紛失したPASMOを復活させる
手順と注意点
PASMOカードを紛失してしまった時、
再発行してもらうことはできるのでしょうか?
結論から言うと、
「記名式」であれば再発行が可能です。
ここでは、
PASMOカード紛失時の再発行方法を詳しく説明します!
2.すぐに届出を出してください。
3.PASMO再発行の手続き方法
4.何故かチャージ額が減っていた?
5.前のPASMOが見つかった場合は?
6.デポジット料を返却してもらえます!
7.注意:モバイルPASMOや一体型の場合
8.まとめ
- ページ更新日:12月17
1.記名式(定期券)に限ります!
PASMOには、
誰でもすぐに購入できる「無記名式」と、
購入時に名前、
性別、
生年月日が必要な「記名式」の2種類があります。
無記名式の方は、
PASMOを扱っている各鉄道やバス会社の販売窓口、
または鉄道の駅にある券売機ですぐに購入することができます。
一方で、
定期券として利用する記名式では、
販売窓口から購入する場合には指定の用紙に記入が必要です。
定期券の販売に対応している一部の券売機を利用する場合も、
名前などの個人情報を入力しないと購入することはできません。
PASMOカードの基本的な機能はどちらも一緒ですが、
紛失してしまった時に再発行できるのは
「記名式」として利用していた場合だけとなっています。
無記名式はその名前の通り、
誰が使っても構わないという性質上、
紛失した時に誰のものだか分からないので再発行には対応していません。
PASMOは鉄道だけでなく、
バスの定期券としても利用することができます。
この場合には鉄道での同様の利用時とは異なり、
無記名でも定期券として利用することができますが、
そのようなPASMOカードの再発行は行うことができません。
再発行に対応しているのは、
あくまで個人情報を登録した「記名式」で購入した場合のみです。
また、
定期券としての期限が切れていた場合でも、
記名式として購入していれば再発行が可能です。
一度記名式で購入したPASMOは、
定期券として利用できなくなっても記名式のPASMOであることには変わりはありませんので、
その点はご安心ください。
2.すぐに届出を出してください。
記名式のPASMOカードの紛失に気付いた時には、
その時点で一刻も早くPASMOエリアの駅やバス営業所等へ届出を出してください。
その時には「再発行申請書」に記入をして提出しますが、
これはPASMOの持ち主だけが行うことが可能で、
その本人の公的な身分証明書の提出が必要になります。
なお、
紛失による利用停止の届出だけは、
Suicaエリア(JR東日本など)の駅窓口でも可能です。
この身分証明書として利用できる書類は決められており、
運転免許証、
パスポート、
各種の健康保険証、
障害者手帳、
マイナンバーカード(個人番号カード)、
在留カード等が利用できます。
写真付きの場合に限り、
学生証(学割購入の場合に限ります)、
住基ネットカードでも構いません。
また、
場合によっては民間企業の社員証でも代用できることがあるので、
それしか用意できない場合には駅係員へ相談してみてください。
この再発行申請書の提出が済むと、
PASMOの再発行整理券というものを発行してもらえます。
これを元に、
以前の記名式のPASMOカードの再発行を行うことができます。
3.PASMO再発行の手続き方法
再発行は、
再発行整理券を受け取った日の翌日から14日以内に行ってください。
こちらはJR東日本の窓口では行うことができないので、
PASMOの担当窓口(私鉄・地下鉄・バス営業所など)のみでの対応となっています。
その際に必要になるのは、
先ほど受け取った整理券だけです。
これをPASMOの紛失の届出をした時と同様に、
PASMOの取扱いのある各鉄道やバス会社の担当窓口まで持って行ってください。
再発行の費用として、
以下の金額をその窓口で支払ってください。
【再発行にかかる費用】
・新たなPASMOのデポジット料:500円
・再発行手数料:520円
・合計:1,020円
それと引き換えに、
その場で新しいPASMOカードを手渡ししてもらえます。
そのカードはすぐに使い始めることができるのはもちろん、
定期券として以前のままの区間、
期限、
更にチャージ額までそのまま引き継がれています。
参考リンク:PASMO(パスモ)の再発行|PASMO公式サイト
https://www.pasmo.co.jp/procedure/reissue/
4.何故かチャージ額が減っていた?
