 永続性:満期が超長期(数十年〜)または無期限であることが多い
3. 繰延条項:業績悪化時などに、利払いがストップ(繰り延べ)される場合がある
ハイブリッド債はリスクが高い分、金利が高めに設定されています。
一般的な社債よりも破綻時の返済順位が低いため、
万が一の際の回収リスクが高い点には注意が必要です。
◉「ハイブリッド債」の売買はどうなっている?◉
ハイブリッド債は、
機関投資家向けが中心ですが、
個人向けに発行されることもあります(ソフトバンクグループや楽天グループなど)。
途中売却も市場価格で可能ですが、
金利情勢や発行体の信用力によって価格が変動します。
よって、
長期的に持ち続けることで高い金利収入(インカムゲイン)を得ることを目的とした投資手段となります。
3.社債では経営に参加できません!
株式と社債の一番の違いは、
株式は保有していれば所持割合によってはその会社の経営に参加することができる点です(議決権)。
しかし、
社債はその会社に対して資金を貸している(債権者である)に過ぎないので、
経営自体にはタッチできません。
また、
その会社の業績が上がると株式の価値もそれに連れて上がっていきますが、
社債の額面や金利が増えるということは基本的にありません。
(※転換社債で株に変えた場合は別です。)
◉一般的にリスクが低いのは「社債」です!◉
社債にリスクが全くないという訳ではありませんが、
同じ発行体(会社)で比較した場合、
一般的に株式よりも価格変動リスクが低いと言えるのが社債です。
その会社が倒産でもしない限り、
満期になれば額面通りの金額の返還が約束されています。
このように、
発行元の業績によって利益が急増することはありませんが、
逆に下がることも原則的になく、
安定した利益が見込めるのが社債です。
4.投資には違いありません!
株式は言うまでもありませんが、
社債もその種類を問わず、
必ず投資という形式になります。
基本的に同じ金額を定期預金として預けているより高い金利を得られますが、
元本が保証されていないので、
預金とは全く性質の違うものです。
その為、
どのような社債にも必ず少なからずリスク(信用リスク・価格変動リスクなど)があります。
社債への投資は、
これをきちんと理解した上で行いましょう。
◉余裕のある資金で購入しましょう!◉
これは株式でも同様ですが、
社債も余裕のある資金で購入するものです。
将来的に大きな利益が期待できるとしても、
無理にまで購入してはいけません。
何と言っても元本保証がないのですから、
生活防衛資金まで使ってしまうようなリスキーな行為は極力避けるべきです。
ここまでにご紹介した3種類の社債の中では、
「通常の社債(SB)」が一番安定していると表現できます。
次いで「転換社債」、
そしてリターンもリスクも大きいのが「ハイブリッド債」という傾向があります。
社債はその特徴から、
発行元の会社自体に将来性がないと誰も見向きもいないという性質なので、
一番預金に近いと言うことができますが、
それでも投資になることには違いないので、
購入する際にはリスク管理を必ず覚えておきましょう。
5.まとめ
「転換社債」「ワラント債」「ハイブリッド債」のそれぞれの違いはハッキリしています!
それぞれの社債に投資する場合は、
その特徴を最大限に活かす為の保有の仕方が求められます。
社債の中でも「転換社債」は株式に交換することが前提なので、
その際の予想される株価評価と購入金額の見極めがとても大事なのは言うまでもありません。
参照元:野村證券 | 社債(証券用語解説集)
参照元:野村證券 | 転換社債型新株予約権付社債(証券用語解説集)
参照元:大和証券 | ハイブリッド証券(用語解説)