再発行を受けたPASMOカードのチャージ額が、
紛失した時より減っていたというケースが稀にあります。
これは、
利用停止措置が完了するまでの間に誰かに使われてしまった場合です。
PASMOはカード1枚だけで利用できる乗車券なので、
記名式とは言っても、
そのカードさえ持っていれば本人以外でも使うことができてしまいます。
再発行されたPASMOカードに引き継がれる残額は、
「紛失の届出を行い、システム上で使用停止の処理が完了した時点」の金額となります。
つまり、
紛失してから停止手続きが完了するまでの間に誰かにチャージ分を使われてしまっていると、
その分が引かれた状態で新しいカードにデータが移行されているという訳です。
PASMOには、
クレジットカードのような「過去に遡っての補償」という規約はない為、
停止処理完了までに誰かに使われてしまったチャージ分は戻ってきません。
だからこそ、
紛失に気づいたら「すぐに利用停止の届出」を行うことが重要なのです。
5.前のPASMOが見つかった場合は?
明らかにどこかで落としてしまったような場合を除くと、
後から紛失したはずのPASMOがひょっこりと出てくるということもあるでしょう。
この場合には、
そのPASMOは既に無効になっているので、
一切使うことはできません。
PASMOの各データはカード自体にも記録されていますが、
同様のデータがPASMOを発行・管理する「株式会社パスモ」にも常に残る仕組みになっています。
そして、
再発行を行うと以前のカード(固有番号)は無効だという処理が行われます。
よって、
その時点から以前のカードは一切使うことはできなくなってしまい、
後から出てきた時にはPASMOを取り扱っている各鉄道やバス会社まで返却するしかありません。
6.デポジット料を返却してもらえます!
PASMOには、
1枚1枚にデポジット料が設定されています。
これは、
カード自体の保証金で、
PASMOが不要になった場合にそのカードを返却すると返してもらうことができます。
要は預かり金という形です。
無くしたはずのPASMOが後から出てきた時には、
駅の窓口などにそれを返却すると、
デポジット料の500円の返却を受けることができます。
本来はチャージ分まで全て返却してもらうことができますが、
再発行をしたカードの方にその情報ごと移っているので、
古いカードからのチャージ残額の返却はありません。
返却をしないで持っていても一向に構いませんが、
定期券としてはおろか、
無記名式の乗車券としても一切使うことができないようにロックされているので、
素直に返してしまうことをおすすめします。
そのまま持っていても何の得にもなりません。
7.注意:モバイルPASMOや一体型の場合
ここまで紹介したのは通常の「PASMOカード」の手順ですが、
モバイルPASMOやクレジットカード一体型PASMOをお使いの方は、手続きが異なります。
【モバイルPASMOの場合】
駅の窓口ではなく、
ご自身のスマホ(会員メニュー)やPCから再発行登録の手続きを行います。
再発行手数料がかからないケースが多いですが、
iPhone等での端末再設定には条件があるため、必ず公式サイトをご確認ください。
参考:モバイルPASMO 再発行について
https://www.pasmo.co.jp/mp/app/procedure/reissue/
【一体型PASMOの場合】
クレジットカード会社への連絡が必要になるなど、
通常のPASMOとは窓口や手順が異なります。
参考:一体型PASMOの紛失再発行
https://www.pasmo.co.jp/procedure/reissue/integrated/
8.まとめ
PASMOの再発行は、
「記名式」で利用していた場合に限り、
所定の手続きを踏むことで行うことができます。
無記名で購入したカードの再発行は一切行えません。
そして、
再発行の際には新たなカードのデポジット料500円と、
再発行手数料として520円が掛かる(合計1,020円)ということを覚えておいてください。